□5月21日(水)
あなたの涙も見た
列王記第二20:1-11(5)
聖書本文
20:1 そのころ、ヒゼキヤは病気になって死にかかっていた。そこへ、アモツの子、預言者イザヤが来て、彼に言った。「【主】はこう言われる。『あなたの家を整理せよ。あなたは死ぬ。治らない。』」
20:2 ヒゼキヤは顔を壁に向け、【主】に祈った。
20:3 「ああ、【主】よ、どうか思い出してください。私が真実と全き心をもって、あなたの御前に歩み、あなたの御目にかなうことを行ってきたことを。」ヒゼキヤは大声で泣いた。
20:4 イザヤがまだ中庭を出ないうちに、次のような【主】のことばが彼にあった。
20:5 「引き返して、わたしの民の君主ヒゼキヤに告げよ。
あなたの父ダビデの神、【主】はこう言われます。『わたしはあなたの祈りを聞いた。あなたの涙も見た。見よ、わたしはあなたを癒やす。あなたは三日目に【主】の宮に上る。
20:6 わたしは、あなたの寿命にもう十五年を加える。わたしはアッシリアの王の手からあなたとこの都を救い出し、わたしのために、わたしのしもべダビデのためにこの都を守る。』」
20:7 イザヤが「ひとかたまりの干しいちじくを持って来なさい」と命じたので、人々はそれを持って来て腫物に当てた。すると彼は治った。
20:8 ヒゼキヤはイザヤに言った。「【主】が私を癒やしてくださり、私が三日目に【主】の宮に上れるしるしは何ですか。」
20:9 イザヤは言った。「次のことが、あなたへの【主】からのしるしです。【主】は約束したことを成就されます。影が十度進むか、十度戻るかです。」
20:10 ヒゼキヤは答えた。「影が十度伸びるのは容易なことです。むしろ、影が十度後に戻るようにしてください。」
20:11 預言者イザヤが【主】に祈ると、主は、アハズの日時計に落ちた日時計の影を十度後に戻された。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
そのころ、ヒゼキヤは病気になって死にかかっていました。そこへ、預言者イザヤが来て「主はこう言われる。『あなたの家を整理せよ。あなたは死ぬ。治らない。』」(1)と宣告しました。絶望的な状況の中、ヒゼキヤは諦めずに顔を壁に向けて主に切に祈りました。「ああ、主よ、どうか思い出してください。私が真実と全き心を持って、あなたの御前に歩み、あなたの御目にかなうことを行ってきたことを。」彼は死の恐怖の中で、ただ神様にのみ頼り、懸命に祈り求めたのです。神様はその祈りに応え、「わたしはあなたの祈りを聞いた。あなたの涙も見た。」と告げられました。ヒゼキヤの祈りの叫びを聞かれただけでなく、彼の涙をもご覧になったのです。
人は他人の傷や苦悩にあまり関心がありません。関心があったとしても、助けられないことも多くあります。しかし、神様は私たちの傷や苦悩に大きな関心を持って哀れんでくださいます。私たちがひそかに涙ながら祈るのも、すべて見て聞いておられます。神様はヒゼキヤの病気をいやし、さらに彼の寿命にもう十五年を加えてくださると約束されました。それだけでなく、エルサレムもアッシリアから守ると約束されました。ヒゼキヤがしるしを求めると、主は日時計の影を十度後戻りさせるという奇跡を起こされてまで、約束を示してくださいました(8-11)。「正しい人の祈りは、働くと大きな力があります(ヤコブ5:16)」。人間には不可能に見えることでも、神様は祈りを通して驚くべき方法で問題を解決してくださるのです。
祈り:主は私たちのすべてを理解し、すべてをご覧になられていることを悟ります。どうか私の祈りをお聞きください。全能なる主の救いを待ち望みます。
一言:涙の祈り
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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