□10月13日(月)
いのりつつ、神を賛美していた
使徒の働き16:16-40(25)
聖書本文
16:16 さて、祈り場に行く途中のことであった。私たちは占いの霊につかれた若い女奴隷に出会った。この女は占いをして、主人たちに多くの利益を得させていた。
16:17 彼女はパウロや私たちの後について来て、「この人たちは、いと高き神のしもべたちで、救いの道をあなたがたに宣べ伝えています」と叫び続けた。
16:18 何日もこんなことをするので、困り果てたパウロは、振り向いてその霊に、「イエス・キリストの名によっておまえに命じる。この女から出て行け」と言った。すると、ただちに霊は出て行った。
16:19 彼女の主人たちは、金儲けする望みがなくなったのを見て、パウロとシラスを捕らえ、広場の役人たちのところに引き立てて行った。
16:20 そして、二人を長官たちの前に引き出して言った。「この者たちはユダヤ人で、私たちの町をかき乱し、
16:21 ローマ人である私たちが、受け入れることも行うことも許されていない風習を宣伝しております。」
16:22 群衆も二人に反対して立ったので、長官たちは、彼らの衣をはぎ取ってむちで打つように命じた。
16:23 そして何度もむちで打たせてから二人を牢に入れ、看守に厳重に見張るように命じた。
16:24 この命令を受けた看守は、二人を奥の牢に入れ、足には木の足かせをはめた。
16:25 真夜中ごろ、パウロとシラスは祈りつつ、神を賛美する歌を歌っていた。ほかの囚人たちはそれに聞き入っていた。
16:26 すると突然、大きな地震が起こり、牢獄の土台が揺れ動き、たちまち扉が全部開いて、すべての囚人の鎖が外れてしまった。
16:27 目を覚ました看守は、牢の扉が開いているのを見て、囚人たちが逃げてしまったものと思い、剣を抜いて自殺しようとした。
16:28 パウロは大声で「自害してはいけない。私たちはみなここにいる」と叫んだ。
16:29 看守は明かりを求めてから、牢の中に駆け込み、震えながらパウロとシラスの前にひれ伏した。
16:30 そして二人を外に連れ出して、「先生方。救われるためには、何をしなければなりませんか」と言った。
16:31 二人は言った。「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます。」
16:32 そして、彼と彼の家にいる者全員に、主のことばを語った。
16:33 看守はその夜、時を移さず二人を引き取り、打ち傷を洗った。そして、彼とその家の者全員が、すぐにバプテスマを受けた。
16:34 それから二人を家に案内して、食事のもてなしをし、神を信じたことを全家族とともに心から喜んだ。
16:35 夜が明けると、長官たちは警吏たちを遣わして、「あの者たちを釈放せよ」と言った。
16:36 そこで、看守はこのことばをパウロに伝えて、「長官たちが、あなたがたを釈放するようにと、使いをよこしました。さあ牢を出て、安心してお行きください」と言った。
16:37 しかし、パウロは警吏たちに言った。「長官たちは、ローマ市民である私たちを、有罪判決を受けていないのに公衆の前でむち打ち、牢に入れました。それなのに、今ひそかに私たちを去らせるのですか。それはいけない。彼ら自身が来て、私たちを外に出すべきです。」
16:38 警吏たちは、このことばを長官たちに報告した。すると長官たちは、二人がローマ市民であると聞いて恐れ、
16:39 自分たちで出向いて来て、二人をなだめた。そして牢から外に出し、町から立ち去るように頼んだ。
16:40 牢を出た二人はリディアの家に行った。そして兄弟たちに会い、彼らを励ましてから立ち去った。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
占いの霊につかれた若い女奴隷をパウロが助けたことで、彼女の主人たちは金儲けする望みがなくなりました。それでパウロとシラスを恨み、二人を長官たちの前に引き出しました。長官たちはパウロとシラスをむちで打たせ、奥の牢に彼らを入れました。
パウロとシラスはこの時どうしたでしょうか。神様に祈りつつ、神を賛美する歌を歌いました(25)。真夜中に、地下牢から彼らの祈りと賛美が流れ出ていきました。すると突然、大きな地震が起こり、牢獄の土台が揺れ動き、扉が全部あいて、すべての囚人の鎖が外れてしまいました(26)。パウロは怯えている看守に、またその家にいる全ての人に主の御言葉を伝えました。その夜、看守とその家の者全部がバプテスマを受けました(33)。彼の家で食事のもてなしをし、喜びが満ち溢れました。その夜は看守とその家の者が救われた夜であり、喜びの夜となりました。
神様は、失敗したと思える状況でも働いておられ、地を動かしてまでも、状況を変えられます。パウロとシラスを見てみましょう。祈りつつ、神を賛美する歌を歌っていました。状況が良くても悪くても、望み通りになってもならなくても、神様への信仰と信頼を持ち続けることです。パウロをマケドニアに呼ばれた方は神様です。伝道が中断され、牢に入れられても、そのことに変わりはありません。神様の主権はいつも変わらないものです。祈りはそれを確信してささげるものです。賛美はそのことを通して、神様をあがめ感謝して歌うものです。パウロはすべてを神様にゆだね、他の囚人たちに祈りと賛美を聞かせました。神様の人は苦難の中でも、他の人に笑いを与えます。苦難の中でも他の人を慰めます。
祈り:失敗と思える状況も、神様は救いのためにご計画され、導いてくださることを学びます。私の今が牢獄であったとしても、それさえも益とされる神様に感謝し、祈りと賛美で隣人を愛するようにお助け下さい。
一言:神様を信じ、祈り、賛美しよう
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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