□10月17日(金)
もっと正確に
使徒の働き18:12-28(26)
聖書本文
18:12 ところが、ガリオがアカイアの地方総督であったとき、ユダヤ人たちは一斉にパウロに反抗して立ち上がり、彼を法廷に引いて行って、
18:13 「この人は、律法に反するやり方で神を拝むよう、人々をそそのかしています」と言った。
18:14 パウロが口を開こうとすると、ガリオはユダヤ人に向かって言った。「ユダヤ人の諸君。不正な行為や悪質な犯罪のことであれば、私は当然あなたがたの訴えを取り上げるが、
18:15 ことばや名称やあなたがたの律法に関する問題であれば、自分たちで解決するがよい。私はそのようなことの裁判官になりたくはない。」
18:16 そうして彼らを法廷から追い出した。
18:17 そこで皆は会堂司ソステネを捕らえ、法廷の前で打ちたたいた。ガリオは、そのようなことは少しも気にしなかった。
18:18 パウロは、なおしばらく滞在してから、兄弟たちに別れを告げて、シリアへ向けて船で出発した。プリスキラとアキラも同行した。パウロは誓願を立てていたので、ケンクレアで髪を剃った。
18:19 彼らがエペソに着くと、パウロは二人を残し、自分だけ会堂に入って、ユダヤ人たちと論じ合った。
18:20 人々は、もっと長くとどまるように頼んだが、パウロは聞き入れず、
18:21 「神のみこころなら、またあなたがたのところに戻って来ます」と言って別れを告げ、エペソから船出した。
18:22 それからカイサリアに上陸してエルサレムに上り、教会にあいさつしてからアンティオキアに下って行った。
18:23 パウロはアンティオキアにしばらく滞在した後、また出発し、ガラテヤの地方やフリュギアを次々に巡って、すべての弟子たちを力づけた。
18:24 さて、アレクサンドリア生まれでアポロという名の、雄弁なユダヤ人がエペソに来た。彼は聖書に通じていた。
18:25 この人は主の道について教えを受け、霊に燃えてイエスのことを正確に語ったり教えたりしていたが、ヨハネのバプテスマしか知らなかった。
18:26 彼は会堂で大胆に語り始めた。それを聞いたプリスキラとアキラは、彼をわきに呼んで、神の道をもっと正確に説明した。
18:27 アポロはアカイアに渡りたいと思っていたので、兄弟たちは彼を励まし、彼を歓迎してくれるようにと、弟子たちに手紙を書いた。彼はそこに着くと、恵みによって信者になっていた人たちを、大いに助けた。
18:28 聖書によってイエスがキリストであることを証明し、人々の前で力強くユダヤ人たちを論破したからである。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
パウロの伝道によって、コリントでは多くの人が信じてバプテスマを受けるようになりました。しかし、それを見たユダヤ人たちは怒り、彼を法廷に引いて行きました。ところが、当時の地方総督ガリオは、宗教的な問題に流されるのを嫌い、彼らの訴えを却下しました。パウロは、その後しばらくコリントに滞在してから、再び伝道の旅に出ることにしました。ケンクレアに到着したパウロは、前に立てた誓願通りに髪をそりました。そして、エペソに渡って行き、しばらく福音を証ししました。その後、カイサリア、アンティオキア、ガラテヤ、フリュギアの地を順に訪ね、全ての弟子たちを力づけました。第一次伝道旅行の時に得た弟子たちを、さらに良いキリストの弟子として育てようとしたことが分かります。弟子とは、「イエス様を学ぶ者」のことです。人々がイエス様を信じる決断をするように助けることも大変大切ですが、決断した人がイエス様の良い弟子として成長するように続けて助けることは、もっと大切です。
アポロという、エジプトのアレクサンドリア生まれのユダヤ人がエペソに来ました。彼は雄弁であり、聖書に通じていました。早くから主の道を学び、イエス様に関することを正確に人々に教えていました。しかし、ヨハネのバプテスマしか知らなかったので、プリスキラとアキラは、彼が“もっと”正確に知るように教えました。イエス様の十字架の贖い、イエスの名による洗礼、聖霊の注ぎなどについて教えたと思われます。その後、アポロは信者たちを大いに助け、聖書によってイエスがキリストであると証明し、人々の前で力強くユダヤ人たちを論破できるようになりました。狡猾な異端は、聖書について大雑把にしか知らないクリスチャンたちをつまずかせ、世は、恵みと信仰の弱いクリスチャンを倒します。ですから、私達も聖書を詳しく調べ、イエス様と人格的に深く出会い、今よりももっと正確に知る者となれるよう祈ります。
祈り:私もアポロのように謙遜に教わり続け、ますます正確にみことばを知る者となりますように。また、後輩たちを助け、育てることのできる者となるように助けて下さい。
一言:イエス様の弟子を育てられる人になろう
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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