□11月17日(月)
その心がご自分と全く一つの人々に御力を現す
歴代誌第二16:1-14(9)
聖書本文
16:1 アサの治世の第三十六年に、イスラエルの王バアシャがユダに上って来て、ラマを築き直し、ユダの王アサのもとにだれも出入りできないようにした。
16:2 アサは、【主】の宮と王宮の宝物倉から銀と金を取り出し、ダマスコに住んでいたアラムの王ベン・ハダドのもとに送り届けて言った。
16:3 「私の父とあなたの父上の間にあったように、私とあなたの間にも同盟を結びましょう。ご覧ください。私はあなたに銀と金を送りました。どうか、イスラエルの王バアシャとの同盟を破棄して、彼が私のもとから離れ去るようにしてください。」
16:4 ベン・ハダドはアサ王の願いを聞き入れ、自分の配下の軍の高官たちをイスラエルの町々に差し向けた。彼らは、イヨンと、ダンと、アベル・マイム、およびナフタリに属するすべての倉庫の町々を攻撃した。
16:5 バアシャはこれを聞くと、ラマを築き直すのを中止し、その工事をやめた。
16:6 そこで、アサ王はユダの人々をみな連れて行き、バアシャが建築に用いたラマの石材と木材を運び出させたうえ、これを用いてゲバとミツパを建てた。
16:7 そのとき、予見者ハナニがユダの王アサのもとに来て、彼に言った。「あなたはアラムの王に拠り頼み、あなたの神、【主】に拠り頼みませんでした。それゆえ、アラム王の軍勢はあなたの手から逃れたのです。
16:8 あのクシュ人とルブ人は大軍勢ではなかったでしょうか。戦車や騎兵は非常に多くはなかったでしょうか。しかし、あなたが【主】に拠り頼んだとき、主は彼らをあなたの手に渡されたのです。
16:9 【主】はその御目をもって全地を隅々まで見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力を現してくださるのです。あなたは、このことについて愚かなことをしました。これから、あなたには数々の戦いが起こるでしょう。」
16:10 アサはこの予見者に対して怒りを発し、彼を牢獄につないだ。彼に対して、このことで激しい怒りを抱いたのである。アサはこのとき、民のうちのある者を踏みにじった。
16:11 見よ。アサについての事柄は、最初から最後まで、『ユダとイスラエルの王の書』にまさしく記されている。
16:12 アサはその治世の第三十九年に、両足とも病気になった。それは非常に重かったが、その病気の中でさえ、彼は【主】を求めず、医者を求めた。
16:13 アサは先祖とともに眠りについた。彼はその治世の第四十一年に死んだ。
16:14 そこで、人々は、彼が自分のためにダビデの町に掘っておいた墓に彼を葬り、調合法にしたがって作った種々の香り高い香油で満ちた寝床に、彼を横たえた。そして、彼のために非常にたくさんの香をたいた。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
アサの治世の第三十六年に、イスラエルの王バアシャがユダに上って来ました。バアシャはエルサレムの北方6キロほどに位置するラマを築き直し、そこをユダ征服のための前進基地としました。そして、ユダの王アサのもとにだれも出入りできないようにしました。アサはこの問題について、主に祈るべきでした。しかし彼は金銀をアラムの王ベン・ハダドのもとに送り、彼の助けを求めました。金銀を受け取ったベン・ハダドは、バアシャとの同盟を破棄してイスラエルを攻撃し、アサを助けてくれました。アサは、政治的にも軍事的にも、知恵を持って対応できたと思ったに違いありません。
しかし、予見者ハナニがアサのもとに来て、主に拠り頼まなかったことを叱りました。アサは以前、クシュ人(エチオピア人)の大軍勢が、非常に多くの戦車や騎兵をたずさえ、攻めて来たとき(14:9)、主に拠り頼むことで大勝利を収めました。主はその御目をもって全地を隅々まで見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力を現してくださるのです。ここで、「ご自分と全く一つになっている」とは、心をあちこちに、さ迷わせることなく、主と全く一つの心になっている、という意味です。主は、主と全く一つの心をもって主により頼む者を捜しておられ、その人には驚くべき能力を現す方です。ところが、アサは愚かにもアラム王を頼ってしまいました。アサのようにすばらしい信仰の人であっても、目を覚まして成長し続けないと、むしろ信仰が弱くなってしまいます。
今までは平和だったユダでしたが、これからは数々の戦いが起こるようになります。予言者からの叱りを聞いたアサは、悔い改めるどころか激しく怒り、彼を牢獄につないでしまいました。そんなアサはその後、両足とも非常に重い病気にかかりました。しかし、その病気の中でさえ、主を求めずに医者を求めました。結局、彼の病気は悪化し、死に至りました。
祈り:主よ、私の心は主と全く一つになっているでしょうか。主から離れないように、私の心と信仰を助けてください。
一言:主の御力が現れる秘訣
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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