大学生聖書読み宣教会(UBF)
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    □12月1日(月)


    ヘロデの建てた官邸に保護されたパウロ


    使徒の働き23:12-35(30)

    聖書本文

    23:12  夜が明けると、ユダヤ人たちは徒党を組み、パウロを殺すまでは食べたり飲んだりしない、と呪いをかけて誓った。
    23:13 この陰謀を企てた者たちは、四十人以上いた。
    23:14 彼らは祭司長たちや長老たちのところに行って、次のように言った。「私たちは、パウロを殺すまでは何も口にしない、と呪いをかけて堅く誓いました。
    23:15 そこで、今あなたがたは、パウロのことをもっと詳しく調べるふりをして、彼をあなたがたのところに連れて来るように、最高法院と組んで千人隊長に願い出てください。私たちのほうでは、彼がこの近くに来る前に殺す手はずを整えています。」
    23:16 ところが、パウロの姉妹の息子がこの待ち伏せのことを耳にしたので、兵営に来て中に入り、そのことをパウロに知らせた。
    23:17 そこで、パウロは百人隊長の一人を呼んで、「この青年を千人隊長のところに連れて行ってください。何か知らせたいことがあるそうです」と言った。
    23:18 百人隊長は彼を千人隊長のもとに連れて行き、「囚人パウロが私を呼んで、この青年をあなたのところに連れて行くように頼みました。何かあなたに話したいことがあるそうです」と言った。
    23:19 すると、千人隊長は青年の手を取り、だれもいないところに連れて行って、「私に知らせたいこととは何だ」と尋ねた。
    23:20 青年は言った。「ユダヤ人たちは、パウロについてもっと詳しく調べるふりをして、明日パウロを最高法院に連れて来るよう、あなたにお願いすることを申し合わせました。
    23:21 どうか、彼らの言うことを信じないでください。彼らのうちの四十人以上の者が、パウロを殺すまでは食べたり飲んだりしないと呪いをかけて誓い、待ち伏せをしています。今、彼らは手はずを整えて、あなたの承諾を待っているのです。」
    23:22 そこで千人隊長は、「このことを私に知らせたことは、だれにも言うな」と命じて、その青年を帰した。
    23:23  それから千人隊長は二人の百人隊長を呼び、「今夜九時、カイサリアに向けて出発できるように、歩兵二百人、騎兵七十人、槍兵二百人を用意せよ」と命じた。
    23:24 また、パウロを乗せて無事に総督フェリクスのもとに送り届けるように、馬の用意もさせた。
    23:25 そして、次のような文面の手紙を書いた。
    23:26 「クラウディウス・リシア、謹んで総督フェリクス閣下にごあいさつ申し上げます。
    23:27 この男がユダヤ人たちに捕らえられ、まさに殺されようとしていたときに、私は兵士たちを率いて行って彼を救い出しました。ローマ市民であることが分かったからです。
    23:28 そして、ユダヤ人たちが彼を訴えている理由を知ろうと思い、彼を彼らの最高法院に連れて行きました。
    23:29 ところが、彼が訴えられているのは、ユダヤ人の律法に関する問題のためで、死刑や投獄に当たる罪はないことが分かりました。
    23:30 しかし、この者に対する陰謀があるという情報を得ましたので、私はただちに彼を閣下のもとにお送りします。なお、訴えている者たちには、彼のことを閣下の前で訴えるように命じておきました。」
    23:31  そこで、兵士たちは命じられたとおりにパウロを引き取り、夜のうちにアンティパトリスまで連れて行き、
    23:32 翌日、騎兵たちにパウロの護送を任せて、兵営に帰った。
    23:33 騎兵たちはカイサリアに到着すると、総督に手紙を手渡して、パウロを引き合わせた。
    23:34 総督は手紙を読んでから、パウロにどの州の者かと尋ね、キリキア出身であることを知って、
    23:35 「おまえを訴える者たちが来たときに、よく聞くことにしよう」と言った。そして、ヘロデの建てた官邸に彼を保護しておくように命じた。

    聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2


    日毎の糧

    パウロを殺してしまうまでは飲み食いしないと誓い合った者が、四十人以上いました。彼らはパウロを最高法院に連れて来させ、その途中で殺す計画を立てていました。彼らはあらゆる手を使って福音の広がりを妨げようとしました。神様は、パウロがローマでも福音を証しすると約束されていましたが(23:11)、現実は、パウロがエルサレムを無事に抜け出すことすら不透明な状況でした。

    この時、パウロの甥が彼らの陰謀を耳にするようになり、千人隊長に知らせることができました。千人隊長は迅速に対応し、パウロが夜九時、カイサリアに向けて出発できるように、歩兵二百人、騎兵七十人、槍兵二百人という大部隊を用意しました。ローマ軍はパウロを護送し、エルサレムから総督のいるカイサリアまで無事に送り届けました。総督フェリクスの管理下に置かれたパウロは、安全を守られ、牢獄ではなくヘロデの建てた官邸に保護され、裁判の日を待ちました。

    この一連の出来事は、これからパウロをローマで証人として用いるための神様のご計画の中で起こりました。ですから、たとえ「パウロを殺すまでは、何も口にしない」と命をかけて迫って来ても、福音の御わざを妨げることはできません。神様の人に害を与えることはできません。神様の御わざは必ず成し遂げられます。たしかに大きな問題がいまにも起こりそうではありましたが、神様は何事も無かったように道を開かれ、ご計画を着実に進められました。こうしてパウロは、守られながらカイザリアへ、そして最終的にはローマへ導かれていったのです。



    祈り:主よ、あなたのご計画は必ず成し遂げられます。人がどんなに妨げようとしても、あなたの御業は止まりません。私もあなたの守りと導きを信じて、全てを委ねながら歩むことができるように、祈ります。

    一言:神様のご計画は、人の妨害を超えて必ず進んでいきます

    きのう
    (12/1)
    きょう
    (12/2)
    あした
    (12/3)

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    【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
    三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
    教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
    特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
    弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

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    最近の日ごとの糧

  • 12月2日(火)    使徒の働き24:1-27(16)    良心を保つように、最善を尽くしたパウロ  (Today)  
  • 12月1日(月)   使徒の働き23:12-35(30)   ヘロデの建てた官邸に保護されたパウロ
  • 11月30日(主日)    歴代誌第二25:14-28(27)    心が高ぶったアマツヤの最期
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