□7月26日(金)
霊媒をする女を訪ねるサウル
サムエル記第一 28:1-14(7)
聖書本文
28:1 そのころ、ペリシテ人はイスラエルと戦おうとして、軍隊を召集した。アキシュはダビデに言った。「承知してもらいたい。あなたと、あなたの部下は、私と一緒に出陣することになっている。」
28:2 ダビデはアキシュに言った。「では、しもべがどうするか、お分かりになるでしょう。」アキシュはダビデに言った。「では、あなたをいつまでも、私の護衛に任命しておこう。」
28:3 サムエルはすでに死に、全イスラエルは彼のために悼み悲しみ、彼を彼の町ラマに葬っていた。一方、サウルは国内から霊媒や口寄せを追い出していた。
28:4 ペリシテ人は集まって、シュネムに来て陣を敷いた。サウルは全イスラエルを召集して、ギルボアに陣を敷いた。
28:5 サウルはペリシテ人の陣営を見て恐れ、その心は激しく震えた。
28:6 サウルは【主】に伺ったが、【主】は、夢によっても、ウリムによっても、預言者によってもお答えにならなかった。
28:7 サウルは家来たちに言った。「霊媒をする女を探して来い。私が彼女のところに行って、彼女に尋ねてみよう。」家来たちはサウルに言った。「エン・ドルに霊媒をする女がいます。」
28:8 サウルは変装して身なりを変え、二人の部下を連れて行った。
彼らは夜、女のところにやって来た。サウルは言った。「私のために霊媒によって占い、私のために、私が言う人を呼び出してもらいたい。」
28:9 女は彼に言った。「あなたは、サウルがこの国から霊媒や口寄せを断ち切ったことをご存じのはずです。それなのに、なぜ、私のいのちに罠をかけて、私を殺そうとするのですか。」
28:10 サウルは【主】にかけて彼女に誓って言った。「【主】は生きておられる。このことにより、あなたが咎を負うことは決してない。」
28:11 女は言った。「だれを呼び出しましょうか。」サウルは言った。「私のために、サムエルを呼び出してもらいたい。」
28:12 女はサムエルを見て大声で叫んだ。
女はサウルに言った。「あなたはなぜ、私をだましたのですか。あなたはサウルですね。」
28:13 王は彼女に言った。「恐れることはない。何を見たのか。」女はサウルに言った。「神々しい方が地から上って来るのを見ました。」
28:14 サウルは彼女に尋ねた。「どのような姿をしておられるか。」彼女は言った。「年老いた方が上って来られます。外套を着ておられます。」サウルは、その人がサムエルであることが分かって、地にひれ伏し、拝した。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ペリシテ人がイスラエルと戦おうとして軍隊を召集しました。ところが、イスラエルの霊的な指導者であるサムエルが死にました。外ではペリシテ人の侵攻、中ではサムエルの死によって、イスラエルはそれこそ国家存亡の危機を迎えるようになりました。サウルは霊媒や口寄せを追い出していましたが、それはペリシテとの戦争で、神様の助けを受けようとしていたからです。しかしサウルはペリシテ人の陣営を見ると、神様の助けを信じることができず、恐れ、心がひどくわななきました(5)。これまでに一度も主に伺ったことのなかったサウルですが、この時初めて主に伺いを立てます。ところが、主は全くお答えになりませんでした。
彼は苦しい時の神頼みで、とりあえず伺ってみただけでした。彼は不信と恐れを悔い改めて、神様を信じて祈らなければなりませんでした。しかしサウルは悔い改める代わりに、変装して夜道を歩き、霊媒をする女のところに行きました(8)。サウルは霊媒をする者たちをみな追い出しながらも、自分は霊媒をする女のところに行きました。その理由は何でしょうか。それは、あまりにも恐ろしく不安なあまり、手段を選ばず、頼りになりそうに見えるものには、何でもすがろうとしたからです。ところが、だからと言って恐れと不安がなくなるわけではありません。日頃の不信仰な生活を悔い改め、神様に出て行き、信仰によって祈る道こそ、平安を見つける方法です。どんなに大変な状況の中にいたとしても、真の砦であられる神様に最後まで頼らなければなりません。
祈り:主よ、苦しい時には、神様を信じて御前に出ていくべきことを学びます。私が普段から生きておられる神様に頼り、祈り、主の力を体験する信仰の人となるように助けてください。
一言:神様を日々慕い求めます
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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