□7月3日(木)
ヤコブとエサウの和解
創世記33:1-20(4)
聖書本文
33:1 ヤコブが目を上げて見ると、見よ、エサウがやって来た。四百人の者が一緒であった。そこで、ヤコブは子どもたちを、レアとラケルと二人の女奴隷の群れに分け、
33:2 女奴隷たちとその子どもたちを先頭に、レアとその子どもたちをその後に、ラケルとヨセフを最後に置いた。
33:3 ヤコブは自ら彼らの先に立って進んだ。彼は兄に近づくまで、七回地にひれ伏した。
33:4 エサウは迎えに走って来て、彼を抱きしめ、首に抱きついて口づけし、二人は泣いた。
33:5 エサウは目を上げ、女たちや子どもたちを見て、「この人たちは、あなたの何なのか」と尋ねた。ヤコブは、「神があなた様のしもべに恵んでくださった子どもたちです」と答えた。
33:6 すると、女奴隷とその子どもたちが進み出て、ひれ伏した。
33:7 次に、レアも、その子どもたちと進み出て、ひれ伏した。最後に、ヨセフとラケルが進み出て、ひれ伏した。
33:8 するとエサウは、「私が出会ったあの一群すべては、いったい何のためのものか」と尋ねた。ヤコブは「あなた様のご好意を得るためのものです」と答えた。
33:9 エサウは、「私には十分ある。弟よ、あなたのものは、あなたのものにしておきなさい」と言った。
33:10 ヤコブは答えた。「いいえ。もしお気に召すなら、どうか私の手から贈り物をお受け取りください。私は兄上のお顔を見て、神の御顔を見ているようです。兄上は私を喜んでくださいましたから。
33:11 どうか、兄上のために持参した、この祝いの品をお受け取りください。神が私を恵んでくださったので、私はすべてのものを持っていますから。」ヤコブがしきりに勧めたので、エサウは受け取った。
33:12 エサウが、「さあ、旅を続けて行こう。私があなたのすぐ前を行くから」と言うと、
33:13 ヤコブは彼に言った。「あなた様もご存じのように、子どもたちは弱く、乳を飲ませている羊や牛は私が世話をしています。一日でも、ひどく追い立てると、この群れはすべて死んでしまいます。
33:14 あなた様は、しもべより先にお進みください。私は、前を行く家畜や子どもたちの歩みに合わせて、ゆっくり旅を続け、あなた様のもと、セイルへ参ります。」
33:15 それで、エサウは言った。「では、私と一緒にいる者の何人かを、あなたのもとに残しておくことにしよう。」ヤコブは言った。「とんでもないことです。私はご主人様のご好意を十分に受けております。」
33:16 エサウは、その日、セイルへ帰って行った。
33:17 一方、ヤコブはスコテへ移動し、そこで自分のために家を建て、家畜のためには小屋を作った。それゆえ、その場所の名はスコテと呼ばれた。
33:18 こうしてヤコブは、パダン・アラムからの帰途、カナンの地にあるシェケムの町に無事に着き、その町の手前で宿営した。
33:19 そして、天幕を張った野の一画を、シェケムの父ハモルの息子たちの手から百ケシタで買い取った。
33:20 彼はそこに祭壇を築き、それをエル・エロヘ・イスラエルと呼んだ。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ヤコブは、神様に出会ってから心が大胆になりました。それでエサウに向かって進んでいくことができました。また、神様がエサウの心も動かしてくださったので、エサウのほうもヤコブを快く受け入れてくれました。ヤコブは自分の家族を紹介し、兄との再会を喜びました。エサウは、ヤコブの首に抱きついて口づけし、二人は泣き、和解しました。ヤコブは、今までのすべての祝福が完全に神様の恵みによるものであることを、強く感じました。神様の助けによって、壊れていたエサウとの関係は回復されたのです。神様との人格的な出会いを通して、ヤコブの内面性が変わったため、兄エサウに恐れず近づくことが出来ました。神様との関係が回復する時、人との関係も回復されるようになります。
ヤコブを快く受け入れたエサウは、ヤコブと一緒に故郷への旅を続けて行こうとしました。自分の連れている者の幾人かを、ヤコブに使ってもらうことにし、ヤコブの安全を守ろうとしました。しかし、ヤコブは丁寧に断りました。家族と家畜が長旅で疲れているという理由からでした。彼は結局、シェケムの町の手前で宿営しました。彼は家畜を飼うのに適したシェケムの町の近くを買って定着しようとしました。本来、神様にささげた誓願の祈りのとおりにするのであれば、より南の方にあるベテルまで下って、そこに定着すべきでした(28:13-22)。しかし、危機を脱したヤコブは、すっかり油断してしまったようです。彼は現実的な選択をしましたが、これが後になって災いをもたらすことになります。
祈り:私とともにおられる主よ、壊れていた人間関係をあなたのところに持って行きます。どうか、回復されるように導いてください。また問題が解決された後にも、私が目を覚まして、主の召されの御旨に積極的に従うように、助けてください。
一言:神様に頼って和解しなさい
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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