□8月17日(主日)
神様の賜物
使徒の働き8:1-25(20)
聖書本文
8:1 サウロは、ステパノを殺すことに賛成していた。
その日、エルサレムの教会に対する激しい迫害が起こり、使徒たち以外はみな、ユダヤとサマリアの諸地方に散らされた。
8:2 敬虔な人たちはステパノを葬り、彼のためにたいへん悲しんだ。
8:3 サウロは家から家に押し入って、教会を荒らし、男も女も引きずり出して、牢に入れた。
8:4 散らされた人たちは、みことばの福音を伝えながら巡り歩いた。
8:5 ピリポはサマリアの町に下って行き、人々にキリストを宣べ伝えた。
8:6 群衆はピリポの話を聞き、彼が行っていたしるしを見て、彼が語ることに、そろって関心を抱くようになった。
8:7 汚れた霊につかれた多くの人たちから、その霊が大声で叫びながら出て行き、中風の人や足の不自由な人が数多く癒やされたからである。
8:8 その町には、大きな喜びがあった。
8:9 ところで、以前からその町にはシモンという名の人がいた。彼は魔術を行ってサマリアの人々を驚かせ、自分は偉大な者だと話していた。
8:10 小さい者から大きい者まで、すべての人々が彼に関心を抱き、「この人こそ、『大能』と呼ばれる、神の力だ」と言っていた。
8:11 人々が彼に関心を抱いていたのは、長い間その魔術に驚かされていたからであった。
8:12 しかし人々は、ピリポが神の国とイエス・キリストの名について宣べ伝えたことを信じて、男も女もバプテスマを受けた。
8:13 シモン自身も信じてバプテスマを受けると、いつもピリポにつき従って、しるしと大いなる奇跡が行われるのを見ては驚いていた。
8:14 エルサレムにいる使徒たちは、サマリアの人々が神のことばを受け入れたと聞いて、ペテロとヨハネを彼らのところに遣わした。
8:15 二人は下って行って、彼らが聖霊を受けるように祈った。
8:16 彼らは主イエスの名によってバプテスマを受けていただけで、聖霊はまだ、彼らのうちのだれにも下っていなかったからであった。
8:17 そこで二人が彼らの上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。
8:18 シモンは、使徒たちが手を置くことで御霊が与えられるのを見て、使徒たちのところに金を持って来て、
8:19 「私が手を置く者がだれでも聖霊を受けられるように、その権威を私にも下さい」と言った。
8:20 しかし、ペテロは彼に言った。「おまえの金は、おまえとともに滅びるがよい。おまえが金で神の賜物を手に入れようと思っているからだ。
8:21 おまえは、このことに何の関係もないし、あずかることもできない。おまえの心が神の前に正しくないからだ。
8:22 だから、この悪事を悔い改めて、主に祈れ。もしかしたら、心に抱いた思いが赦されるかもしれない。
8:23 おまえが苦い悪意と、不義の束縛の中にいることが、私には見えるのだ。」
8:24 シモンは答えた。「あなたがたが言ったことが何一つ私の身に起こらないように、私のために主に祈ってください。」
8:25 こうして、使徒たちは証しをし、主のことばを語った後、エルサレムに戻って行った。彼らはサマリア人の多くの村で福音を宣べ伝えた。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ステパノの殉教以降、エルサレムにある教会に激しい迫害が起こり始めました。そのため、使徒たち以外の者はみな、ユダヤとサマリアの諸地方に散らされました。ピリポ(使徒のほうではなく、食事の問題を解決するために選ばれた7人のうちの一人のピリポ)はサマリアの町に下って行き、キリストを宣べ伝えました。群衆はピリポの話を聞き、その行っていたしるしを見て、みなそろって彼の語ることに耳を傾けました。この町には、シモンという魔術師がいました。人々は彼が使う魔術を見て驚きました。しかし、このシモンも、ピリポが伝える神の国とキリストの御名を信じて、バプテスマを受けました。
エルサレムにいた使徒たちは、サマリアの人々が神様の御言葉を受け入れたことを聞きました。そこで、ペテロとヨハネは、サマリアに行き、ピリポに従う者たちが聖霊を受けるように祈りました。それで、聖霊が臨むようになりました。この光景を見たシモンは、ペテロとヨハネに金を持って来て、聖霊を授ける権威を買おうとしました。このようにした理由は、自分もペテロとヨハネのように認めてもらいたかったからです。また、その能力で金儲けをしたかったのでしょう。しかし、ペテロとヨハネ自身に聖霊を与える能力があったのではありません。聖霊は神様が与える賜物です。神様が与えようとする人に、価なしに聖霊は与えられます。ペテロとヨハネがサマリア人たちに聖霊が臨むように祈ったのは、聖霊が、イエス様が約束した最高の賜物だからです。そんな神様の賜物を、お金で売買することは出来ません。また、聖霊を受けて力あることを行ったり、聖霊を受ける目的が自分を高めたり金儲けをするためであるなら、その人は結局滅びます。聖霊が、神様からの賜物であることを悟り、謙遜に求めるなら、神様が賜物として聖霊様を与えて下さいます。聖霊様を受けるように人のために祈ってあげることは、聖霊様を受けた人の特権です。それは、その人に一番良いものを得させることです。
祈り:主よ、私がイエス様の恵みの証人となれるように聖霊様を注いで下さり感謝します。私のうちにおられる聖霊様に従って歩むように祈ります。
一言:私のうちにおられる聖霊様
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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