□8月15日(金)
モーセを遣わされた神様
使徒の働き7:17-38(35)
聖書本文
7:17 さて、神がアブラハムになされた約束の時が近づくにしたがい、民はエジプトで大いに数が増え、
7:18 ヨセフのことを知らない別の王がエジプトに起こる時まで続きました。
7:19 この王は、私たちの同胞に対して策略をめぐらし、私たちの先祖たちを苦しめて幼子を捨てさせ、生かしておけないようにしました。
7:20 モーセが生まれたのは、このような時でした。彼は神の目にかなった、かわいい子で、三か月の間、父の家で育てられましたが、
7:21 ついに捨てられたのをファラオの娘が拾い上げ、自分の子として育てました。
7:22 モーセは、エジプト人のあらゆる学問を教え込まれ、ことばにも行いにも力がありました。
7:23 モーセが四十歳になったとき、自分の同胞であるイスラエルの子らを顧みる思いが、その心に起こりました。
7:24 そして、同胞の一人が虐待されているのを見て、その人をかばい、エジプト人を打ち殺して、ひどい目にあっていた人のために仕返しをしました。
7:25 モーセは、自分の手によって神が同胞に救いを与えようとしておられることを、皆が理解してくれるものと思っていましたが、彼らは理解しませんでした。
7:26 翌日、モーセは同胞たちが争っているところに現れ、和解させようとして言いました。『あなたがたは兄弟だ。どうして互いに傷つけ合うのか。』
7:27 すると、隣人を傷つけていた者が、モーセを押しのけながら言いました。『だれがおまえを、指導者やさばき人として私たちの上に任命したのか。
7:28 昨日エジプト人を殺したように、私も殺すつもりか。』
7:29 このことばを聞いたモーセは逃げて、ミディアンの地で寄留者となり、そこで男の子を二人もうけました。
7:30 四十年たったとき、シナイ山の荒野において、柴の茂みの燃える炎の中で、御使いがモーセに現れました。
7:31 その光景を見たモーセは驚き、それをよく見ようとして近寄ったところ、主の御声が聞こえました。
7:32 『わたしは、あなたの父祖たちの神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である。』モーセは震え上がり、あえて見ようとはしませんでした。
7:33 すると、主は彼にこう言われました。『あなたの履き物を脱げ。あなたの立っている場所は聖なる地である。
7:34 わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみを確かに見た。また彼らのうめきを聞いた。だから、彼らを救い出すために下って来たのだ。今、行け。わたしは、あなたをエジプトに遣わす。』
7:35 『だれがおまえを、指導者やさばき人として任命したのか』と言って人々が拒んだこのモーセを、神は、柴の茂みの中で彼に現れた御使いの手によって、指導者また解放者として遣わされたのです。
7:36 この人が人々を導き出し、エジプトの地で、紅海で、また四十年の間荒野で、不思議としるしを行いました。
7:37 このモーセが、イスラエルの子らにこう言ったのです。『神は、あなたがたの同胞の中から、私のような一人の預言者をあなたがたのために起こされる。』
7:38 また、モーセは、シナイ山で彼に語った御使いや私たちの先祖たちとともに、荒野の集会にいて、私たちに与えるための生きたみことばを授かりました。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
神様がアブラハムになされた約束の時が近づくにしたがって、民はエジプトの中にふえ広がりました。しかし、ヨセフのことを知らない別の王が即位しました。この王はイスラエルの民たちを苦しめて、幼子たちを死なせました。この時に、モーセが生まれました。彼は神様の目にかなった、可愛らしい子でした。彼の父母は彼を三か月の間、密かに育てましたが、ナイル川に捨てました。ところが、捨てられたモーセをファラオの娘が拾い上げ、自分の子として育てました。モーセはエジプト人のあらゆる学問を教え込まれ、言葉にもわざにも力がありました。彼は、自分を通して神様が同胞に救いを与えようとしておられることを、皆が理解してくれるものと思っていましたが、そうではありませんでした。モーセは自分が民たちを救えると思い、エジプト人を殺しました。しかし、むしろミディアンの地に逃げなければならなくなり、そこで四十年を過ごすようになりました。彼は、自分がイスラエルの民を救えるとは、もはや思わなくなりました。そんなモーセのところに神様が訪ねて来られます。神様はモーセに、「わたしは、あなたの父祖たちの神、アブラハム、イサク、ヤコブの神である。…エジプトにいるわたしの民の苦しみを確かに見た。また彼らのうめきを聞いた。だから、彼らを救い出すために…あなたをエジプトに遣わす。」と言われました。イスラエルの民たちをエジプトの地で、紅海で、また四十年間荒野で、導くのがモーセです。
モーセが、自分は民たちを救えないと思った時、神様が彼を訪ねて来られ、民たちを救う御業に用いられました。これを通して、イスラエルを救うのは、モーセではなく、神様であると教えられました。自分ができると思う時、モーセは人を死なせるしか出来ませんでした。自分ができると思う人は、神様に頼りません。私にはできないと思う時、神様に頼り、神様を現わす人になります。
祈り:主よ、私はすべてを自分でやろうとしてしまいます。自分の限界を認め、主に頼り、主についてゆく者となるように、私を変えて下さい。
一言:神様がなされる
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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