□12月5日(金)
王様に対して率直に申し上げます
使徒の働き26:24-32(26)
聖書本文
26:24 パウロがこのように弁明していると、フェストゥスが大声で言った。「パウロよ、おまえは頭がおかしくなっている。博学がおまえを狂わせている。」
26:25 パウロは言った。「フェストゥス閣下、私は頭がおかしくはありません。私は、真実で理にかなったことばを話しています。
26:26 王様はこれらのことをよくご存じですので、その王様に対して私は率直に申し上げているのです。このことは片隅で起こった出来事ではありませんから、そのうちの一つでも、王様がお気づきにならなかったことはない、と確信しています。
26:27 アグリッパ王よ、王様は預言者たちを信じておられますか。信じておられることと思います。」
26:28 するとアグリッパはパウロに、「おまえは、わずかな時間で私を説き伏せて、キリスト者にしようとしている」と言った。
26:29 しかし、パウロはこう答えた。「わずかな時間であろうと長い時間であろうと、私が神に願っているのは、あなたばかりでなく今日私の話を聞いておられる方々が、この鎖は別として、みな私のようになってくださることです。」
26:30 王と総督とベルニケ、および同席の人々は立ち上がった。
26:31 彼らは退場してから話し合った。「あの人は、死や投獄に値することは何もしていない。」
26:32 また、アグリッパはフェストゥスに、「あの人は、もしカエサルに上訴していなかったら、釈放してもらえたであろうに」と言った。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
パウロは王と総督の前でイエス様の苦難と復活を証明し、イエス様こそキリストであることを証ししました。イエス様を信じて闇から光へ、悔い改めてサタンの権威から神様のもとへ、悔い改めにふさわしい行いをするように宣べ伝えました。しかし、フェストゥスは大声を出し、パウロの博学が彼を狂わせたと言いました。それに対してパウロはびくともしませんでした。自分は狂っているのではなく、まじめな真理の言葉を話していると大胆に言いました。さらにアグリッパ王にも福音を伝えました。アグリッパは、わずかなことばで自分をクリスチャンにしようとしていると思い、パウロの言葉を拒絶しました。しかし、パウロは退きませんでした。王とすべての人が自分のようになることを神様は願っておられると言って、悔い改めと信仰を促しました。これで王と総督と座ったすべての人々は、パウロが死や投獄に相当する理由はないとし、彼の無罪を知りました。
パウロは、相手が王であっても総督であっても、ユダヤ人であっても異邦人であっても、同じように、イエス様はキリストであることを信じるように大胆に語りました。彼は囚人の身で、鎖に縛られたまま尋問されていましたが、むしろ世の権威者たちを霊的に尋問しました。彼らが罪と死、悪魔の鎖から解放されて自由になることを促しました。彼は自分の言い訳の機会をイエス様の証しの機会とし、自分の救いの機会を他人の救いの機会としました。彼は世の権威にひるまず大胆にイエスの名前を叫んだ真の福音の証人であり、真の自由人でした。一方、聖霊を通してこれにより世の権威者たちにも福音が証されました。弟子たちは、福音を証しする中で、総督と王たちの前に連れて行かれるでしょう。しかし、これは、彼らにも福音が証されるためでした(マタイ10:18)。
祈り:主よ、あなたの福音の恵みを感謝します。どうか私の信仰を育て、パウロのように深くあなたを信頼する者になるよう、導いてください。誰の前であっても、自由に福音を分かち合うように助けてください。
一言:誰にでも福音を伝える信仰
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
(お問い合わせページのリンク先)」

