□2月22日(土)
愛されている人よ
ダニエル書10:1-11:1(19)
聖書本文
10:1 ペルシアの王キュロスの第三年に、ベルテシャツァルと名づけられていたダニエルに、あることばが示された。そのことばは真実で、大きな戦のことであった。彼はそのことばを理解し、その幻について悟った。
10:2 そのころ、私ダニエルは、三週間の喪に服していた。
10:3 満三週間、ごちそうも食べず、肉もぶどう酒も口にせず、また身に油も塗らなかった。
10:4 第一の月の二十四日に、私はティグリスという大きな川の岸にいた。
10:5 私は目を上げた。見ると、そこに一人の人がいて、亜麻布の衣をまとい、腰にウファズの金の帯を締めていた。
10:6 そのからだは緑柱石のようで、顔は稲妻のよう、目は燃えるたいまつのようであった。また、腕と足は磨き上げた青銅のようで、彼の語る声は群衆の声のようであった。
10:7 この幻は、私ダニエル一人だけが見て、私と一緒にいた人たちはその幻を見なかった。しかし彼らは大きな恐怖に襲われ、身を隠して逃げ去った。
10:8 私は一人残ってこの大きな幻を見た。内からは力が抜け、顔の輝きも一変して、力も保てなくなった。
10:9 私は彼の語る声を聞いた。彼の語る声を聞きながら、顔を伏せて地に倒れ、深い眠りに陥った。
10:10 ちょうどそのとき、一つの手が私に触れて、膝と手のひらをついていた私を揺さぶった。
10:11 それから彼は私に言った。「特別に愛されている人ダニエルよ、私が今から語ることばをよく理解せよ。そこに立ち上がれ。私は今、あなたに遣わされたのだ。」彼がこのことばを私に語っている間に、私は震えながら立ち上がった。
10:12 彼は私に言った。「恐れるな、ダニエル。あなたが心を定めて、悟りを得ようとし、自分の神の前で自らを戒めようとしたその最初の日から、あなたのことばは聞かれている。私が来たのは、あなたのことばのためだ。
10:13 ペルシアの国の君が二十一日間、私に対峙して立っていたが、そこに最高位の君の一人ミカエルが私を助けに来てくれた。私がペルシアの王たちのところに残されていたからだ。
10:14 私は、終わりの日にあなたの民に起こることを分からせるために来た。その幻は来たるべき日を待たなくてはならないが。」
10:15 彼が私にこのことを語っている間、私はうつむいて黙っていた。
10:16 ちょうどそのとき、人のような姿をした方が私の唇に触れた。それで私は口を開いて話し出し、私に向かって立っていた方に言った。「わが主よ。私はこの幻によって苦痛に襲われ、力を保てなくなりました。
10:17 わが主のしもべが、どうしてわが主と話せるでしょう。私には、もはや力はなく、息も残っていません。」
10:18 すると、人のように見える方が、再び私に触れて力づけてくれた。
10:19 その方は言った。「特別に愛されている人よ、恐れるな。安心せよ。強くあれ。強くあれ。」その方が私にそう言ったとき、私は奮い立って言った。「わが主よ、お話しください。あなたは私を力づけてくださいましたから。」
10:20 すると彼は言った。「私がなぜあなたのところに来たか、知っているか。今、私はペルシアの君と戦うために帰って行く。私が去ると、見よ、ギリシアの君がやって来る。
10:21 しかし、真理の書に記されていることを、あなたに知らせよう。私とともに奮い立って、彼らに立ち向かう者は、あなたがたの君ミカエルのほかにはいない。
11:1 私はその彼を強くし、力づけるために、メディア人ダレイオスの元年に立ち上がった。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ペルシアの王キュロスの第三年、ダニエルは幻の中で大きな戦についてのことばを受けました。その頃のダニエルは神の前にへりくだり、三週間の喪に服していました(2,12)。その年の第一の月の二十四日に、ダニエルはディグリス川の岸にて、幻の中で一人の人を見ました。その人は亜麻布の衣を着、腰には純金の帯を締めていました。そのからだは緑柱石のようであり、顔は稲妻のようであり、目は燃えるたいまつのようであり、腕と足は、みがき上げた青銅のようでした。そのことばの声は群衆の声のようでした。これは神の御子イエスキリストの御姿でした(黙1:13-16)。幻を見たダニエルは、力が抜け、顔の輝きも失せ、意識を失ってうつぶせに倒れました。一緒にいた人々はその幻を見なかったのですが、雰囲気に圧倒され、震え上がって逃げてしまいました。キリストの栄光と権威がどれほどの大きさであったのかを物語っています。その時、主の手がダニエルに触れて、膝と手のひらをついていた彼を揺さぶりました。ダニエルの名前を呼び主は彼を安心させました。ご自身が来られたのはダニエルの祈りに応じたからだと言われました。事実、主は、ダニエルが祈り始めた初めの日から祈りを聞いておられました。二十一日も祈りの応答が遅れたのは、サタンのしもべであるペルシアの国の君の妨害があったからです。しかし、ミカエルの助けによりダニエルの元に来て、終わりの日に起こることを説明されました。ダニエルは力が失せて、息も残っていない状態になりました。すると主が彼に触れ、力づけてくださいました。「特別に愛されている人よ。恐れるな。安心せよ。強くあれ。強くあれ。」(19a)ダニエルは奮い立ち、主のみことばを聞きました。主はもう一度彼に戦に関するメッセージを告げられました。神に特別に愛されている人は主の慰めや励ましによって、さらに強められるのです。
祈り:父なる神様、あなたは私の祈りを聞いてくださるお方です。私は、人生の問題に不安や絶望を抱く弱い者です。「特別に愛されている人よ、恐れるな。安心せよ。強くあれ。強くあれ。」と励ましてくださる主に信頼をおくことが出来るように祈ります。
一言:強くあれ
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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