□12月21日(土)
インマヌエル
イザヤ書7:1-25(14) 聖誕特集
聖書本文
7:1 ウジヤの子のヨタムの子、ユダの王アハズの時代、アラムの王レツィンと、イスラエルの王レマルヤの子ペカが、戦いのためにエルサレムに上って来たが、これを攻めきれなかった時のことである。
7:2 ダビデの家に「アラムがエフライムと組んだ」という知らせがもたらされた。王の心も民の心も、林の木々が風に揺らぐように揺らいだ。
7:3 そのとき、【主】はイザヤに言われた。「あなたと、あなたの子シェアル・ヤシュブは、上の池の水道の端、布さらしの野への大路に出向いて行ってアハズに会い、
7:4 彼に言え。『気を確かに持ち、落ち着いていなさい。恐れてはならない。あなたは、これら二つの煙る木切れの燃えさし、アラムのレツィンとレマルヤの子の燃える怒りに、心を弱らせてはならない。
7:5 アラムは、エフライムすなわちレマルヤの子とともに、あなたに対して悪事を企てて、
7:6 「われわれはユダに上ってこれを脅かし、これに攻め入ってわがものとし、タベアルの子をその王にしよう」と言っているが、
7:7 【神】である主はこう言われる。
それは起こらない。それはあり得ない。
7:8 アラムのかしらはダマスコ、
そのダマスコのかしらがレツィンだから。
──エフライムは六十五年のうちに、
打ちのめされて、一つの民ではなくなる──
7:9 エフライムのかしらはサマリア、
そのサマリアのかしらがレマルヤの子だから。
あなたがたは、信じなければ
堅く立つことはできない。』」
7:10 【主】はさらにアハズに告げられた。
7:11 「あなたの神、【主】に、しるしを求めよ。よみの深みにでも、天の高みにでも。」
7:12 アハズは言った。「私は求めません。【主】を試みません。」
7:13 イザヤは言った。「さあ、聞け、ダビデの家よ。あなたがたは人々を煩わすことで足りず、私の神までも煩わすのか。
7:14 それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。
7:15 この子は、悪を退けて善を選ぶことを知るころまで、凝乳と蜂蜜を食べる。
7:16 それは、その子が悪を退けて善を選ぶことを知る前に、あなたが恐怖を抱いている二人の王の土地が見捨てられるからだ。
7:17 【主】は、あなたとあなたの民とあなたの父の家に、エフライムがユダから離れた日以来、まだ臨んだこともない日々をもたらす。それはアッシリアの王だ。」
7:18 その日になると、
【主】はエジプトの幾筋もの川の果てにいるあの蠅、
アッシリアの地にいるあの蜂に合図される。
7:19 すると彼らはみなやって来て、
険しい谷、岩の割れ目、
あらゆる茨の茂み、あらゆる水飲み場に巣くう。
7:20 その日、
主は大河の向こうで雇ったかみそり、
アッシリアの王を使って
頭と足の毛を剃り、ひげまでも剃り落とす。
7:21 その日になると、
一人の人が
雌の子牛一頭と羊二匹を生かしておく。
7:22 これらが乳を多く出すので、
彼は凝乳を食べるようになる。
この地に残されたすべての者が
凝乳と蜂蜜を食べるようになる。
7:23 その日になると、
銀千枚に値する、ぶどう千株のある地所もみな、
茨とおどろのものとなる。
7:24 全土が茨とおどろになるので、
人は弓矢を持って、そこに行く。
7:25 鍬で耕されたすべての山にも、
あなたは茨とおどろを恐れて、行かない。
そこは牛が放たれて、羊の踏み歩く場所となる。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
アハズがユダの王の時代のことです。ユダの周辺国であるアラムの王とイスラエルの王が同盟し、エルサレムに攻め上ってきました。この同盟の知らせに王の心も民の心も動揺しました。そこで、主はイザヤを王のもとに遣わし、恐れることはないと励まそうとされました。「そこは起こらない。それはあり得ない。」と安心を与えました。そしてあなたの神、主に、しるしを求めるように励ましました。それは、神様がアハズの国を守っておられることを示すためでした。しかし、当のアハズはしるしを求めません。主を試みませんと返します。謙遜な姿勢や信仰に見えるかもしれません。しかし、彼の頭には神様よりもアッシリアに助けを求めた方が得策だという考えがあったのです。彼は神様と向き合うことすら放棄していたのでした。
しかし主はこのようなアハズに自らしるしを示されました。処女が身ごもり、男子を産むしるしです。その男の子は「インマヌエル」と呼ばれると言います。インマヌエルとは、「主が私たちとともにおられる」という意味です。このみどりごのしるしこそ、神様がどんな時にもともにおられることを教えています。敵を恐れ、動揺と不安の中にあっても、インマヌエルの主はともにおられ、守り、救い出してくださると約束してくださいます。そしてこのアハズへのメッセージは2024年クリスマスを迎える私たちにも告げられる恵みのお言葉です。あなたの不安に、あなたの緊張に、主は顔を背けておられるのではありません。インマヌエル、主はあなたと今も、ともにおられる方です。クリスマスにお生まれになるイエス様、それが何よりのしるしであることを聖書はあなたに告げ知らせているのです。それが私たちの救いの恵みです。
祈り:目の前の不安と緊張ばかりに心が奪われ、あなたを煩わせまいと向き合っていませんでした。しかし、こんな私にもともにおられ、今年もクリスマスの恵みを与えて下さる神様に感謝します。
一言:インマヌエル
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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