□1月21日(火)
イスラエルの分裂
列王記第一12:16-33(28)
聖書本文
12:16 全イスラエルは、王が自分たちに耳を貸さないのを見てとった。そこで、民は王にことばを返した。
「ダビデのうちには、
われわれのためのどんな割り当て地があろうか。
エッサイの子のうちには、
われわれのためのゆずりの地はない。
イスラエルよ、自分たちの天幕に帰れ。
ダビデよ、今、あなたの家を見よ。」
イスラエルは自分たちの天幕に帰って行った。
12:17 ただし、ユダの町々に住んでいるイスラエルの子らにとっては、レハブアムがその王であった。
12:18 レハブアム王は役務長官アドラムを遣わしたが、全イスラエルは彼を石で打ち殺した。レハブアム王はやっとの思いで戦車に乗り込み、エルサレムに逃げた。
12:19 このようにして、イスラエルはダビデの家に背いた。今日もそうである。
12:20 全イスラエルは、ヤロブアムが戻って来たことを聞いたので、人を遣わして彼を会衆のところに招き、彼を全イスラエルの王とした。ユダの部族以外には、ダビデの家に従う者はいなかった。
12:21 レハブアムはエルサレムに帰り、ユダの全家とベニヤミンの部族から選り抜きの戦士十八万を召集し、王位をソロモンの子レハブアムのもとに取り戻すため、イスラエルの家と戦おうとした。
12:22 すると、神の人シェマヤに次のような神のことばがあった。
12:23 「ユダの王、ソロモンの子レハブアム、ユダとベニヤミンの全家、およびそのほかの民に告げよ。
12:24 『【主】はこう言われる。上って行ってはならない。あなたがたの兄弟であるイスラエルの人々と戦ってはならない。それぞれ自分の家に帰れ。わたしが、こうなるように仕向けたのだから。』」そこで、彼らは【主】のことばに聞き従い、【主】のことばのとおりに帰って行った。
12:25 ヤロブアムはエフライムの山地にシェケムを築き直し、そこに住んだ。さらに、彼はそこから出て、ペヌエルを築き直した。
12:26 ヤロブアムは心に思った。「今のままなら、この王国はダビデの家に帰るだろう。
12:27 この民が、エルサレムにある【主】の宮でいけにえを献げるために上ることになっているなら、この民の心は彼らの主君、ユダの王レハブアムに再び帰り、彼らは私を殺して、ユダの王レハブアムのもとに帰るだろう。」
12:28 そこで王は相談して金の子牛を二つ造り、彼らに言った。「もうエルサレムに上る必要はない。イスラエルよ。ここに、あなたをエジプトから連れ上った、あなたの神々がおられる。」
12:29 それから彼は一つをベテルに据え、もう一つをダンに置いた。
12:30 このことは罪となった。民はこの一つを礼拝するためダンまで行った。
12:31 それから彼は高き所の宮を造り、レビの子孫でない一般の民の中から祭司を任命した。
12:32 そのうえ、ヤロブアムはユダにある祭りに倣って、祭りの日を第八の月の十五日と定め、祭壇でささげ物を献げた。こうして彼は、ベテルで自分が造った子牛にいけにえを献げた。また、彼が造った高き所の祭司たちをベテルに常駐させた。
12:33 彼は、自分で勝手に考え出した月である第八の月の十五日に、ベテルに造った祭壇でいけにえを献げた。このように、彼はイスラエルの人々のために祭りの日を定め、祭壇でいけにえを献げ、香をたいた。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ソロモンの死後、彼の子レハブアムが王となりました。人々はエフライム族のヤロブアムを自分たちの代表とし、ソロモンが神殿と宮殿の建築のために課した重税の軽減を求めました。長老たちはレハブアムに民に仕えるように助言しましたが、彼はそれを退け、強硬な統治を選びました。レハブアムは、イスラエルの王は神様に聞き従って国の管理を任されたしもべに過ぎないことを理解していませんでした。神様を忘れて民の上に君臨しようとした結果、ユダ部族だけがレハブアムを王とし、残りの十部属はヤロブアムを王として国は分裂しました。これはソロモンの罪へのさばきであり、ヤロブアムに告げられた約束を実現される神様の御心でした。
レハブアムはヤロブアムと戦って国を取り戻そうとしました。すると、神様は預言者を通して、「これは神が定めた事だから、兄弟であるイスラエルと戦ってはならない」と命じられ、戦いを止めました。
一方で、ヤロブアムは、民がエルサレムで礼拝することで自分の地位が揺らぐことを恐れました。これを阻止するために、偶像崇拝を広めました。ヤロブアムは神様に召された王でしたが、彼は神様の民を堕落させた罪深い王として聖書で度々言及されることになります。
祈り:私たちが神様によってこの世で立てられたのは、神様の僕として良い働きをするためであることを悟ります。いつも神様の主権を認め、神様のご計画のためにこの身を用いてくださるように祈ります。
一言:良い影響を与える人
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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