□6月5日(木)
わたしに向かって叫ばずに
ホセア書7:1-16(14)
聖書本文
7:1 「わたしがイスラエルを癒やすとき、
エフライムの咎、サマリアの悪はあらわになる。
彼らが偽りを行い、盗人が押し入り、
外では略奪隊が襲うからだ。
7:2 しかし、彼らは考えもしない。
わたしが彼らのすべての悪を覚えていることを。
今、彼らの悪行は彼らを取り囲んで、
わたしの面前にある。
7:3 彼らは悪事によって王を、
偽りによって首長たちを喜ばせる。
7:4 彼らはみな姦通する者。
パンを焼くときの燃えるかまどのようだ。
生地がこねられてから、ふくらむまでは、
燃え立つことをやめている。
7:5 われわれの王の日に、
首長たちは酒の熱で気分が悪くなり、
王は嘲る者たちと手を握る。
7:6 彼らは心をかまどのようにして、
陰謀を企てる。
夜通し、パンを焼く者は眠るが、
朝になると、
かまどは燃え立つ火のように燃えるのだ。
7:7 彼らはみな、かまどのように熱くなって、
自分をさばく者たちを食い尽くす。
自分の王たちもみな倒れる。
彼らのうちだれ一人、
わたしを呼び求める者はいない。
7:8 エフライムは、もろもろの民の中に混じり込む。
エフライムは、片面しか焼けていないパンだ。
7:9 他国人が彼の力を食い尽くしても、
彼はそれに気づかない。
白髪が生えても、
彼はそれに気づかない。
7:10 イスラエルの高慢はその顔に表れている。
彼らは、自分たちの神、【主】に立ち返らず、
このすべてがあっても、主を尋ね求めない。
7:11 エフライムは愚かな鳩のようで、良識がない。
エジプトを呼び求め、アッシリアに飛んで行く。
7:12 彼らが赴くとき、
わたしは彼らの上に網を張り、
空の鳥のように彼らを引き降ろす。
彼らの群れの音を聞くとき、
わたしは彼らを懲らしめる。
7:13 わざわいだ、彼らは。
わたしから離れ去ったのだから。
彼らは、踏みにじられるがよい。
わたしに背いたのだから。
わたしが贖い出そうとしているのに、
彼らはわたしに向かってまやかしを言う。
7:14 心からわたしに向かって叫ばずに、
自分たちの床の上で泣きわめいている。
穀物と新しいぶどう酒のためには群がって来る。
しかし、わたしからは離れて行く。
7:15 わたしが訓戒し、
彼らの腕を強くしたのに、
このわたしに対して悪事を企む。
7:16 彼らはいと高き方に立ち返らない。
彼らは欺きの弓のようだ。
彼らの首長たちは、ののしったために剣に倒れる。
これはエジプトの地で、嘲りのもととなる。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
神様はイスラエルをいやそうとして、彼らの咎と悪をあらわにされました。彼らは偽り、盗み、略奪していました。北イスラエルでは反乱が頻繁に起こっていましたが、反乱勢力には、神様が王を立てるという信仰がありませんでした。彼らは綿密に反逆の準備をした後、イスラエルの首長たちや王を、酒で酔わせて政権を奪いました。ところが、このように政権を奪った者達のうち、だれひとり、主を呼び求める者はいませんでした。むしろ、彼らの心はいつでも練り粉をこねてパンを焼くことができる燃えるかまどのように、いつでも罪を犯す準備ができていました。また、彼らは片面しか焼けていないパンのようでもありました。片面は焼けているのに、反対側はよく火が通っていないのです。これは外側と内側が違うイスラエルの霊的な状態を象徴しています。彼らは信者のようでもあり、世の人々のようでもある曖昧な生活をしていました。彼らには敬虔な姿はありましたが、敬虔の力はありませんでした。神様はこのような彼らの状態を国々の民を通して、あらわにされました。しかし彼らは悔い改めず、愚かな鳩がえさだけを見て網の中を飛んで行くように超強大国に逃げて行きました。
彼らは神様に叫びましたが、その中には真実がありませんでした。彼らは主に向かって心から叫ばず、ただ、床の上で泣きわめくだけでした。そこには、真実な悔い改めがなく、ただ、落胆と絶望の中で叫ぶ虚しい祈りだけでした。また、彼らは、穀物や新しいぶどう酒のためには集まって来ても、主からは離れて行きました(14)。イスラエルの霊的な状態は深刻でした。しかし、神様には癒せない病気はありません。神様の御前に出て行き、真実に悔い改め、叫ぶなら、神様は助けてくださいます。神様に咎と悪を指摘されながらも神様に立ち返らず、神様に求めないことが、問題です。
祈り:主が私の咎と悪を指摘されるとき、素直に主に立ち返り、求めるように助けてください。主のあわれみ、癒しを信じるように助けてください。
一言:神様に立ち返り、求めよう
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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