□8月14日(木)
ご自分を現わす神様
使徒の働き7:1-16(2)
聖書本文
7:1 大祭司は、「そのとおりなのか」と尋ねた。
7:2 するとステパノは言った。「兄弟ならびに父である皆さん、聞いてください。私たちの父アブラハムがハランに住む以前、まだメソポタミアにいたとき、栄光の神が彼に現れ、
7:3 『あなたの土地、あなたの親族を離れて、わたしが示す地へ行きなさい』と言われました。
7:4 そこで、アブラハムはカルデア人の地を出て、ハランに住みました。そして父の死後、神はそこから彼を、今あなたがたが住んでいるこの地に移されましたが、
7:5 ここでは、足の踏み場となる土地さえも、相続財産として彼にお与えになりませんでした。しかし神は、まだ子がいなかった彼に対して、この地を彼とその後の子孫に所有地として与えることを約束されました。
7:6 また、神は次のように言われました。『彼の子孫は他国の地で寄留者となり、四百年の間、奴隷となって苦しめられる。』
7:7 また、神は言われました。『彼らが奴隷として仕えるその国民を、わたしはさばく。それから彼らは出て来て、この場所でわたしに仕えるようになる。』
7:8 そして、神はアブラハムに割礼の契約を与えられました。こうして、アブラハムはイサクを生み、八日目にその子に割礼を施しました。それからイサクはヤコブを、ヤコブは十二人の族長たちを生みました。
7:9 族長たちはヨセフをねたんで、彼をエジプトに売りとばしました。しかし、神は彼とともにおられ、
7:10 あらゆる苦難から彼を救い出し、エジプト王ファラオの前で恵みと知恵を与えられたので、ファラオは彼をエジプトと王の全家を治める高官に任じました。
7:11 すると、エジプトとカナンの全地に飢饉が起こり、大きな苦難が襲って来たので、私たちの父祖たちは食べ物を手に入れることができなくなりました。
7:12 しかし、ヤコブはエジプトに穀物があると聞いて、まず私たちの父祖たちを遣わしました。
7:13 二度目のとき、ヨセフは兄弟たちに自分のことを打ち明け、ヨセフの家族のことがファラオに明らかになりました。
7:14 そこで、ヨセフは人を遣わして、自分の父ヤコブと七十五人の親族全員を呼び寄せました。
7:15 こうして、ヤコブはエジプトに下り、そこで彼も私たちの父祖たちも死にました。
7:16 彼らはシェケムに運ばれ、かつてアブラハムがいくらかの銀でシェケムのハモルの子らから買っておいた墓に、葬られました。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
大祭司は、告発内容が事実なのかをステパノに尋ねました。ステパノは大祭司の質問に対して、自己弁護することも出来ました。しかし、彼はそうせずに、神様がどんな方であるのかを証しすることにしました。彼は、神様は栄光の神であると話しました(2)。「栄光の神」とは、本来栄光なる方であるとの意味です。また、自分自身を現わす方、という意味です。神様は、ご自分が選んだ人に、ご自分が誰であるのかを現されました。神様は信仰の先祖たちに約束を与え、その約束通りに成し遂げ、自分が誰であるかを現されました。神様はアブラハムに、「あなたの土地、あなたの親族を離れて、わたしが示す地へ行きなさい」と言われました。そして、今ユダヤ人たちの住んでいる場所を、足の踏み場となる土地さえもアブラハムに与えませんでしたが、この地を彼とその子孫に与えることを、神様は約束されました。また、神様はアブラハムに割礼の契約をお与えになりました。神様はこのように、信仰の先祖アブラハムに約束を与え、ご自分を現されました。
神殿と律法が存在する前、神様は、異邦の地にいた信仰の先祖たちに現れ、契約を与えられました。契約というのは、相手と関係を結ぶものです。信仰の先祖たちと契約を通して関係を結んだ神様は、神殿と律法を通して、イスラエルの民たちとさらに関係を深く結ぶことを願われました。しかし、イスラエルは神様との関係よりも目に見える神殿と律法に縛られ、神様を見上げなくなりました。このように、場所や律法に縛られてしまうと、神様との関係が薄くなり、イエス様の十字架の敵となります。これがユダヤ宗教指導者たちの姿でした。神様は、今日も約束を通して選んだ人と関係を結び、ご自分を現されます。この神様の約束を心に刻んで生きるとき、栄光の神様に出会う体験ができます。
祈り:神様が私に願われることは、私と親密な関係性を結ぶことだと学びます。私に与えられた主の約束を信じ、栄光の神様と出会うように、祈ります。
一言:親密な関係性
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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