□6月19日(土)


伝えられた教えをあなたがたが守っているから


コリント人への手紙第一11:2-16(2)

日毎の糧

パウロは礼拝の時の女性の服装問題について述べています。当時の女性たちは、公的な集まりの時だけでなく、普段も頭にベールをかぶっていました。それは男性に対する服従を示していました。また、男性の権威と保護の下に置かれた存在であることを意味していました。当時、遊女だけはベールをかぶっていませんでした。ところが、女性たちの中に、礼拝の時にベールをかぶらないで礼拝する人たちがいました。これは、今日の基準から見れば何の問題もありませんが、当時の状況としては非常に深刻な問題でした。それで、パウロはコリント教会の女性たちがベールをかぶって礼拝をささげることを勧めています。パウロは創造の秩序をとおして話します。神から人が創造され、男から女が出たので、男は神の栄光で、女は男の栄光です。ですので、女性は天使たちのために権威のしるしを、その頭の上にかぶるべきです。

ここで大切なのは、男性が優位で女性が劣っているとパウロが言っているのではなく、神から与えられた創造の秩序があると言っているということです。イエス様ご自身も、父なる神と同等でありながらも、神の御心に完全に従い、その権威の下に留まりました(ヨハネ5:19,30)。主にあって男も女も平等です。ただ、女性は男性の栄光であり、ベールをかぶって礼拝に参加し、ベールをかぶって仕えることが、当時は、主の創造の秩序を守ることにつながっていたのです。今日では、女性のベール問題はありませんが、秩序と礼拝での服装の問題は続けて残っています。私たちの集まりにも伝統的な習慣があります。この時代、この国で教会に仕えていくために築かれた伝統であり、秩序です。このような伝統は、時代に応じて異なっていくことはあるでしょうが、現在の福音の御業のために立てられた伝統は、福音の精神に大きく反しない限り、守られるべきです。



適用:伝統を守りますか

一言:あなたがたをほめる

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧