□7月27日(火)


聖霊によって良いものを守りなさい


テモテへの手紙第二1:1-18(14)

日毎の糧

 使徒パウロは、愛する霊的な息子テモテに勧めています。当時テモテは、エペソ教会の若手牧者として教会内外の困難に直面していました。教会内部で福音に反発する者たちとぶつかりました(Ⅰテモテ1:4)。外ではローマ皇帝の迫害も迫っていました。テモテは純粋な信仰を持っていましたが、弱く、また経験も豊かではありませんでした。だから、おじけづきやすくもありました(7)。このような状況だからこそ、使徒パウロはテモテに向かって神の賜物を再び燃え立たせるように言います。テモテには御言葉を教える賜物がありました(Ⅰテモテ4:14-16)。ところが問題に振り回されているうちに、彼が持っている賜物の火が消えて行きつつありました。最も彼に必要なことは、賜物を生かすことでした。神様から与えられた賜物は愛と力と慎みの霊です。この賜物が再び生かされるなら、困難を乗り越えられます。賜物を十分に生かせば、彼だけではなく教会全体が霊的に生き返ります。神様から与えられる強みを生かすことで、困難な環境を克服できるのです。

 パウロは、テモテに主を証しすることを恥じるのではなく、福音のために苦しみをともにするようにと命じています(8)。さらに、パウロから聞いた健全な言葉を手本にして守るように言いました(13)。その理由は、私たちを救い、聖なる招きをもって召してくださった神様の恵みのゆえです(9-11)。またイエス様がパウロにお任せしたものを、かの日のために守ってくださることを確信したからです(12)。クリスチャンが素晴らしい福音を守るためには、聖霊の助けが必要です(14)。人間的な意志や努力によっては、福音にはいのちがなく、むしろ律法や伝統に転落してしまいます。それではサタンの勢力に踏みにじられてしまいます。福音を守るのは、ただ聖霊の助けに寄ります。キリスト教の歴史を見ると初代教会の聖徒たち、宗教改革者たち、信仰の先輩たちが福音を守ってこられたのは、聖霊の助けを頂いたからです。



適用:福音を守ろうとしていますか

一言:聖霊によって

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧