□1月23日(主日)


聞かせてください 神の仰せを


詩篇85:1-13(8)

日毎の糧

85篇は、イスラエルがバビロンでの捕虜生活から帰還してきた後に書かれたものだと言われています。1-3節は、帰ってこられた喜びと神への賛美を表しています。ところが、戻ってきてからの生活は、大変厳しいものでした。エルサレムは廃墟と化しており、自分たちの住まいも無くなっており、すべてを新しく建て直さなければなりませんでした。思い通りにいかない苦しい状況が続きました。4-7節では、そんな彼らの絶望的な心境と、神への赦しの求めが書かれています。バビロンで捕囚となったそもそもの原因が、彼らが主の目に悪いことを行い続け、神の怒りを引き起こしたからでした(Ⅱ列王21:14,15)。復興生活の現実の厳しさを見て、詩人は、神さまの御怒りがまだ続いているように思いました。それで、神さまのあわれみと恵みを求めました。

8節を見ると、詩人は神さまにみことばを聞かせてほしいと願い求めています。そうした時、神さまの平和の約束、救いの約束、栄光の約束を悟るようになりました。「恵みとまことは、ともに会い、義と平和は、口づけします。」という10節の言葉は、イエス様を思い出させます。「(…)恵みとまことはイエス・キリストによって実現したからである」とヨハネの福音書1章17にもあります。ローマ14:17には、「神の国は食べたり飲んだりすることではなく、聖霊による義と平和と喜びだからです」とあります。人間の罪で地は荒れ果てました。しかし、神様は罪を赦し、この世を回復しようとイエス様を遣わされました。イエス様の十字架は慈しみと愛が出会う場所であり、義と平和が互いに口づけする美しいところです。主の十字架によりまことが溢れ、義が地に臨まれます。イエス様はこの世を生かすために来られました。イエス様が来られる時、崩れた人生が回復します。壊れた家庭が回復され腐敗した国が回復します。絶望に陥った人がイエス様に出会えば希望に満ちた人に変わります。イエス様がおられる所は愛とまこと、義と平和が満ち溢れる栄光の地になります。



適用:苦難と混乱の中にいますか

一言:神のみことばを聞きなさい

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧