□11月27日(主日)


あなたの天幕の場所を広げ


イザヤ書54:1-17(2)

日毎の糧

 イスラエルは、不妊の女や産みの苦しみを知らない女と同じような状況にありました。その上、夫に捨てられた女だと言われています。これらは、女性にとってはとてもつらくて悲しい、望みのない状況です。イスラエルはこのような女性と同じになっており、国が滅び、バビロンの捕虜になっていました。

ところが、国を失い、帰るところもなく絶望のどん底にいたイスラエルに対して、主は「喜び歌え」「喜び叫べ」と言われます。なぜそのようなことが言えるのでしょうか。それは、夫もいて、苦労せずに子どもを産んできた女たちよりも多くの子孫を得るようになるからです。主は、ほんのしばらくの間、御顔を彼らから隠しましたが、永遠の真実の愛をもって、彼らをあわれみ、贖われます。この契約は、ノアの洪水をもう地上に送らないと誓った契約と同じです。主は決して揺るがない平和の契約を、イスラエルにしてくださいます。

主はまた、「あなたの天幕の場所を広げ、住まいの幕を惜しみなく張り、綱を長くし、鉄を強固にせよ」と言われました。なぜなら、彼らは回復し、右と左に増え広がり、子孫は国々を所有し、荒れ果てた町々を人の住む所とするからです。神を信じる民は、祝福の源であり、暗い閉塞感の中に生きる人々に、希望があることを示す存在です。私たちクリスチャンの信じている福音は、人々に救いと癒し、希望を与える力で満ちています。それで、クリスチャンのいるところは、そこがどんなに荒れ果てていても、人が住む場所に変化します。ですから、私たちは主の回復への望みを見上げ、私たちの天幕の場所を広げるべきです。現在の状況を乗り越え、萎縮してしまった気持ちを広げるべきです。日本の霊的環境に落胆することなく、望みと信仰をもって、福音の天幕の場所を広げるべきです。



祈り:主よ、現実の状況に絶望して、心も考えも萎縮していました。でも、主を見上げて、天幕の場所を広げます。私を祝福の源として用いて下さい。

一言:荒れ果てた町々を人の住む所とする

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧