□2月6日(月)


寄留者や孤児、やもめのために


申命記24:1-22(21)

日毎の糧

 神様の民は弱い者に対して、憐れみと愛の心がなければなりません。正当な理由もなく、妻を去らせてはいけません。離婚しようとするなら、必ず、離縁状を書いて渡すようにと言われました。これは、離婚を合法化するためではなく、軽率に離縁されることがないように、弱い立場の女性を保護するためです。また、新妻を迎えた男は戦よりも、家庭に忠実であるように言われます。お金を貸した場合でも、ひき臼やその上石を質に取ってはなりません。必要不可欠な家庭用品だからです。弱者を人身売買することは、死刑に該当する罪だと言われます。隣人に何かを貸す時、担保を取りにその家に入ってはならず、その人が持って来る担保を受けなければなりません。もし隣人が貧しい者であるなら、無理やり担保を取ったままにしてはなりません。貧しい人を貧困に落としてしまうからです。ですから、貧しい雇い人を虐げず、その日のうちに、日没前に支払わなければなりません。神様は弱い者の訴えを聞き、罰を下される方です。

 神様の民は、寄留者や孤児、やもめなど、弱い者を差別したり、虐げたりしてはならず、むしろ憐れみを施さなければなりません。イスラエルの民たちも、エジプトで奴隷生活をしていた時があったからです。その時、神様は一方的な恵みによって、彼らを贖い出してくださいました。神様の恵みを受けた彼らが、弱い者に対して、恵みを施すことは当然なことです。穀物や果物を収穫する時、全部を収穫して行かずに、寄留者や孤児、やもめのために、少し残して置かなければなりません。ほかの人の生活に無関心で、自分の利益だけ求めることは、神様の民がする行いではありません。愛は、他人に対する関心と配慮です。神様の民は、弱い者の人権と生活を顧みて、豊かな心で愛を施さなければなりません。自分も過去に助けを受け、また、これからも助けを求める日が来ます。お互いに顧みる共同体が、神様の共同体です。



祈り:自分のことでいっぱいになっていて、弱い人を顧みることがない心を主が変えてください。残り物を惜しまず、周りに献げる心を与えてください。

一言:残しておきなさい

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧