□3月23日(木)


泣かなくてもよい


ルカの福音書7:1-17(13)

日毎の糧

 死んだ青年の母親はやもめであり、青年はそのひとり息子でした。やもめにとって、どれだけ大切な存在だったでしょうか。母親はひどく悲しみ、泣いていました。イエス様はやもめをご覧になり、かわいそうに思われました。誰かをかわいそうに思うのは、その人の立場を理解し、その心に共感するからです。よみがえりであり、いのちであるイエス様には、死はまるで眠りのようであり、悲しむ理由がありません。しかし、だからと言って、やもめに、「何でそんなことで泣くのか」と、叱りつけたりしませんでした。やもめをかわいそうに思い、「泣かなくても良い」と慰めてくださいました。イエス様は、やもめの悲しみと苦痛を理解し、絶望と痛みを知っておられました。神様の民であっても、悲しみ、落胆する時があります。様々な理由から、疲れ果てて泣いてしまう時があります。イエス様は、このようなご自分の民の事情をよく知り、理解してくださいます。涙を流す彼らをかわいそうに思われ、共に痛み、共に悲しみ、共に憂います。あなたの現状を知り、憐れんでくださいます。

 イエス様は、死んだ青年に「起きなさい」と言われました。すると、死んだ青年は生き返りました。これを見た人々は神様をあがめました。イエス様が死んだ青年を生き返らせた出来事は、イエス様こそが、神様がご自分の民を顧みるために遣わされた預言者であることを示しています。イエス様は、担うことのできない重荷で押し潰され、悲しみと死のゆえに泣くご自分の民を顧みるために来られました。私達の涙をぬぐい去り、悲しみと絶望、そして死の勢力から起き上がらせるために来られました。イエス様は、「泣かなくてもよい」と言われます。イエス様の中では、泣く必要がありません。イエス様が慰めと救いを与えてくださるからです。起こる御業に期待しましょう。泣かないで、神様を崇める日を仰ぎ見ましょう。



祈り:父なる神様、私が悲しく落ち込んでいる時にも私を理解し、そばで慰めてくださり感謝します。私が希望を持ち、泣かずに力強く生きていけるように、主が助けてくださると信じます。

一言:泣かなくてもよい

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧