□3月26日(主日)


罪を多く赦されればよけいに愛する


ルカの福音書 7:36-50(47)

日毎の糧

 あるパリサイ人がイエス様を食事に招き、イエス様が食卓に着かれた時です。その町に一人の罪深い女がいて、香油の入った石膏のつぼを持って、イエス様のところに来ました。彼女は泣きながら、イエス様のうしろで御足のそばに立ち、涙で御足をぬらし始め、髪の毛でぬぐいました。そして、御足に口づけして、香油を塗りました。この光景を見たパリサイ人シモンは、女をそのままにしているイエス様のことも、また彼女のしたことについても、理解できませんでした。

 イエス様はシモンに尋ねました。「ある金貸しから、ふたりの人が金を借りていた。一人は五百デナリ、もう一人は五十デナリ。彼らは返すことができなかったので、金貸しは二人とも借金を帳消しにしてやった。それでは、二人のうちどちらが、金貸しをより多く愛するようになるでしょうか(41-42)。」シモンは、より多くを赦してもらった方だと答えました。イエス様は、女の行いとシモンの行いを比べました。シモンは、イエス様に水を与えず、口づけせず、油を塗りませんでした。イエス様を愛していなかったからです。半面、女は涙でイエス様の足をぬらし、髪の毛でぬぐい、口づけをしました。そして高価な香油を塗りました。この女がイエス様を愛したのは、返すことのできない借りを赦されたからです。彼女の赦された借りとは罪のことです。イエス様に赦された罪を思うと、イエス様を愛さずにいられませんでした。しかし、シモンは自分を罪人だとは思わず、罪の赦しを受け取っていませんでした。それで、彼はイエス様を愛さず、罪人が触ってくることを赦しませんでした。イエス様は、どんな人であれ赦された者は生まれ変わった人だと知っておられるので、罪人を受け入れました。石膏のつぼを割り、香油を注いだ女に罪の赦しを公に宣布し、新しくやり直せるように助けられました。罪赦された人はイエス様を愛し、他の罪人を受け入れるのです。



祈り:主よ、私もシモンのように自分の罪に鈍感であったことを認めざるをえません。自分がどれだけ主の前で罪ある者であるかを、より深く悟れるように助けてください。そして、罪の赦しの恵み、喜びを深く知る者に変えてください。

一言:多く赦された者は多く愛する

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧