□12月18日(木)
大きな喜びがあった過越の祭り
歴代誌第二30:1-27(26)
聖書本文
30:1 ヒゼキヤはイスラエルとユダの全土に人を遣わして、またエフライムとマナセに手紙を書いて、エルサレムにある【主】の宮に来て、イスラエルの神、【主】に過越のいけにえを献げるように呼びかけた。
30:2 王とその高官たちとエルサレムの全会衆は協議して、第二の月に過越のいけにえを献げようと決めた。
30:3 というのは、身を聖別した祭司たちが十分な数に達しておらず、民もエルサレムに集まっていなかったので、そのときには献げることができなかったからである。
30:4 このことは、王と全会衆の目に良いことに思えたので、
30:5 彼らはベエル・シェバからダンに至るまで、イスラエル全土に通達を出し、エルサレムに来てイスラエルの神、【主】に過越のいけにえを献げるよう、呼びかけることを決定した。規定どおりに献げている者が多くなかったからである。
30:6 急使たちは、王とその高官たちから託された手紙を携えて、イスラエルとユダの全土を行き巡り、王の命令のとおりに告げた。「イスラエルの子らよ、アブラハム、イサク、イスラエルの神、【主】に立ち返りなさい。そうすれば、主は、アッシリアの王たちの手を逃れて残ったあなたがたのところに、帰って来てくださいます。
30:7 あなたがたは、父祖の神、【主】の信頼を裏切ったあなたがたの父たちや兄弟たちのようになってはなりません。あなたがたが見るとおり、主は彼らを恐怖に渡されました。
30:8 今、あなたがたは、自分たちの父たちのようにうなじを固くしてはなりません。【主】に服従しなさい。とこしえに聖別された主の聖所に来て、あなたがたの神、【主】に仕えなさい。そうすれば、主の燃える怒りがあなたがたから離れるでしょう。
30:9 もしあなたがたが【主】に立ち返るなら、あなたがたの兄弟や子たちは、彼らを捕虜にした人々のあわれみを受け、この地に帰って来るでしょう。あなたがたの神、【主】は恵み深く、あわれみ深い方であり、あなたがたが主に立ち返るなら、あなたがたから御顔を背けられることはありません。」
30:10 こうして急使たちは、エフライムとマナセからゼブルンの地に至るまで、町から町へと行き巡ったが、人々は彼らを笑いものにして嘲った。
30:11 ただ、アシェル、マナセ、およびゼブルンの一部の人々は、へりくだってエルサレムに上って来た。
30:12 また、ユダには神の御手が臨んで、人々の心を一つにし、【主】のことばどおり、王とその高官たちの命令が実行された。
30:13 こうして、第二の月に多くの民が、種なしパンの祭りを行うためにエルサレムに集まった。それは、おびただしい数の大集団であった。
30:14 彼らは立ち上がり、エルサレムにあった祭壇を取り除き、すべての香の壇を取り除いて、キデロンの谷に投げ捨てた。
30:15 そして、第二の月の十四日に、彼らは過越のいけにえを屠った。祭司とレビ人は恥じて、身を聖別し、全焼のささげ物を【主】の宮に携えて来た。
30:16 彼らは神の人モーセの律法のとおり、定めにしたがって、それぞれの持ち場に立った。祭司はレビ人の手から受け取った血を振りかけた。
30:17 会衆の中には、身を聖別していない者が多かった。そこで、きよくないすべての人々に代わって、レビ人が、過越のいけにえを屠る役目に就かなければならなかった。それらを【主】に対して聖なるものとするためである。
30:18 民のうち大勢の者、エフライムとマナセ、イッサカルとゼブルンの多くの者は、身をきよめずに、しかも、記されているのとは異なったやり方で過越のいけにえを食べてしまった。それでヒゼキヤは彼らのために祈った。「いつくしみ深い【主】よ、彼らをお赦しください。
30:19 彼らは聖なるもののきよめの規定どおりにいたしませんでしたが、心を定めて神を、彼らの父祖の神、【主】を求めています。」
30:20 【主】はヒゼキヤの願いを聞き、民を癒やされた。
30:21 エルサレムにいたイスラエルの子らは、七日の間、大きな喜びをもって種なしパンの祭りを行った。レビ人と祭司たちは、毎日【主】に向かって力強い調べの楽器を奏でて、【主】をほめたたえた。
30:22 ヒゼキヤは、【主】への務めによく通じているすべてのレビ人に励ましのことばをかけた。彼らは、交わりのいけにえを献げ、父祖の神、【主】に告白をしつつ、七日間、祝いの食事にあずかった。
30:23 全会衆は、さらに七日間祭りを行うことを決め、喜びをもって七日間、祭りを行った。
30:24 ユダの王ヒゼキヤは、千頭の雄牛と七千匹の羊を会衆に提供し、高官たちは雄牛千頭と羊一万匹を会衆に提供した。また、多くの祭司が身を聖別した。
30:25 こうして、ユダの全会衆、祭司とレビ人、イスラエルから来た全会衆、イスラエルの地から来た寄留者でユダに在住している者たちは、みな喜んだ。
30:26 エルサレムには大きな喜びがあった。イスラエルの王、ダビデの子ソロモンの時代以来、エルサレムでこのようなことはなかったからである。
30:27 レビ人の祭司たちが立ち上がって民を祝福した。彼らの声は聞き届けられ、彼らの祈りは、主の聖なる御住まいである天に届いた。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ヒゼキヤは、神殿礼拝を回復させてから、過越の祭りを回復させました。イスラエルの民が繰り返し神様から離れ、偶像に仕えたのは、エジプトから救ってくださった神様の恵みを忘れたからでした。過越の祭りは、救いの恵みの中で生きる信仰を回復させるものでした。
第一の月には準備が間に合わなかったため、王とその高官たちとエルサレムの全会衆は協議して、第二の月に過越のいけにえを献げることにしました(2–3)。ヒゼキヤはイスラエル全土に通達を出して、エルサレムで主に過越しのいけにえを献げるように呼びかけるようにしました。ユダだけでなく、北のイスラエルの町々にも急使を遣わしました。当時、北のイスラエル王国はすでにアッシリアの手に落ち、町々には捕囚を免れたわずかな者しか残っていませんでした。そのような状況で過越しの祭りを祝うことに、意義を見出せなくなっていたのでしょうか。北のエフライム、マナセやゼブルンの多くの人はその招きを嘲りました。しかし、一部の人々はそれを受け入れ、エルサレムに来て過越の祭りを祝いました。
エルサレムに集まった人々は大いに喜び、主を賛美して礼拝しました。レビ人と祭司たちは、毎日力強い調べの楽器を奏でて賛美を導き、ヒゼキヤが彼らを励ましました(22)。その祝いの祭りはさらに七日間延長されました(23)。こうして、エルサレムには大きな喜びがありました。祭司たちは民を祝福し、彼らの祈りは天に届き、神様はこれを聞かれました(27)。神の民がへりくだって神様を求めるとき、神様は天から聞かれ、回復と喜びを与えて下さいます。
祈り:主よ、いやしと回復の恵みを感謝いたします。十字架の救いの恵みをいつも思い起こして喜び、あなたのうちにある希望をもって歩むことができるように助けてください。
一言:神の救いの恵みを祝おう
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
(お問い合わせページのリンク先)」

