□6月7日(水)


ツォファルの人間的な知恵


ヨブ記20:1-29(3)

日毎の糧

ヨブの言葉を聞いて、ナアマ人ツォファルは苛立ち、焦る思いが彼に応答させました。自分への侮辱となる訓戒を聞いて、悟りを与える霊が彼に応えを促したと言っています。この「悟りを与える霊」(3)とは、彼自身の人間的な知恵のことです。ツォファルの知恵は、ヨブを理解することよりも、自分が適切に敬われることを大事にしました。それでツォファルは、ヨブの話をじっくり聞いたり、慰めたり、あるいは具体的な手助けをすることよりも、自分自身を理解してもらうことを要求しました。ヨブを自分の考えに服従させようとしました。ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、私たちの重荷を軽くするために来られたイエス様とは、対照的です。

ツォファルがそれほどまでにヨブに理解してもらいたがっていることとは、何なのでしょうか。ツォファルは、箴言で提示されているのとよく似た正義について言及しています。悪しき者は裁かれ、神の御怒りによって消え去るようになるということを繰り返し言っています。誰も神の裁きから逃れることはできません。それは事実です。しかし、それをそのままヨブの苦しみに当てはめてしまうのは、的外れです。ツォファルは、ヨブが神様から離れて罪を犯し、自分の欲のために貧しい者をしいたげて、私利私欲を満たしたから、今、破滅の道を歩んでいると主張したのです。そして、それを認めようとしないヨブに対して、苛立ちました。彼の知恵では、断片的で偏った見方しかできませんでした。悪しき者を滅ぼすことを決して喜ばない神さまのみこころについて、理解することができませんでした。



祈り:父なる神さま、罪人をさばくためではなく、救うためにイエス様を送ってくださり感謝します。私が、自分の視点を横に置いて、神様の視点を学ぶ謙遜さを持てるように助けて下さい。

一言:神様の視点で

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧