□6月8日(木)


なぜ悪しき者が力を増すのか


ヨブ記21:1-34(7)

日毎の糧

ヨブの友だちたちは神様を頭だけで理解していました。ヨブが苦しみを受けるのは悪を行なったからだ、と主張しました。それでヨブは反論します。これまでのヨブは、友人たちの言葉にみじめになり(16:2)、たましいを悩ませられました(19:2)。しかし、今回は、自分が話し終わってから嘲るがよい、と強い気持ちで反論しています。「私を贖う方は生きておられる」(19:25)という深い信仰の確信を持つようになったことで、心が大胆になったようです。ヨブは、現実を見ると、悪しき者はよく食べ、よく過ごし、その力は増し加わっていきます(7)。また、彼らの家は平和で恐れもなく、神様のさばきが下されません。彼らの子どもたちはタンバリンや立琴に合わせて歌い、踊り楽しみます。悪しき者がこの世で繁栄するのは、彼らが良い行ないをしているからではありません。同様に、ヨブが苦しみを受けるのは、ヨブが悪い行ないをしているからではありません。

神さまは、全てを統べ治める裁判官です。 神さまはすべての人とすべてのことをご存じです。義なる神さまは、罪を完全にさばかれます。 高ぶる者たちにもさばきを下されます。ですから私たちは、悪しき者たちがこの世で成功している姿を見ても、うらやましいとは思いません。義人が苦しみを受ける時も、悲しんだり、力を落としたりしません。なぜなら、生きておられる義の神様が必ず報いて下さると信じているからです。信仰によって生きる者たちには、義の栄冠が用意されていると信じているからです。(Ⅱテモテ4:8)



祈り:父なる神さま、悪者の栄えをうらやましがらず、義人の苦しみに気を落とさず、最後まで信仰によって生きることができるように、助けてください。

一言:義人も苦しみを受ける

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧