□6月9日(金)


エリファズが説いた救われる条件


ヨブ記22:1-30(30)

日毎の糧

テマン人エリファズが答えて言いました。「人は神の役に立てるだろうか。賢い人でさえ、ただ自分自身の役に立つだけだ。あなたが正しいからといって、それが全能者の喜びとなるだろうか。あなたの行いが全きものであるからといって、それが神にとって益になるだろうか。」(2,3)。エリファズは、神様の御前で、ヨブが正しくないと言いました。ヨブの悪が大きくて、ヨブの不義が果てしないので、責められていると言っています。ヨブが理由もなしに、兄弟から質物を取り、着物をはぎ取り、疲れている者に水も飲ませず、飢えている者に食物を拒んだからだ、と考えました。彼は、ヨブのことを知りませんでした。当時の土地を持っている有力者や、そこに住む有名人たちが行っていた悪を、ヨブも同じようにしていたと思い込んでいました。ですから、ヨブが無慈悲で、憐れみの心を持たなかったので、神様がヨブをさばいているというのは、全くのでたらめです。このようなエリファズの言葉は、ヨブに苦しみを与えるだけでした。

 エリファズは、また、言いました。「もし全能者に立ち返るなら、あなたは再び立ち直る。自分の天幕から不正を遠ざけるなら。…こうして、へりくだっている者は救われる。潔白でない者さえ助け出され、あなたの手のきよさによって逃れる」(23,29,30)。エリファズの考えでは、神様の前でへりくだって、不正のない生活をするなら、私たちは神に認められ、救われるということです。一見すると、正しいことを言っているように思えますが、人は悔い改めるから救われるのではありません。贖いの代価を支払ってくださった方がいるから救われるのです。ヨブが見出した、とりなしてくださる方(16:21)、贖う方(19:25)のことを、エリファズはまだ悟っていませんでした。しかし、イエス・キリストの手のきよさだけが、私たちを救い、きよめることができるのです。



祈り:主よ、イエス様を私の主として受け入れることが、本当の悔い改めであることを悟ります。主の流して下さった血潮は、私の罪と咎を雪のように白くきよめて下さることを感謝します。

一言:主イエスのきよい御手

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧