□11月21日(火)


力ある神の右の座に着きます


ルカの福音書22:54-71(69)

日毎の糧

ペテロは、遠く離れたところから捕えられたイエス様について行きました。そのうちに、イエス様を知らないと三度も否定しました。すると、鶏が鳴きました。その瞬間、主は振り向いてペテロを見つめられました。イエス様の視線に気づいた時、ペテロはどこかに隠れたかったでしょう。イエス様のためなら牢に入れられることも、死ぬことも覚悟していると言い張ったのに、実際にはイエス様を知らないと否定したからです。イエス様の御顔を見たペテロは、イエス様の言葉を思い出して激しく泣きました。ペテロは、自分がどんなに弱い者であるかを分かっていませんでした。自分の力でいくらでもイエス様について行けると思っていました。それで、祈りませんでした。しかし、イエス様を知らないと何度も言ってしまったことで、自分の弱さを深く発見するようになりました。この体験を通して、彼は、弱い人々を理解し助ける役割を担うことが、その後、出来る人となりました。

夜が明けると、議会が開かれ、宗教指導者たちはイエス様を尋問し始めました。彼らはイエス様に「おまえがキリストなら、そうだと言いえ。」と急き立てました。イエス様は、彼らがイエス様の言葉を信じることなく、イエス様が尋ねても答えないことを知っておられました。それでもイエス様は、彼らに、ご自身が力ある神様の右の座に着かれると言われました。この御言葉は、やがてイエス様が神の右の座に座って世界を統治し、さばかれるという意味です。イエス様は、ご自分が神の御子であることを明らかにされました。イエス様は宗教指導者たちの前で裁判を受けていますが、やがて裁判官として彼らをさばかれます。それで、イエス様は宗教指導者たちの前でも堂々とご自分を明かされました。イエス様がこの世をさばかれるさばき主であることを信じる時、私たちは人々の前でイエス様を大胆に証しすることができます。不義な勢力の前でも堂々と生きることができます。



祈り:主よ、さばき主イエス様に対する揺るぎない信仰を持てるように、私を助けてください。その信仰によって、不義な勢力の前でも堂々と生きることができるように助けてください。

一言:やがて、世をさばかれる裁判官

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧