□3月29日(金)


私を思い出してください


ルカの福音書23:26-43(42)      受難週

日毎の糧

 70kgもする十字架を背負ったイエス様が、もうこれ以上歩けなくなると、兵士たちはシモンというクレネ人を捕まえて、十字架を背負わせました。彼はむりやり十字架を背負わされましたが、十字架の福音の光が彼を照らし、彼と彼の家族は初代教会の福音の働き人として貴く用いられるようになりました。ローマ16:13に出てくるルポスは、シモンの息子だと言われています。大勢の民衆や泣き悲しむ女たちの群れがイエス様のことを嘆き悲しみました。しかし、その時が来ると子を産んだことのない女が幸いだというほどのむごい裁きの時が来るようになります。彼らは、十字架を見ながら同情の涙を流すよりも、自分の罪に対して悔い改めの涙を流すべきです。

どくろと呼ばれているところに来ると、兵士たちは、イエス様を十字架に釘付けしました。むごい十字架の苦しみの中で、イエス様は、ご自分を十字架に釘付けする罪人達を赦すだけでなく、彼らの罪を赦してくださいと、とりなしの祈りを捧げました。「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分で分からないのです」。しかし、指導者たちや兵士たちは、自分を救ってみろ、と言ってあざ笑いました。十字架上の犯罪人の一人は、イエス様に対して悪口を言いました。ところが、もう一人がその人を責めました。彼は、それまでに多くの罪を犯し、十字架刑になるほどの大きな罪も犯しましたが、死の門の前に来て、やっと神様を恐れるようになりました。十字架につけられている今は、もう善を行なう機会もありませんでした。その時、彼は目をイエス様に向けました。そして、一見身勝手にも思える願いをしました。「イエス様、あなたが御国に入られるときには、私を思い出してください」。イエス様は、彼の切なる願いを聞かれ、彼のたましいをパラダイスに導いてくださいました。



祈り:主よ、どんな状態にあっても、あなたに向かって「イエス様、私を思い出してください」と祈れることを学びます。私を赦し、パラダイスに迎えてください。

一言:犯罪者も救われたことを覚えてください

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧