□3月30日(土)


本当に、この方は正しい人であった


ルカの福音書23:44-56(47)      受難週

日毎の糧

 十二時頃になると、全地が暗くなって、三時まで続きました。これは、神様の御子の死を悲しむ宇宙的現象でした。太陽は光を失い、神殿の幕は真二つに裂けました。神殿の幕は、聖所と至聖所を隔てる幕であり、神様と人間の間を遮る罪の壁を象徴しています。この幕が裂けたというのは、イエス様の十字架の死によって人間が神様に出て行ける新しい生ける道が開かれたという意味です(ヘブル10:20)。

 イエス様は大声で、「父よ。わたしの霊をあなたの御手にゆだねます。」と言って息を引き取られました。この出来事を見た百人隊長は、神様をほめたたえながら告白しました。「本当に、この方は正しい人であった」。百人隊長は、イエス様の十字架の刑罰を執行した将校であり、全ての過程を全部見守っていた人でした。彼は異邦人でしたが、神様に栄光を帰しながら、本当にイエス様が正しい方であったと告白したのです。この光景を見に集まっていた群衆も皆、これまでの色々の出来事を見たので、胸をたたいて悲しみながら帰って行きました。たとえ十字架につけられても、イエス様は正しかったのだ、と確信しました。

 議員であり、りっぱで正しいヨセフという人がいました。アリマタヤという町の人で、神の国を待ち望んでいる人でした。彼は悪人たちの計画や行動には同意しませんでした。十字架の事件は、彼の心に大きな感動を引き起こしました。彼はピラトのもとに行って、大胆にもイエス様の体の下げ渡しを願いました。それからイエス様を取り下ろし、亜麻布で包み、まだ誰も葬られていない、岩に掘った墓にイエス様を納めました。十字架は、彼の心の恐れに打ち勝つ信仰を植え付けてくれました。イエス様の十字架は、その周りにいた人々に大きな感動を与え、頑固な者たちさえを大きく変えました。



祈り:主よ、主の死が私の罪のためであることを受け入れます。ただ信仰によって出て行くので、私を受け入れてください。

一言:十字架、変化の力

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧