□11月6日(水)
忠実で思いやりに満ちたしもべたち
サムエル記第二17:15-29(22)
聖書本文
17:15 フシャイは祭司ツァドクとエブヤタルに言った。「アヒトフェルは、アブサロムとイスラエルの長老たちにこれこれの助言をしたが、私は、これこれの助言をした。
17:16 今、急いで人を遣わして、ダビデに、『今夜は荒野の渡し場で夜を過ごしてはいけません。必ず、あちらへ渡って行かなければなりません。そうでないと、王をはじめ、一緒にいる民全員にわざわいが降りかかるでしょう』と告げなさい。」
17:17 ヨナタンとアヒマアツはエン・ロゲルにとどまっていたが、一人の女奴隷が行って彼らに告げ、彼らがダビデ王に告げに行くようになっていた。これは、彼らが都に入るのを見られないようにするためであった。
17:18 ところが、ある若者が彼らを見て、アブサロムに告げた。彼ら二人は急いで去り、バフリムに住むある人の家に行った。その人の庭に井戸があったので、彼らはその中に降りた。
17:19 その人の妻は覆いを持って来て、井戸の口の上に広げ、その上に麦をまき散らしたので、だれにも知られなかった。
17:20 アブサロムの家来たちが、その女の家に来て言った。「アヒマアツとヨナタンはどこにいるのか。」女は彼らに言った。「あの人たちは、ここを通り過ぎて川の方へ行きました。」彼らは、捜したが見つけることができなかったので、エルサレムへ帰った。
17:21 彼らが去った後、二人は井戸から上がって来て、ダビデ王に知らせに行った。彼らはダビデに言った。「さあ、急いで川を渡り始めてください。アヒトフェルがあなたがたに対して、これこれのことを進言したからです。」
17:22 ダビデと、ダビデのもとにいたすべての者たちは、ヨルダン川を渡り始めた。夜明けまでにヨルダン川を渡りきれなかった者は一人もいなかった。
17:23 アヒトフェルは、自分の助言が実行されないのを見ると、ろばに鞍を置いて自分の町の家に帰り、家を整理して首をくくって死んだ。彼は彼の父の墓に葬られた。
17:24 ダビデがマハナイムに着いたとき、アブサロムは、彼とともにいるイスラエルのすべての人々とヨルダン川を渡った。
17:25 アブサロムはアマサをヨアブの代わりに軍団長に任命していた。アマサは、アスリエル人イテラという人の息子で、イテラは、ヨアブの母ツェルヤの妹ナハシュの娘アビガルと結婚していた。
17:26 イスラエルとアブサロムはギルアデの地に陣を敷いた。
17:27 ダビデがマハナイムに来たとき、アンモン人でラバ出身のナハシュの息子ショビと、ロ・デバル出身のアンミエルの息子マキルと、ロゲリム出身のギルアデ人バルジライは、
17:28 寝台、鉢、土器、小麦、大麦、小麦粉、炒り麦、そら豆、レンズ豆、炒り豆、
17:29 蜂蜜、凝乳、羊、チーズを、ダビデと彼とともにいた民の食糧として持って来た。彼らが「民は荒野で飢えて疲れ、渇いています」と言ったからである。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
コリント人への手紙第一で、パウロは「神は、知恵ある者を恥じ入らせるために、この世の愚かな者を選び、強い者を恥じ入らせるために、この世の弱い者を選ばれました」と言いました(Ⅰコリント1:27)。今日の本文は、まさにその言葉を示す場面です。フシャイ、祭司ツァドク、エブヤタル、ヨナタン、アヒマアツ、女奴隷、バフリムの男の妻が、ダビデの諜報網でした。ダビデが頼れる人達は、彼らしかいませんでした。しかし、これらの忠実なしもべたちが伝えた情報に基づいて、ダビデは夜の間に民を率いてヨルダン川を渡るようになりました。夜明けまでに、ヨルダン川を渡りきれなかった者は一人もいませんでした。このようにして、ダビデはアブサロムの軍隊よりも一歩先を行くことができました。
ダビデはマハナイムへ行き、アブサロムとイスラエル人はギレアデの地に陣を敷きました。ダビデがマハナイムに来たとき、アンモン人のショビ、ロ・デハル出身のマキル、ギルアデ人のバルジライが食べる物を持って来て、ダビデたちを助けました。彼らは、ダビデとその民が疲れ果て、空腹で、喉が渇いているのを見ました。彼らの思いやりのある行為は、まさに、イエス様が私たちに求めておられるあわれみの心です。イエス様は、私たちがイエス様の兄弟姉妹の最も小さい者に食べ物を与え、水を飲ませ、宿を貸すなら、それはイエス様ご自身にしたのである、とおっしゃいます(マタイ25:35-40)。
祈り:父なる神様、私に、最も小さな者に仕える思いやりの心と勇気をお与えください。
一言:忠実で親切な良いしもべになりなさい
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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