□11月9日(土)
悲しみを克服するダビデ
サムエル記第二19:1-23(8)
日毎の糧
アブサロムの死によるダビデの悲しみは、簡単には消えませんでした。これによって、反乱軍を鎮圧した民たちは士気が落ち、散らばり始めました。ダビデは息子を失った悲しみを早く克服し、命をかけて戦った民たちを慰める必要がありました。それで、ヨアブはダビデの元へ行き、私的な感情を克服し、民心を取り戻すように激励しました。ダビデは彼の提案を受け入れ、門のところに座って民たちに会いました。その時、民たちもダビデに心を開き、もう一度ダビデをエルサレムの宮に迎えようと心に決めました。
ダビデは自分でエルサレムの帰還を進めずに、祭司ツァドクとエブヤタルを通してユダの長老たちとアマサにメッセージを送り、反逆事件の後、分裂した民心を一つにしようと苦労しました。その時、ユダ族の人々が心を一つにし、ダビデの帰還に尽力してくれました。一方、ダビデがエルサレムに戻る時、ベニヤミン族出身のシムイとツィバも、ダビデの元に来て、ひれ伏しました。シムイは、ダビデがアブサロムを避けて逃れているとき、彼を呪った者であり(Ⅱサム16:7)、ツェバは混乱を利用して自分の主人メフィボシェテの財産をかすめ取った者です(Ⅱサム16:3)。しかし状況が変わると、ダビデのところに訪ねて来て、赦しを求めました。ダビデは、このような機会主義者たちをも赦し、受け入れました。民心を得て、民たちを一つにしようとする広い度量で、全ての人々を抱いたのです。指導者は個人的な悲しみと憎しみの感情を克服しなければなりません。個人的な生活よりも、国全体を顧みて、民たち全てに気を配ることが指導者に求められます。イエス様も、ご自身を十字架につけた者たちまでも赦されることで、神の御国を築き上げられました(ルカ23:34)。
祈り:主の働き手として私的な感情を克服すべきことを悟ります。主が委ねてくださったものを忠実に担うために今日も同労者たちを家族のように愛しながら、ともに働けるように祈ります。
一言:私的な感情を克服し、広い心を持とう
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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