□11月11日(月)
シェバの反逆
サムエル記第二20:1-26(22)
日毎の糧
アブサロムの反乱が収まると、ダビデは謀反に加担した者たちを赦しました。しかし、イスラエルの真の統一への道のりは依然として険しく、各部族が負った傷はまだ癒えていませんでした。特に、サウル王の出身であるベニヤミン部族は、ダビデを受け入れることが困難でした。この状況下で、ベニヤミン人ビクリの子であるシェバが反逆を企てました。彼は「ダビデのうちには、われわれのための割り当て地はない。エッサイの子のうちには、われわれのためのゆずりの地はない。」と言いました。
ダビデの出身、ユダ部族が中心勢力になると、ほかの部族は影響力が弱まることを恐れ、特にベニヤミン人は甚大な損害を被ると考えたようです。イスラエルの人々はダビデを迎えようとしましたが、シェバの呼びかけにより、ユダ以外の部族はほとんど、ダビデから離れてシェバに従いました。
この非常事態に、ダビデはアマサにユダの人々の招集を命じました。アマサはかつてアブサロムの軍団長でしたが、ダビデは赦しと統一という大義のために彼を起用しました。しかし、ヨアブはそれを認めずにアマサを殺してしまいます。ダビデはこのような部下を抱える状況で、自身を受け入れない民と、統一には程遠い現実を見つめ、どれだけ絶望的な思いを抱いていたでしょうか。
ところが、シェバが潜伏した町の一人の知恵ある女性が町の民たちの協力を得て、シェバの首を取りました。ひどい混乱を招き得たシェバの反逆は解決されました。この出来事を通して、ダビデはイスラエルの統一は自分ではなく、神様がなさるということを改めて感じたことでしょう。王としての権威を誇示するのではなく、謙遜な心で傷んだ民心を癒すことの重要性を学びました。神様はダビデと共におられ、反逆をも用いて益としてくださいました。
祈り:絶望的な状況に直面したときにも変わらずに私たちを愛してくださっている主を見上げるべきであることを悟ります。絶望することなく主の救いを待ち望むようにどうか助けてください。
一言:神様は人を用いて助けてくださる
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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