□11月12日(火)
民の傷みに寄り添うダビデ
サムエル記第二21:1-22(3)
日毎の糧
ダビデの時代に、三年間引き続いて飢饉がありました。その原因は、過去、サウルがギブオン人たちを殺したことにありました。サウルは彼らをイスラエルの領土から排除しようとしました。ギブオン人はイスラエル人ではなく、断ち滅ぼさせるべきエモリ人でしたが、ヨシュアの時代に結んだ盟約により、イスラエルの中に住むことが許されていました。それにもかかわらず、サウルは民族への熱心のあまり、彼らを打ち殺してしまいました。異なる民族でしたが、エモリ人はイスラエルの歴史と共にしてきた民でした。
ダビデはギブオン人に、「私が何を償ったら、あなたがたは主のゆずりの地を祝福できるのか。」と尋ねました。ダビデは謙遜に彼らの話を聞き、要求に応じようとしました。ギブオン人はサウルの子孫七人を引き渡してさらし者にすることで償ってほしいと要求し、ダビデはそれを了承しました。サウルのそばめリツパの二人の子と、サウルの娘メラブの五人の子がギブオン人の手に渡されました。こうしてギブオン人のイスラエルに対する敵意は取り除かれ、和解が果たされました。
子どもを失ったリツパは、七人のなきがらを守るためにいつまでも離れずにいました。それを聞いたダビデは、彼女の行動に心を打たれ、サウルとヨナタンの骨と七人の骨をベニヤミンの先祖の墓に葬りました。その後、神様はイスラエルの祈りに心を動かされました。
統一イスラエル国家の建立は、単に領土や政権が整って成し遂げられるものではありません。民の恨みが取り除かれ、傷みがいやされ、歴史が正しく立て直されることによって民の心が一つになってこそ、本当の意味での統一と言えるのです。神様はこのような新しい国を、ダビデを通して建てようとされました。
祈り:教会は愛と謙遜によって正しく建てられるものであることを悟ります。私たちの集まりが主の愛によって互いに寄り添い愛し合うものとなるようにどうか助けてください。
一言:小さい者一人も大事に
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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