□11月25日(金)
神の知恵が彼のうちにあって
列王記第一3:16-28(28)
聖書本文
3:16 そのころ、二人の遊女が王のところに来て、その前に立った。
3:17 その一人が言った。「わが君、お願いがございます。実は、私とこの女とは同じ家に住んでいますが、私はこの女と一緒に家にいるとき、子を産みました。
3:18 私が子を産んで三日たつと、この女も子を産みました。家には私たちのほか、だれも一緒にいた者はなく、私たち二人だけが家にいました。
3:19 ところが、夜の間に、この女の産んだ子が死にました。この女が自分の子の上に伏したからです。
3:20 この女は夜中に起きて、このはしためが眠っている間に、私のそばから私の子を取って自分の懐に寝かせ、死んだ自分の子を私の懐に寝かせました。
3:21 朝、私が子どもに乳を飲ませようとして起きると、どうでしょう、その子は死んでいるではありませんか。朝、その子をよく見てみると、なんとまあ、その子は私が産んだ子ではありませんでした。」
3:22 すると、もう一人の女が言った。「いいえ、生きているのが私の子で、死んでいるのがあなたの子です。」先の女は言った。「いいえ、死んだのがあなたの子で、生きているのが私の子です。」女たちは王の前で言い合った。
3:23 そこで王は言った。「一人は『生きているのが私の子で、死んだのがあなたの子だ』と言い、また、もう一人は『いや、死んだのがあなたの子で、生きているのが私の子だ』と言う。」
3:24 王が「剣をここに持って来なさい」と言ったので、剣が王の前に差し出された。
3:25 王は言った。「生きている子を二つに切り分け、半分をこちらに、もう半分をそちらに与えよ。」
3:26 すると生きている子の母親は、自分の子を哀れに思って胸が熱くなり、王に申し立てて言った。「わが君、お願いです。どうか、その生きている子をあの女にお与えください。決してその子を殺さないでください。」しかしもう一人の女は、「それを私のものにも、あなたのものにもしないで、断ち切ってください」と言った。
3:27 そこで王は宣告を下して言った。「生きている子を初めのほうの女に与えよ。決してその子を殺してはならない。彼女がその子の母親である。」
3:28 全イスラエルは、王が下したさばきを聞いて、王を恐れた。神の知恵が彼のうちにあって、さばきをするのを見たからである。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
二人の遊女が同じ家に住んでおり、二人は3日あけず子どもを産みました。ところがある日、一人の女が自分の子の上に伏して、子どもを死なせてしまいました。家には二人の女のほか、だれもいませんでした。互いに生きている子どものほうこそが自分の子だと言い合いましたが、決着がつきませんでした。二人は、正しくさばいてもらおうと、王のところに来ました。
この申し立てを王はどうさばいたでしょうか。王は剣を持ってこさせ、生きている子どもを二つに断ち切り、半分ずつ与えるように命じました。すると、生きている子の母親は、自分の子を哀れに思って胸が熱くなり、生きている子をもう一人の女にあげて、決してその子を殺さないようにと嘆願しました。もう一人の女は、断ち切ってくださいと答えました。王は、子を哀んで譲った女に子どもを与えるよう命じ、彼女がその子の母親だとさばきました。イスラエル人はみな、王が下したさばきを聞いて、王を恐れました。神の知恵が王のうちにあって、さばきをするのを見たからです。
ソロモン王は子供への母性愛を利用して、嘘と真実を見分けました。ソロモンの知恵は、人の本能への深い理解、そして正しい判断力から来ています。この知恵は神様から来るものです。主を恐れることは知恵の初めです(箴9:10)。今日の人は知識と情報の洪水の中を生きていますが、知恵がありません。判断力もなく、間違った選択をして苦労することもあります。ただ主を恐れ、主が与えてくださる知恵を受ける時、事物、現象を正しく理解し、賢明な判断を下すことができます。そうして霊的な指導者、牧者として用いられてゆくのです。
祈り:主よ、私は知恵もなく分別のない愚かな者であることを認めます。主の知恵を受け、その知恵により物事を理解し判断できるように祈ります。
一言:主の知恵で
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
(お問い合わせページのリンク先)」