□11月28日(月)
主のおきてと命令によって歩むなら
列王記第一6:1-38(12,13)
聖書本文
6:1 イスラエル人がエジプトの地を出てから四百八十年目、ソロモンがイスラエルの王となってから四年目のジブの月、すなわち第二の月に、ソロモンは【主】の家の建築に取りかかった。
6:2 ソロモン王が【主】のために建てた神殿は、長さ六十キュビト、幅二十キュビト、高さ三十キュビトであった。
6:3 神殿の本殿の前に付く玄関は、長さが神殿の幅と同じ二十キュビト、幅が神殿の前で十キュビトであった。
6:4 神殿には格子を取り付けた窓を作った。
6:5 さらに、神殿の壁に、すなわち神殿の壁の周り、本殿と内殿の周りに、脇屋を建て巡らした。こうして階段式の脇間を周りに作った。
6:6 脇屋の一階は幅五キュビト、二階は幅六キュビト、三階は幅七キュビトであった。それは、神殿の外周りの壁に段を作り、神殿の壁を梁で支えずにすむようにするためであった。
6:7 神殿が建てられたとき、石切り場で完全に仕上げられた石で建てられたので、工事中、槌や斧や、いかなる鉄の道具の音も、いっさい神殿の中では聞こえなかった。
6:8 二階の脇間に通じる入り口は神殿の右側にあり、螺旋階段で二階に、また二階から三階に上るようになっていた。
6:9 ソロモンは神殿を建て、これを完成させるにあたって、神殿の屋根を杉材でできた雨水溝の列でおおった。
6:10 神殿の側面に脇屋を建て巡らし、その各階の高さは五キュビトにして、これを杉材で神殿に固定させた。
6:11 そのとき、ソロモンに次のような【主】のことばがあった。
6:12 「あなたが建てているこの神殿のことであるが、もし、あなたがわたしの掟に歩み、わたしの定めを行い、わたしのすべての命令を守り、これによって歩むなら、わたしはあなたについてあなたの父ダビデに約束したことを成就しよう。
6:13 わたしはイスラエルの子らのただ中に住み、わたしの民イスラエルを捨てることはしない。」
6:14 こうして、ソロモンは神殿を建て、これを完成させた。
6:15 彼は神殿の内側の壁を杉の板でおおい、神殿の床から天井の壁に至るまで、内側を板でおおった。なお神殿の床は、もみの板でおおった。
6:16 それから、彼は神殿の奥の部分二十キュビトを、床から天井の壁に至るまで杉の板でおおった。このようにして、彼は神殿に内殿、すなわち至聖所を設けた。
6:17 神殿の手前側の本殿は四十キュビトであった。
6:18 神殿内部の杉の板には、瓢簞模様と花模様が浮き彫りにされていて、すべては杉の板で、石は見えなかった。
6:19 内殿は神殿内部の奥に、【主】の契約の箱を置くために設けた。
6:20 内殿の内部は、長さ二十キュビト、幅二十キュビト、高さ二十キュビトで、純金でこれをおおった。さらに杉材の祭壇も純金でおおった。
6:21 ソロモンは神殿の内側を純金でおおい、内殿の前に金の鎖を渡し、これに金をかぶせた。
6:22 神殿全体を隅々まで金でおおい、内殿に関わる祭壇も全体を金でおおった。
6:23 内殿の中にオリーブ材で二つのケルビムを作った。その高さは十キュビトであった。
6:24 ケルビムの一方の翼は五キュビト、もう一方の翼も五キュビト。翼の端から翼の端までは十キュビトであった。
6:25 もう片方のケルビムも十キュビトあり、両方のケルビムは全く同じ寸法、同じ形であった。
6:26 片方のケルビムの高さは十キュビト、もう片方のケルビムも同じであった。
6:27 ケルビムは神殿内部に置かれた。ケルビムは翼を広げていて、片方のケルビムの翼は一方の壁に届き、もう片方のケルビムの翼はもう一方の壁に届き、また両者の翼は神殿の真ん中に届いて、翼と翼が触れ合っていた。
6:28 ソロモンはこのケルビムに金をかぶせた。
6:29 神殿の四方のすべての壁には、奥の間も外の間も、ケルビムとなつめ椰子の木と花模様の浮き彫りを彫った。
6:30 神殿の床は、奥の間も外の間も金でおおった。
6:31 ソロモンは内殿の入り口を、オリーブ材の扉と五角形の戸口の柱で作った。
6:32 その二つのオリーブ材の扉に、ケルビムとなつめ椰子の木と花模様の浮き彫りを彫り、金でおおった。ケルビムとなつめ椰子の木の上に金を張り付けたのである。
6:33 同じように、本殿の入り口にも四角形のオリーブ材で戸口の柱を作った。
6:34 また、もみの木で二つの扉を作った。片方の扉の二枚の戸は折り畳み戸、もう片方の扉の二枚の戸も折り畳み戸であった。
6:35 ケルビムとなつめ椰子の木と花模様を彫り付け、その彫り物の上に、ぴったりと金を張り付けた。
6:36 それからソロモンは、切り石三段と杉の角材一段の仕切りで内庭を造った。
6:37 第四年のジブの月に、【主】の宮の礎を据え、
6:38 第十一年のブルの月、すなわち第八の月に、神殿のすべての部分が設計どおりに完成した。七年かけて建てたのである。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
イスラエルがエジプトから出て480年目に、主の家の建築が始まりました。神殿の本堂の前に玄関を作り、格子を取り付けた窓を作り、神殿の壁に脇屋を建て巡らしました。ところが、この神殿を建てる時、すでに完全に仕上げられた石を使ったので、神殿の中では、鉄の道具の音はいっさい聞かれませんでした。これは、神殿が聖なる神様と人間が出会う所だったからです。ソロモンが神殿の外部工事を終えた時、神様が彼を訪ねて来られました。そして、神様のおきてに歩み、神様の定めを行ない、神様のすべての命令を守り、それによって歩むなら、ダビデに約束された御言葉を、ソロモンを通して成就すると言われました。また、イスラエルを捨てることはしない、と約束されました。これを通して、壮大な神殿を建てることが大切なのではなく、神様の御言葉を守り、行なうことが大切であることが分かります。
神殿の内部は、床から天井の壁に至るまでもみの木の板で張りました。また、杉の木で床をはり、純金でおおいました。至聖所と聖所に分け、至聖所には、主の契約の箱を置き、内堂の中に、二つのケルビムを作り、金をかぶせました。ソロモンは、七年かけて建築工事を行ないました。
神様に仕えるための神殿は必要です。しかし、最も大切なことは、神様の御言葉を守り行なうことです。神様が願われるのは、建物ではありません。神様は、私たちが心をささげて、神様を愛し、そのおきてに歩むことを願われます。私たちが、目に見える成果やパフォーマンスに満足せずに、いつでも、心から神様の御言葉を守り行なうように、祈ります。
祈り:主よ、私たちは目に見える成果に囚われ、本質を忘れがちになることを告白します。どんなときも、心を主に向け、主の御言葉を守り、そのおきてに歩めるように助けてください。
一言:神様の御言葉を守り行なうこと
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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