□1月8日(水)
あなたはどこにいるのか
創世記3:1-13(9)
聖書本文
3:1 さて蛇は、神である【主】が造られた野の生き物のうちで、ほかのどれよりも賢かった。蛇は女に言った。「園の木のどれからも食べてはならないと、神は本当に言われたのですか。」
3:2 女は蛇に言った。「私たちは園の木の実を食べてもよいのです。
3:3 しかし、園の中央にある木の実については、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と神は仰せられました。」
3:4 すると、蛇は女に言った。「あなたがたは決して死にません。
3:5 それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」
3:6 そこで、女が見ると、その木は食べるのに良さそうで、目に慕わしく、またその木は賢くしてくれそうで好ましかった。それで、女はその実を取って食べ、ともにいた夫にも与えたので、夫も食べた。
3:7 こうして、ふたりの目は開かれ、自分たちが裸であることを知った。そこで彼らは、いちじくの葉をつづり合わせて、自分たちのために腰の覆いを作った。
3:8 そよ風の吹くころ、彼らは、神である【主】が園を歩き回られる音を聞いた。それで人とその妻は、神である【主】の御顔を避けて、園の木の間に身を隠した。
3:9 神である【主】は、人に呼びかけ、彼に言われた。「あなたはどこにいるのか。」
3:10 彼は言った。「私は、あなたの足音を園の中で聞いたので、自分が裸であるのを恐れて、身を隠しています。」
3:11 主は言われた。「あなたが裸であることを、だれがあなたに告げたのか。あなたは、食べてはならない、とわたしが命じた木から食べたのか。」
3:12 人は言った。「私のそばにいるようにとあなたが与えてくださったこの女が、あの木から取って私にくれたので、私は食べたのです。」
3:13 神である【主】は女に言われた。「あなたは何ということをしたのか。」女は言った。「蛇が私を惑わしたのです。それで私は食べました。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
蛇は、まず神様の御言葉を引用して、女を誘惑しました。女はサタンの言葉を聞いて、神様の愛に対して、否定的な考えを持つようになりました。また、神様の絶対的な御言葉を、相対的に考えました(2,3)。女は次第にサタンが植えた偽りを信じるようになり(4)、神様のようになろうとする傲慢を抱くようになりました(5)。結局、女はサタンの言葉を聞いて、善悪の知識の木の実を取って食べるようになりました(6)。そして夫にも与えて、食べさせました。アダムは、妻の言葉より神様の御言葉を聞かなければなりませんでしたが、女の言葉を聞いて、神様の御言葉に聞き従わなくなりました(17)。彼らはついに、善悪の知識の木の実を取って食べるようになりましたが、サタンの言葉とは違い、神様のようになることもなく、知恵を得ることもできませんでした。むしろ、羞恥心と罪意識が生じるだけでした。神様の御声を聞いて恐れ、その御顔を避けて、隠れました。真実を隠し、罪を合理化させ、責任逃れをするようになりました(12,13)。
神様は、罪を犯し、罪意識と恐れに捕らわれているアダムに、まず訪ねて行かれました。「あなたは、どこにいるのか。」(9)。この御言葉は、神様に聞き従わなかった人間が悔い改めて、立ち返ることを願われる神様の愛の御声です。人間が神様を離れるなら、存在意味を喪失し、罪の奴隷になってしまいます。しかし、神様は、真実に罪を悔い改めさえすれば、もう一度、受け入れてくださいます。
祈り:主よ、主を離れては、私には何の存在意味もありません。傲慢と不従順を悔い改めて、もう一度主に出て行きますので、受け入れてください。
一言:私はどこにいるのか
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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