□1月23日(木)
主のことばに背いた神の人の最後
列王記第一13:11-34(21,22)
聖書本文
13:11 一人の年老いた預言者がベテルに住んでいた。その息子たちが来て、その日、ベテルで神の人がしたことを残らず彼に話した。また、彼らは、この人が王に告げたことばも父に話した。
13:12 すると父は「その人はどの道を行ったか」と彼らに尋ねた。息子たちは、ユダから来た神の人が行った道を知っていた。
13:13 父は息子たちに「ろばに鞍を置いてくれ」と言った。彼らがろばに鞍を置くと、父はろばに乗り、
13:14 神の人の後を追って行った。そして、その人が樫の木の下に座っているのを見つけると、「ユダからおいでになった神の人はあなたですか」と尋ねた。その人は「私です」と答えた。
13:15 彼はその人に「私と一緒に家に来て、パンを食べてください」と言った。
13:16 するとその人は言った。「私は、あなたと一緒に引き返して、あなたと一緒に行くことはできません。また、この場所では、あなたと一緒にパンも食べず、水も飲みません。
13:17 というのは、私は【主】のことばによって、『そこではパンを食べてはならない。水も飲んではならない。もと来た道を通って帰ってはならない』と言われているからです。」
13:18 彼はその人に言った。「私もあなたと同じく預言者です。御使いが【主】のことばを受けて、私に『その人をあなたの家に連れ帰り、パンを食べさせ、水を飲ませよ』と告げました。」こうして彼はその人をだました。
13:19 そこで、その人は彼と一緒に帰り、彼の家でパンを食べ、水を飲んだ。
13:20 彼らが食卓に着いていたとき、その人を連れ戻した預言者に【主】のことばがあったので、
13:21 彼は、ユダから来た神の人に呼びかけて言った。「【主】はこう言われる。『あなたは【主】のことばに背き、あなたの神、【主】が命じた命令を守らず、
13:22 引き返して、主があなたに、パンを食べてはならない、水も飲んではならないと言った場所でパンを食べ、水を飲んだので、あなたの亡骸は、あなたの先祖の墓には入らない。』」
13:23 彼はパンを食べ、水を飲んだ後、彼が連れ帰った預言者のために、ろばに鞍を置いた。
13:24 その人が出て行くと、獅子が道でその人に会い、その人を殺した。死体は道に放り出され、ろばは、そのそばに立っていた。獅子も死体のそばに立っていた。
13:25 そこを人々が通りかかり、道に放り出されている死体と、その死体のそばに立っている獅子を見た。彼らは、あの年老いた預言者の住んでいる町に行って、このことを話した。
13:26 その人を途中から連れ帰ったあの預言者は、それを聞いて言った。「それは、【主】のことばに背いた神の人だ。【主】が彼に告げたことばどおりに、【主】が彼を獅子に渡され、獅子が彼を裂いて殺したのだ。」
13:27 そして、息子たちに「ろばに鞍を置いてくれ」と言ったので、彼らは鞍を置いた。
13:28 彼は出かけて行って、道に放り出されている死体と、その死体のそばに立っている、ろばと獅子を見つけた。獅子はその死体を食べず、ろばを引き裂いてもいなかった。
13:29 そこで、年老いた預言者は神の人の遺体を取り上げ、それをろばに乗せて自分の町に持ち帰り、悼み悲しんで葬った。
13:30 彼が遺体を自分の墓に納めると、皆はその人のために、「ああ、わが兄弟」と言って悼み悲しんだ。
13:31 彼はその人を葬った後、息子たちに言った。「私が死んだら、あの神の人を葬った墓に私を葬り、あの人の骨のそばに私の骨を納めてくれ。
13:32 あの人が【主】のことばにしたがって、ベテルにある祭壇とサマリアの町々にあるすべての高き所の宮に向かって叫んだことばは、必ず成就するからだ。」
13:33 このことがあった後も、ヤロブアムは悪い道から立ち返ることをせず、引き続き一般の民の中から高き所の祭司たちを任命し、だれでも志願する者を任職して高き所の祭司にした。
13:34 このことは、ヤロブアムの家の罪となり、ついには大地の面から根絶やしにされることとなった。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ベテルに住む一人の年寄りの預言者は、南ユダから来た神の人のことを聞いて、彼を追いかけました。年寄りの預言者は、彼を自分の家に招待してもてなしたいと申し入れました。神の人は主に「そこではパンを食べてはならない。水も飲んではならない。もと来た道を通って帰ってはならない。」と命じられていたため、最初は年寄りの預言者の申し出を断りました。しかし、年寄りの預言者は、「私も預言者であり、御使いから主の命令を受けた。」と言って神の人をだましました。神の人は年寄りの予言者を信じてしまい、神様の命令に背いてしまいました。
彼らが食卓についていた時、主のことばが年寄りの預言者の口を通して神の人に臨まれました。彼がさばきを受けるのは、ヤロブアムとベテルの祭壇を裁く使命を任されたにもかかわらず、主のことばを最後まで掴んで、守ることができなかったからです。結果的に、彼は先祖の墓に入ることもできず、獅子に裂き殺されました。獅子が神の人だけを攻撃し、彼のろばや周囲の人を攻撃しなかったことで、神様の裁きであることが明らかにされました。この事件の後も、ヤロブアムは悪い道から立ち返らず、主のことばから離れて自分勝手に振舞いました。ヤロブアムも神の人と同様に神様に召されながらも、神様の導きに背いたためにさばきを受けることになります。
祈り:神様の御言葉を私たちから取り去り、従わせないようにさせる存在がいること、御言葉を失うことはいのちを失うということを学びます。最後まで主の下で、主の御言葉に従い続けることができるように助けてください。
一言:最後まで主のことば通りに
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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