□1月24日(金)
ヤロブアムの家のあとを除き去る
列王記第一14:1-20(9,10)
聖書本文
14:1 このころ、ヤロブアムの子アビヤが病気になったので、
14:2 ヤロブアムは妻に言った。「さあ、変装し、ヤロブアムの妻だと分からないようにしてシロへ行ってくれ。そこには、私がこの民の王となることを私に告げた預言者アヒヤがいる。
14:3 パン十個と菓子数個、それに蜜の瓶を持って彼のところへ行ってくれ。彼は子どもがどうなるか教えてくれるだろう。」
14:4 ヤロブアムの妻は言われたとおりにして、シロへ出かけ、アヒヤの家に行ったが、アヒヤは年をとって目がこわばり、見ることができなかった。
14:5 しかし、【主】はアヒヤに言われた。「今、ヤロブアムの妻が来て、子どものことをあなたに尋ねようとしている。その子が病気だからだ。あなたは、これこれのことを彼女に告げなければならない。入って来るときには、彼女はほかの女のようなふりをしている。」
14:6 アヒヤは、戸口に入って来る彼女の足音を聞いて言った。「入りなさい、ヤロブアムの妻よ。なぜ、ほかの女のようなふりをしているのですか。私はあなたに厳しいことを伝えなければなりません。
14:7 行って、ヤロブアムに言いなさい。イスラエルの神、【主】はこう言われる。『わたしは民の中からあなたを高く上げ、わたしの民イスラエルを治める君主とし、
14:8 ダビデの家から王国を引き裂いて、あなたに与えた。しかしあなたは、わたしのしもべダビデのようではなかった。ダビデはわたしの命令を守り、心を尽くしてわたしに従い、ただ、わたしの目にかなうことだけを行った。
14:9 ところがあなたは、これまでのだれよりも悪いことをした。行って自分のためにほかの神々や鋳物の像を造り、わたしの怒りを引き起こし、わたしをあなたのうしろに捨て去った。
14:10 だから、見よ、わたしはヤロブアムの家にわざわいをもたらす。イスラエルの中の、ヤロブアムに属する小童から奴隷や自由な者に至るまで絶ち滅ぼし、人が糞を残らず焼き去るように、ヤロブアムの家の跡を除き去る。
14:11 ヤロブアムに属する者は、町で死ぬなら犬がこれを食らい、野で死ぬなら空の鳥がこれを食らう。』【主】が、こう言われたのです。
14:12 さあ、家に帰りなさい。あなたの足が町に入るとき、その子は死にます。
14:13 全イスラエルがその子のために悼み悲しんで葬るでしょう。ヤロブアムの家の者で墓に葬られるのは、彼だけです。ヤロブアムの家の中で、彼だけに、イスラエルの神、【主】のみこころにかなうことがあったからです。
14:14 【主】はご自分のためにイスラエルの上に一人の王を起こされます。彼はその日、いや、今にもヤロブアムの家を絶ち滅ぼします。
14:15 【主】はイスラエルを打って、水に揺らぐ葦のようにし、彼らの先祖に与えられたこの良い地の面からイスラエルを引き抜き、あの大河の向こうに散らされるでしょう。彼らがアシェラ像を造って【主】の怒りを引き起こしたからです。
14:16 ヤロブアムが自分で犯した罪と、彼がイスラエルに犯させた罪のゆえに、主はイスラエルを捨てられるのです。」
14:17 ヤロブアムの妻は立ち去って、ティルツァに着いた。彼女が家の敷居をまたいだとき、その子は死んだ。
14:18 人々はその子を葬り、全イスラエルは彼のために悼み悲しんだ。【主】がそのしもべ、預言者アヒヤによって語られたことばのとおりであった。
14:19 ヤロブアムについてのその他の事柄、彼がいかに戦い、いかに治めたかは、『イスラエルの王の歴代誌』にまさしく記されている。
14:20 ヤロブアムが王であった期間は二十二年であった。彼は先祖とともに眠りにつき、その子ナダブが代わって王となった。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ヤロブアムの子アビヤが病気になりました。ヤロブアムは妻に変装させてシロの預言者アヒヤの元に送り、子供がどうなるか尋ねさせました。ヤロブアムは以前、預言者のメッセージを拒んだにもかかわらず、困窮すると助けを求めました。
アヒヤは年を取って目を悪くしていましたが、神様は全てを彼に示しました。彼はヤロブアムの罪と彼の家に降りかかる災いをヤロブアムの妻に伝えました。神様はヤロブアムをイスラエルを治める王として選びましたが、ダビデのように神様の掟を守らず、これまでの誰よりも悪いことを行いました。自分のために偶像を造り、神様を無用者扱いし、うしろに捨て去りました。
その結果、神様はヤロブアムの家に災いをもたらしてヤロブアムに属する者をすべて断ち滅ぼし、糞を残らず焼き去るように彼の家を除き去ってしまいます(10)。彼の子はヤロブアムの妻が町に足を入れると死にます。神様はイスラエルの上に一人の王を起こしてヤロブアムの家を断ち滅ぼされます。ついには、イスラエルは先祖に与えられた良い地から引き抜かれて、ユーフラテス川の向こうに散らされることになります。全てはヤロブアム一人の悪影響に端を発していました。
祈り:一人の罪の影響が全体を破滅させる力があることを悟ります。注意して罪を悔い改め、罪から離れることができるように。清めの力を持つ主の御言葉を良くつかむように助けてください。
一言:偶像崇拝、破滅への近道
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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