□1月30日(木)
あなたがイスラエルにわざわいをもたらしている
列王記第一18:1-19(18)
聖書本文
18:1 かなりの日数を経て、三年目に、次のような【主】のことばがエリヤにあった。「アハブに会いに行け。わたしはこの地の上に雨を降らせよう。」
18:2 そこで、エリヤはアハブに会いに出かけた。そのころ、サマリアでは飢饉がひどかった。
18:3 アハブは宮廷長官オバデヤを呼び寄せた。オバデヤは【主】を深く恐れていた。
18:4 かつてイゼベルが【主】の預言者たちを殺したときに、オバデヤは百人の預言者たちを救い出し、五十人ずつ洞穴の中にかくまい、パンと水で彼らを養ったのである。
18:5 アハブはオバデヤに言った。「国内のすべての水の泉や、すべての川に行ってみよ。馬とらばを生かしておく草が見つかり、家畜を絶やさないですむかもしれない。」
18:6 二人はこの国を分けて巡り歩くことにし、アハブは一人で一つの道を行き、オバデヤは一人で別の道を行った。
18:7 オバデヤがその道にいたところ、エリヤが彼に会いに来た。オバデヤにはそれがエリヤだと分かったので、ひれ伏して言った。「あなたは私の主人エリヤではありませんか。」
18:8 エリヤは彼に答えた。「そうです。行って、エリヤがここにいると、あなたの主人に言いなさい。」
18:9 すると、オバデヤは言った。「私にどんな罪があると言うのですか。あなたがこのしもべをアハブの手に渡し、殺そうとされるとは。
18:10 あなたの神、【主】は生きておられます。私の主人があなたを捜すために人を遣わさなかった民や王国は一つもありません。その王国や民が、あなたはいないと言うと、主人は彼らに、あなたが見つからないという誓いをさせています。
18:11 今、あなたは『行って、エリヤがここにいるとあなたの主人に言え』と言われます。
18:12 私があなたから離れて行っている間に、【主】の霊はあなたを私の知らないところに連れて行くでしょう。私はアハブに知らせに行きますが、あなたを見つけられなければ、彼は私を殺すでしょう。しもべは子どものころから【主】を恐れています。
18:13 あなたには、イゼベルが【主】の預言者たちを殺したとき、私のしたことが知らされていないのですか。私は【主】の預言者百人を五十人ずつ洞穴に隠し、パンと水で彼らを養ったのです。
18:14 今、あなたは『行って、エリヤがここにいるとあなたの主人に言え』と言われます。彼は私を殺すでしょう。」
18:15 すると、エリヤは言った。「私が仕えている万軍の【主】は生きておられます。私は必ず、今日、アハブの前に出ます。」
18:16 オバデヤは行ってアハブに会い、彼に告げたので、アハブはエリヤに会うためにやって来た。
18:17 アハブがエリヤを見るやいなや、アハブは彼に言った。「おまえか、イスラエルにわざわいをもたらす者は。」
18:18 エリヤは言った。「私はイスラエルにわざわいをもたらしてはいない。あなたとあなたの父の家こそ、そうだ。現に、あなたがたは【主】の命令を捨て、あなたはバアルの神々に従っている。
18:19 今、人を遣わして、カルメル山の私のところに、全イスラエル、ならびにイゼベルの食卓に着く、四百五十人のバアルの預言者と四百人のアシェラの預言者を集めなさい。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
三年間イスラエルに雨が降らなかったため、アハブ王はオバデヤとともに水の泉を探し始めました。王自ら水を探さなければならないところを見ると、干ばつの深刻さが伝わってきます。この時、神様がエリヤに現れ、アハブに会いに行くように命じられました。エリヤはオバデヤにアハブ王に会う旨を伝えました。アハブはエリヤに会い、「おまえか、イスラエルにわざわいをもたらす者は。」と尋ねました。雨が降らず、人も動物も水がなくて苦労しているのはエリヤのせいだと考えたアハブは、彼こそがわざわいをもたらす者だと言ったのです。エリヤは、イスラエルにわざわいをもたらしているのは自分ではなく、アハブと彼の父の家だと答えました。彼らが主の命令を捨て、バアルの神々に従ったためだと言いました。アハブは、バアルが豊穣の神、雨の神だと信じ、これに仕えていれば国が豊かになれると考えていました。しかし、バアルに仕え、主のみことばを捨てたとき、イスラエルのすべての苦しみが生まれたのです。干ばつを通して、神様はバアルが雨をつかさどるのではなく、神様が統べ治めている事実を教えようとされたのです。
バアルに仕えることは、自身と民にわざわいをもたらすことになります。神の御言葉を捨て、他のものに従うと、わざわいが生じます。神様のみことばを伝え、悔い改めに導く人こそ、他の人に平安と喜びを与える人です。
祈り:世の中には正しそうに見え、私たちを惑わすものが多くあります。しかし、それに従うのではなく神様の御言葉に従い、わざわいではなく平安と喜びをもたらす者となるよう導いて下さい。
一言:バアルに従ったから
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
(お問い合わせページのリンク先)」