□2月5日(水)
主が告げられることを、そのまま述べよう
列王記第一22:1-28(14)
聖書本文
22:1 アラムとイスラエルの間に戦いがないまま、三年が過ぎた。
22:2 しかし、三年目になって、ユダの王ヨシャファテがイスラエルの王のところに下って来ると、
22:3 イスラエルの王は自分の家来たちに言った。「おまえたちは、ラモテ・ギルアデがわれわれのものであることをよく知っているではないか。それなのに、われわれはためらっていて、それをアラムの王の手から奪い返していない。」
22:4 そして、彼はヨシャファテに言った。「私とともにラモテ・ギルアデに戦いに行ってくれませんか。」ヨシャファテはイスラエルの王に言った。「私とあなたは一つ、私の民とあなたの民は一つ、私の馬とあなたの馬は一つです。」
22:5 ヨシャファテはイスラエルの王に言った。「まず、【主】のことばを伺ってください。」
22:6 イスラエルの王は約四百人の預言者を集めて、彼らに尋ねた。「私はラモテ・ギルアデに戦いに行くべきか。それとも、やめるべきか。」彼らは答えた。「あなたは攻め上ってください。主は王様の手にこれを渡されます。」
22:7 ヨシャファテは、「ここには、われわれがみこころを求めることのできる【主】の預言者が、ほかにいないのですか」と言った。
22:8 イスラエルの王はヨシャファテに答えた。「ほかにもう一人、【主】に伺うことのできる者がいます。しかし、私は彼を憎んでいます。彼は私について良いことは預言せず、悪いことばかりを預言するからです。イムラの子ミカヤです。」ヨシャファテは言った。「王よ、そういうふうには言わないでください。」
22:9 イスラエルの王は一人の宦官を呼び、「急いでイムラの子ミカヤを連れて来い」と命じた。
22:10 イスラエルの王とユダの王ヨシャファテは、それぞれ王服をまとって、サマリアの門の入り口にある打ち場の王の座に着いていた。預言者はみな、彼らの前で預言していた。
22:11 ケナアナの子ゼデキヤは、王のために鉄の角を作って言った。「【主】はこう言われます。『これらの角で、あなたはアラムを突いて、絶ち滅ぼさなければならない。』」
22:12 預言者たちはみな、同じように預言した。「あなたはラモテ・ギルアデに攻め上って勝利を得てください。【主】は王の手にこれを渡されます。」
22:13 ミカヤを呼びに行った使者はミカヤに告げた。「いいですか。預言者たちは口をそろえて、王に対して良いことを述べています。どうか、あなたも彼らと同じように語り、良いことを述べてください。」
22:14 ミカヤは答えた。「【主】は生きておられる。【主】が私に告げられることを、そのまま述べよう。」
22:15 彼が王のもとに着くと、王は彼に言った。「ミカヤ、われわれはラモテ・ギルアデに戦いに行くべきか。それとも、やめるべきか。」彼は王に答えた。「あなたは攻め上って勝利を得なさい。【主】は王の手にこれを渡されます。」
22:16 王は彼に言った。「私が何度おまえに誓わせたら、おまえは【主】の名によって真実だけを私に告げるようになるのか。」
22:17 彼は答えた。
「私は全イスラエルが
山々に散らされているのを見た。
まるで、羊飼いのいない羊の群れのように。
そのとき【主】はこう言われた。
『彼らには主人がいない。
彼らをそれぞれ
自分の家に無事に帰らせよ。』」
22:18 イスラエルの王はヨシャファテに言った。「あなたに言ったではありませんか。彼は私について良いことは預言せず、悪いことばかりを預言すると。」
22:19 ミカヤは言った。「それゆえ、【主】のことばを聞きなさい。私は【主】が御座に着き、天の万軍がその右左に立っているのを見ました。
22:20 そして、【主】は言われました。『アハブを惑わして攻め上らせ、ラモテ・ギルアデで倒れさせるのはだれか。』すると、ある者はああしよう、別の者はこうしようと言いました。
22:21 ひとりの霊が進み出て、【主】の前に立ち、『この私が彼を惑わします』と言うと、【主】は彼に『どのようにやるのか』とお尋ねになりました。
22:22 彼は答えました。『私が出て行って、彼のすべての預言者の口で偽りを言う霊となります。』主は『きっとあなたは惑わすことができる。出て行って、そのとおりにせよ』と言われました。
22:23 今ご覧のとおり、【主】はここにいるあなたのすべての預言者の口に、偽りを言う霊を授けられました。【主】はあなたに下るわざわいを告げられたのです。」
22:24 ケナアナの子ゼデキヤが近寄って来て、ミカヤの頬を殴りつけて言った。「どのようにして、【主】の霊が私を離れ、おまえに語ったというのか。」
22:25 ミカヤは答えた。「あなたが奥の間に入って身を隠すその日に、あなたは思い知ることになる。」
22:26 イスラエルの王は言った。「ミカヤを捕らえよ。町の長アモンと王の子ヨアシュのもとに連れて行き、
22:27 王がこう命じたと言え。『この男を獄屋に入れ、私が無事に帰るまで、わずかなパンと、わずかな水だけ与えておけ。』」
22:28 ミカヤは言った。「もしも、あなたが無事に戻って来ることがあるなら、【主】は私によって語られなかったということです。」そして、「すべての民よ、聞きなさい」と言った。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
アラムとイスラエルとの間には戦いがないまま三年が過ぎました。三年目になって、ユダの王ヨシャファテがイスラエルの王のところに下って来ました。イスラエルの王はヨシャファテにラモテ・ギルアデを奪い返すためにともに戦いに行こうと提案しました。彼は主の前に出て行き、この戦いを喜ばれるのか尋ねようともしませんでした。ただ自分の志と欲を果たそうとしたのでした。しかし、ヨシャファテには分別があり、まず主のことばを伺うよう慎重な態度をとりました。イスラエルの王のそばにいた約400人の預言者たちは、戦えばその地を得ることができると、勝利の確信を告げました。
ヨシャファテはみこころを求めることのできる他の主の預言者を探すように言い、イスラエルの王は預言者ミカヤを呼び出しました。ミカヤを呼びに行った使者は、他の預言者たちは良いことを述べているので、悪いことではなく、良いことを述べてほしいとミカヤに強要したのです。しかし、ミカヤはそれに屈せず、主が自分に告げられることを、そのまま述べると答えました。彼は幻の中で、全イスラエルが山々に散らされ、羊飼いのいない羊の群れのようであるのを見ました。彼らには主人がいなく、彼らをそれぞれ自分の家に無事に帰らせなければならないという主の御言葉を聞きました。飼い主がいない、主人がいないことは、王の死を意味しています。また幻の中で、ひとりの霊がすべての預言者の口に偽りを言う霊になっているのを見ました。そして、神様は王に下るわざわいを告げられました。ミカヤは神様の御言葉をそのまま告げただけですが、頬を殴られ、わずかなパンとわずかな水だけの獄屋に入れられました。ミカヤは迫害を受けても、顔色を窺わず、ありのままに御言葉を伝える神様のしもべでした。
祈り:この世の中にはそれぞれの都合による言葉が飛び交っています。その中でも霊的な分別力を保ち、主の御言葉を真っ直ぐに聞き従うことが出来るようお導きください。
一言:主の御言葉をそのままに
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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