□3月9日(主日)
あの人は預言者である
創世記20:1-18(7)
聖書本文
20:1 アブラハムは、そこからネゲブの地方へ移り、カデシュとシュルの間に住んだ。ゲラルに寄留していたとき、
20:2 アブラハムは、自分の妻サラのことを「これは私の妹です」と言ったので、ゲラルの王アビメレクは、人を遣わしてサラを召し入れた。
20:3 その夜、神が夢の中でアビメレクのところに来て、こう仰せられた。「見よ。あなたは、自分が召し入れた女のために死ぬことになる。あの女は夫のある身だ。」
20:4 アビメレクは、まだ彼女に近づいていなかった。そこで彼は言った。「主よ、あなたは正しい国民さえも殺されるのですか。
20:5 彼が私に『これは私の妹です』と言ったのではありませんか。彼女自身も『これは私の兄です』と言いました。私は、全き心と汚れのない手で、このことをしたのです。」
20:6 神は夢の中で彼に仰せられた。「そのとおりだ。あなたが全き心でこのことをしたのを、わたし自身もよく知っている。それでわたしも、あなたがわたしの前に罪ある者とならないようにした。だからわたしは、あなたが彼女に触れることを許さなかったのだ。
20:7 今、あの人の妻をあの人に返しなさい。あの人は預言者で、あなたのために祈ってくれるだろう。そして、いのちを得なさい。しかし、返さなければ、あなたも、あなたに属するすべての者も、必ず死ぬことを承知していなさい。」
20:8 翌朝早く、アビメレクは彼のしもべをみな呼び寄せ、これらのことをすべて語り聞かせたので、人々は非常に恐れた。
20:9 アビメレクはアブラハムを呼び寄せて言った。「あなたは何ということを私たちにしたのか。私がいったい、罪となるどんなことをあなたにしたというのか。あなたが、私と私の王国に大きな罪をもたらそうとするとは。あなたは、してはならないことを私にしたのだ。」
20:10 また、アビメレクはアブラハムに言った。「あなたはなぜ、こんなことをしたのか。」
20:11 アブラハムは答えた。「この地方には、神を恐れることが全くないので、人々が私の妻のゆえに私を殺すと思ったのです。
20:12 また、本当に、あれは私の妹、私の父の娘です。でも、私の母の娘ではありません。それが私の妻になったのです。
20:13 神が私を父の家から、さすらいの旅に出されたとき、私は彼女に、『このようにして、あなたの真実の愛を私に尽くしてほしい。私たちが行くどこででも、私のことを、この人は私の兄です、と言ってほしい』と言ったのです。」
20:14 アビメレクは、羊の群れと牛の群れと、男女の奴隷たちを連れて来て、アブラハムに与え、またアブラハムの妻サラを彼に返した。
20:15 アビメレクは言った。「見なさい。私の領地があなたの前に広がっている。あなたの良いと思うところに住みなさい。」
20:16 サラに対しては、こう言った。「ここに、銀千枚をあなたの兄に与える。これはあなたにとって、また一緒にいるすべての人にとって、あなたを守るものとなるだろう。これであなたは、すべての人の前で正しいとされるだろう。」
20:17 そこで、アブラハムは神に祈った。神は、アビメレクとその妻、また女奴隷たちを癒やされたので、彼らは再び子を産むようになった。
20:18 【主】が、アブラハムの妻サラのことで、アビメレクの家のすべての胎を堅く閉じておられたのである。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
アブラハムが南方に移り、ゲラルに滞在中、自分の妻を妹だと偽る罪を再び犯してしまいました。エジプトの時と同じように、今度はアビメレクに妻を奪われてしまいました。しかし神様は、夜、夢の中で、アビメレクのところに来られ、罪を犯さないように止めて、サラを保護してくださいました(6)。また、神様はアビメレクに、アブラハムを預言者として受け入れ、彼の祝福の祈りを受けるように、命じられました(7)。アブラハムはくりかえして罪を犯しましたが、神様はその咎と短所を担ってくださり、異邦人の心の中に、神様のしもべに対する恐れを、植えてくださいました。
アビメレクは翌朝早く起きて、アブラハムを呼び寄せて、一部始終を尋ねました。アブラハムはあれこれと弁解しましたが、うまく辻褄があいませんでした。アブラハムの根本的な問題は、共におられる神様を信じることのできない不信仰と、それに伴う恐れでした。しかしアブラハムは、この出来事を通して、神様が自分を預言者として立てられたことを悟りました。彼が祈ると、神様はアビメレクとその妻、また女奴隷たちをいやし、再び子が産めるようにしました(17)。神様は、アブラハムの失敗にも関わらず、彼を最後まで保護し、異邦人の預言者として立ててくださいました。
祈り:主よ、私が人を恐れて、神様の栄光をふさいだ罪を悔い改めます。私は異邦人の預言者として、大胆に主の御言葉を宣べ伝えます。
一言:祈る預言者
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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