□4月5日(土)
重荷を負ったアモス
アモス書1:1-15(1)
日毎の糧
アモスは、祭司であったエレミヤ、エゼキエルとは違い、牧者(羊飼い)出身の預言者です。彼の名前は「重荷を負う者」という意味です。アモスは神様に召されて南ユダを離れ、北イスラエルで主の御言葉を伝えました。ヤロブアム二世が統治していた北イスラエルは最高の繁栄を謳歌していましたが、霊的には堕落した最悪な状態になっていました。成功と繁栄は、時には霊的危機に陥らせることがあります。正義が踏みにじられたイスラエルでは、偶像崇拝の罪によって腐敗が深く進行していました。アモスは、このような時代に神様のさばきのメッセージを伝える「重荷を負う者」として召されました。
神様は、イスラエルにさばきを告げる前に、まず周辺諸国に対してさばきを告げられます。ダマスコを含む6つの国に対して、その刑罰を取り消さないと警告されます。それは、彼らの三つのそむきの罪、四つのそむきの罪のためです。ここで、三つ、四つの罪とは、個数ではなく、長期に渡ってその罪が満ち満ちて頂点にまで達している、という意味です。彼らの罪は、弱さのせいで時折倒れる罪ではなく、習慣化してしまった罪のことです。ダマスコはギルアデを攻めて残酷に踏みにじりました。ガザは町々を略奪して、すべての者を捕囚の民として捕らえ移し、エドムに引き渡しました。アモンはギルアデを攻めて、妊婦たちを切り裂く残虐な行為をしました。こういった周辺諸国に対するさばきは、北イスラエルにとって強力な警告となります。神様は、罪と悪が満ち満ちて習慣的に罪を犯す人に対して、必ず裁きの手を下されます。異邦の国々が義によってさばかれるとしたら、特別な恵みを受けた神様の民に罪が満ち満ちるなら、なおさらのことです。
祈り:主よ、この霊的な危機の時代にあっても、主の叫ばれる御声を聞いて、重荷を負う者として生きるように、私を助けてください。
一言:主の御声を聞こう
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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