□4月18日(金)
惑わされてはいけません
コリント人への手紙第一15:29-34(33) 受難週
聖書本文
15:29 そうでなかったら、死者のためにバプテスマを受ける人たちは、何をしようとしているのですか。死者が決してよみがえらないのなら、その人たちは、なぜ死者のためにバプテスマを受けるのですか。
15:30 なぜ私たちも、絶えず危険にさらされているのでしょうか。
15:31 兄弟たち。私たちの主キリスト・イエスにあって私が抱いている、あなたがたについての誇りにかけて言いますが、私は日々死んでいるのです。
15:32 もし私が人間の考えからエペソで獣と戦ったのなら、何の得があったでしょう。もし死者がよみがえらないのなら、「食べたり飲んだりしようではないか。どうせ、明日は死ぬのだから」ということになります。
15:33 惑わされてはいけません。「悪い交際は良い習慣を損なう」のです。
15:34 目を覚まして正しい生活を送り、罪を犯さないようにしなさい。神について無知な人たちがいます。私はあなたがたを恥じ入らせるために言っているのです。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
使徒パウロは、体の復活を信じていたので、絶えず危険にさらされていました(30)。異邦人の牧者、宣教師として、数多くの苦しみを味わいました。牢に入れられたことも多く、むち打たれたことは数えきれないほどでした。宣教の旅の途中、川の難、盗賊の難、荒野の難、海上の難などに会い、労し苦しみ、たびたび眠れぬ夜を過ごしました。飢え渇き、寒さに凍え、裸でいたこともありました。彼は、日々自分は死んでいると告白しています(31)。どうしてこのような人生を生きることが出来たのでしょうか。それは、使徒パウロが、体の復活を確信していたからです。肉体はよみがえり、神の国で永遠に生きると信じていました。それゆえ、キリストのために苦難の道を歩むことを誇りだと考えました。
もし、死者の復活がなく、この世での生活がすべてであるなら、「食べたり飲んだりしようではないか。どうせ、明日は死ぬのだから」と言い、生きている間、思いっきり楽しむことに最大の価値を置くようになります。しかし、パウロは断固として言います。「惑わされてはいけません。悪い交際は良い習慣を損なうのです。目を覚まして正しい生活を送り、罪を犯さないようにしなさい。」ここで、悪い交際とは、体の復活と神の国を信じない人々との交際を指します。彼らは復活に対する望みがないため、飲み食いし、快楽を求めて生きます。パウロは、私たちが彼らと一切関わってはならない、と言っているのではありません。ただ、目を覚まして気を付けていないと、彼らの価値観に惑わされて、福音に対する確信を失いかねないと警告しているのです。そうならないために、私たちは神について無知であってはなりません。私たちは、あらゆる霊的な知恵と理解力によって、神のみこころについての知識に満たされているようにしなければなりません(コロサイ1:9)。父なる神さまが与えて下さった復活と神の国についての霊的知識を深く悟り、確信することができるように祈ります。
祈り:父なる神様、私が復活の希望をしっかりと確信して生きていくことができるようにお助けください。
一言:惑わされてはいけません
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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