□5月3日(土)
わたしがあなたに告げる地に住みなさい
創世記26:1-15(2)
聖書本文
26:1 さて、アブラハムの時代にあった先の飢饉とは別に、この国にまた飢饉が起こった。それでイサクは、ゲラルのペリシテ人の王アビメレクのもとへ行った。
26:2 【主】はイサクに現れて言われた。「エジプトへは下ってはならない。わたしがあなたに告げる地に住みなさい。
26:3 あなたはこの地に寄留しなさい。わたしはあなたとともにいて、あなたを祝福する。あなたとあなたの子孫に、わたしがこれらの国々をすべて与える。こうしてわたしは、あなたの父アブラハムに誓った誓いを果たす。
26:4 そしてわたしは、あなたの子孫を空の星のように増し加え、あなたの子孫に、これらの国々をみな与える。あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。
26:5 これは、アブラハムがわたしの声に聞き従い、わたしの命令と掟とおしえを守って、わたしへの務めを果たしたからである。」
26:6 こうしてイサクはゲラルに住んでいたが、
26:7 その土地の人々が彼の妻のことを尋ねた。すると彼は「あれは私の妹です」と答えた。この土地の人々がリベカのことで自分を殺しはしないかと思って、「私の妻です」と言うのを恐れたのであった。彼女が美しかったからである。
26:8 イサクは長くそこに滞在していた。ある日のこと、ペリシテ人の王アビメレクが窓から見下ろしていると、なんと、イサクがその妻リベカを愛撫しているのが見えた。
26:9 アビメレクは、イサクを呼び寄せて言った。「本当のところ、あの女はあなたの妻ではないか。なぜ、あなたは『あれは私の妹です』と言ったのか。」イサクは「彼女のことで殺されはしないかと思ったからです」と答えた。
26:10 アビメレクは言った。「何ということをしてくれたのか。もう少しで、民の一人があなたの妻と寝て、あなたはわれわれに罪責をもたらすところだった。」
26:11 そこでアビメレクは、すべての民に命じて言った。「この人と、この人の妻に触れる者は、必ず殺される。」
26:12 イサクはその地に種を蒔き、その年に百倍の収穫を見た。【主】は彼を祝福された。
26:13 こうして、この人は富み、ますます栄えて、非常に裕福になった。
26:14 彼が羊の群れや牛の群れ、それに多くのしもべを持つようになったので、ペリシテ人は彼をねたんだ。
26:15 それでペリシテ人は、イサクの父アブラハムの時代に父のしもべたちが掘った井戸を、すべてふさいで土で満たした。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
イサクが住んでいた地に、アブラハムの時代のような飢饉がありました。イサクはエジプトに下って行こうとしました。ところが、彼がゲラルのペリシテ人の王のもとに行くと、主が現れました。主はイサクにエジプトに下らず、ご自分が示す地に住むようにという方向をくださいました。もし彼が聞き従い、その地に滞在するなら、主は彼とともにいて、彼に祝福を与えると言われました。イサクは神様の方向に従い、それ以上エジプトに下らず、その地に住みました。彼は恐怖のためにゲラルの地で嘘をつく愚かなことをしてしまいましたが、根本的には主に従順な人だったので、神様は彼の妻を守ってくださいました。また、彼がその地で農業を始めたときには百倍もの収穫を得るように助けられました。これは驚くべき収穫でした。主が祝福してくださるので、彼はますます栄えて、最終的には非常に裕福になりました。あまりにも豊かになったので、ペリシテ人がねたんで彼の井戸を土で埋めてしまうほどでした。
パレスチナは約束の地ですが、大きな川がなく雨と露に依存しているため、飢饉があると、生活が不安定になります。一方、エジプトはナイル川があるのため、飢饉の心配はなく、安心して住める場所です。しかし、エジプトは、イサクが純粋な、聖なる信仰を失ってしまう、霊的に危険な場所でした。神様はこれを知っておられ、イサクがエジプトに行かない方向をくださいました。困難な状況でも、信仰によって生きることを学べるようにその地を離れることなく、とどまるようにされました。約束の地にも飢饉があります。しかし、この飢饉は、私たちの信仰が錬られて神様の祝福を受けるきっかけになります。神様が祝福してくだされば、何も出て来そうにない土地でも百倍の収穫を得ることができます。
祈り:主よ、私が約束の御言葉に従って生きる中で、百倍の祝福を体験するように、助けてください。
一言:祝福は従順から
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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