□5月14日(水)
混合主義に陥ったアハズ王
列王記第二16:1-20(10)
聖書本文
16:1 レマルヤの子ペカの第十七年に、ユダの王ヨタムの子アハズが王となった。
16:2 アハズは二十歳で王となり、エルサレムで十六年間、王であった。彼はその父祖ダビデとは違って、彼の神、【主】の目にかなうことを行わず、
16:3 イスラエルの王たちの道に歩み、【主】がイスラエルの子らの前から追い払われた異邦の民の、忌み嫌うべき慣わしをまねて、自分の子どもに火の中を通らせることまでした。
16:4 彼は高き所、丘の上、青々と茂るあらゆる木の下でいけにえを献げ、犠牲を供えた。
16:5 そのころ、アラムの王レツィンと、イスラエルの王レマルヤの子ペカが、戦いのためにエルサレムに上って来て、アハズを包囲したが、攻め切れなかった。
16:6 このとき、アラムの王レツィンはエイラトをアラムに復帰させ、ユダの人々をエイラトから追い払った。ところが、エドム人がエイラトに来て、そこに住みついた。今日もそのままである。
16:7 アハズは使者たちをアッシリアの王ティグラト・ピレセルに遣わして言った。「私はあなたのしもべであり、あなたの子です。どうか上って来て、私を攻めているアラムの王とイスラエルの王の手から救ってください。」
16:8 アハズが【主】の宮と王宮の宝物倉にある銀と金を取り出して、それを贈り物としてアッシリアの王に送ったので、
16:9 アッシリアの王は彼の願いを聞き入れた。アッシリアの王はダマスコに攻め上り、これを取り、その住民をキルへ捕らえ移した。彼はレツィンを殺した。
16:10 アハズ王は、アッシリアの王ティグラト・ピレセルに会うためダマスコに行ったとき、ダマスコにある祭壇を見た。アハズ王は、祭壇の図面とその模型を、詳細な作り方と一緒に祭司ウリヤに送った。
16:11 祭司ウリヤは、アハズ王がダマスコから送ったものとそっくりの祭壇を築いた。祭司ウリヤは、アハズ王がダマスコから帰って来るまでに、そのようにした。
16:12 王はダマスコから帰って来た。その祭壇を見て、王は祭壇に近づき、その上に上った。
16:13 彼は全焼のささげ物と、穀物のささげ物を焼いて煙にし、注ぎのささげ物を注ぎ、自分のための交わりのいけにえの血をこの祭壇に振りかけた。
16:14 【主】の前にあった青銅の祭壇は、神殿の前から、すなわち、この祭壇と【主】の神殿の間から動かし、この祭壇の北側に置いた。
16:15 それから、アハズ王は祭司ウリヤに次のように命じた。「朝の全焼のささげ物と夕方の穀物のささげ物、また、王の全焼のささげ物と穀物のささげ物、この国の民全体の全焼のささげ物と穀物のささげ物、ならびにこれらに添える注ぎのささげ物を、この大いなる祭壇の上で焼いて煙にせよ。また全焼のささげ物の血といけにえの血は、すべてこの祭壇の上に振りかけなければならない。青銅の祭壇は、私が伺いを立てるためのものとする。」
16:16 祭司ウリヤは、すべてアハズ王が命じたとおりに行った。
16:17 アハズ王は、車輪付きの台の鏡板を切り離し、その台の上から洗盤を外し、またその下にある青銅の牛の上から「海」も降ろして、それを敷き石の上に置いた。
16:18 彼は、宮の中に造られていた安息日用の覆いのある通路も、外側の王の出入り口も、アッシリアの王のために【主】の宮から取り除いた。
16:19 アハズが行ったその他の事柄、それは『ユダの王の歴代誌』に確かに記されている。
16:20 アハズは先祖とともに眠りにつき、先祖とともにダビデの町に葬られた。彼の子ヒゼキヤが代わって王となった。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
イスラエルの王ペカの第十七年に、ユダの王ヨタムの子アハズが二十歳でユダの王となりました。彼は父祖ダビデとは違い、主の前にかなうことを行わず、偶像崇拝によって主の目に悪であることを行いました(2,3)。さらに、彼は、高き所、丘の上、青々と茂ったすべての木の下で、いけにえをささげ、犠牲を供えることで民にも偶像崇拝を広めました。
アラムの王レツィンと、イスラエルの王ペカがエルサレムに攻めて来た際、アハズは主に助けを求めずにアッシリアの王ティグラト・ピレセルに援助を要請しました。そして、主の宮と王宮の宝物蔵にある銀と金をとりだして、贈り物としてアッシリアの王に送りました。これによってアッシリアの王はアラムの首都であるダマスコに攻め上り、アラムの王レツィンを殺しました。アハズはアッシリアの王に会うためにダマスコに行きました。そこで現地の祭壇を見て、その設計図と模型を祭司ウリヤに送り、設計図の通りに祭壇を築かせました。アハズは帰って来てその祭壇の上でいけにえをささげました。さらに、神殿を改造し、神様が定めた聖なる用具を取り除きました(17)。神様に対する絶対性を失い、自分勝手な方法で神様に仕えました。
神様に仕える者は、妥協しない姿勢を持つことが必要です。人を恐れて妥協したり、世俗的な要素を付加したりするのはやめるべきことです。自分勝手な仕え方をし、聖なる神様と世俗的なものを混ぜてしまうなら、神様との関係が損なわれ、聖なる共同体が単なる人間の集まりに転落することになります。私たちが、主への完全な信頼と従順を守って、信仰の純粋性を守れるように祈ります。
祈り:主が与えてくださった祝福を守るためには純粋な信仰を守ることが必要であることを学びます。妥協することなく、主の御言葉、恵みを求めて歩むことができるように助けてください。
一言:純粋性を守りましょう
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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