□5月23日(金)
さらに悪いことを行ったマナセ
列王記第二21:1-26(11)
聖書本文
21:1 マナセは十二歳で王となり、エルサレムで五十五年間、王であった。彼の母の名はヘフツィ・バハといった。
21:2 彼は、【主】がイスラエルの子らの前から追い払われた異邦の民の忌み嫌うべき慣わしをまねて、【主】の目に悪であることを行った。
21:3 彼は父ヒゼキヤが打ち壊した高き所を築き直し、イスラエルの王アハブがしたように、バアルのためにいくつもの祭壇を築き、アシェラ像を造り、天の万象を拝んでこれに仕えた。
21:4 こうして彼は、【主】がかつて「エルサレムにわたしの名を置く」と言われた【主】の宮に、いくつもの祭壇を築いた。
21:5 【主】の宮の二つの庭には、天の万象のために祭壇を築いた。
21:6 また、自分の子どもに火の中を通らせ、卜占をし、まじないをし、霊媒や口寄せをし、【主】の目に悪であることを行って、いつも主の怒りを引き起こしていた。
21:7 彼はまた、自分が造ったアシェラの彫像を宮に安置した。【主】はかつてこの宮について、ダビデとその子ソロモンに言われた。「わたしは、この宮に、そしてわたしがイスラエルの全部族の中から選んだエルサレムに、わたしの名をとこしえに置く。
21:8 もし彼らが、わたしの命じたすべてのこと、わたしのしもべモーセが彼らに命じたすべての律法を守り行いさえするなら、わたしはもう二度と、彼らの先祖たちに与えた地からイスラエルの足を迷い出させない。」
21:9 しかし、彼らはこれに聞き従わなかった。マナセは彼らを迷わせて、【主】がイスラエルの子らの前で根絶やしにされた異邦の民よりも、さらに悪いことを行わせた。
21:10 【主】は、そのしもべである預言者たちによって、次のように告げられた。
21:11 「ユダの王マナセは、これらの忌み嫌うべきことを行い、実に彼以前にいたアモリ人が行ったすべてのことよりもさらに悪いことを行い、その偶像でユダにまで罪を犯させた。
21:12 それゆえ、イスラエルの神、【主】はこう言われる。見よ、わたしはエルサレムとユダにわざわいをもたらす。だれでもそれを聞く者は、両耳が鳴る。
21:13 わたしは、サマリアに使った測り縄と、アハブの家に使った重りをエルサレムの上に伸ばし、人が皿をぬぐい、それをぬぐって伏せるように、わたしはエルサレムをぬぐい去る。
21:14 わたしは、わたしのゆずりの民の残りの者を捨て去り、彼らを敵の手に渡す。彼らはそのすべての敵の餌食となって奪い取られる。
21:15 それは、彼らの先祖たちがエジプトを出た日から今日まで、わたしの目に悪であることを行って、わたしの怒りを引き起こしたからである。」
21:16 マナセは、ユダに罪を犯させて、【主】の目に悪であることを行わせた罪だけでなく、咎のない者の血まで多量に流したが、それはエルサレムの隅々に満ちるほどであった。
21:17 マナセについてのその他の事柄、彼が行ったすべてのこと、彼が犯した罪、それは『ユダの王の歴代誌』に確かに記されている。
21:18 マナセは先祖とともに眠りにつき、その家の園、ウザの園に葬られた。彼の子アモンが代わって王となった。
21:19 アモンは二十二歳で王となり、エルサレムで二年間、王であった。彼の母の名はメシュレメテといい、ヨテバ出身のハルツの娘であった。
21:20 彼はその父マナセが行ったように、【主】の目に悪であることを行った。
21:21 彼は父の歩んだすべての道に歩み、父が仕えた偶像に仕え、それらを拝み、
21:22 彼の父祖の神、【主】を捨てて、【主】の道に歩もうとはしなかった。
21:23 アモンの家来たちは彼に謀反を起こし、その宮殿の中で王を殺した。
21:24 しかし、民衆はアモン王に謀反を起こした者をみな打ち殺した。民衆はアモンの子ヨシヤを代わりに王とした。
21:25 アモンが行ったその他の事柄、それは『ユダの王の歴代誌』に確かに記されている。
21:26 人々は彼をウザの園にある彼の墓に葬った。彼の子ヨシヤが代わって王となった。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
マナセは、父ヒゼキヤがいのちを延長してもらったその三年後に生まれた子です。彼は、ヒゼキヤの信仰の影響を受けなかったようです。彼はイスラエル史上、一番長い五十五年間、王でしたが、あらゆる罪を犯しました。彼は、主がイスラエル人の前から追い払われた異邦の民の忌みきらうべきならわしをまねて、主の目の前に悪を行いました。彼は、ヒゼキヤが打ちこわした高き所を築き直し、バアルのために祭壇を立て、イスラエルの王アハブがしたようにアシェラ像を造り、天の万象を拝み、これに仕えました。また、自分の子どもに火の中を通らせ、卜占をし、まじないをし、霊媒や口寄せをしました。さらに彼は、自分が造った偶像を宮に安置しました。これは、「わたしは、この宮に…わたしの名をとこしえに置く」(7)と言われた主の名を汚すことです。
民も、当然、主の御言葉に聞き従わなくなり、異邦人よりもさらに悪いことを行いました。マナセは、カナンの先住民の一つであったアモリ人たちが行ったすべての忌み嫌うべきことよりも、さらに悪いことを行いました。彼の子はアモンですが、エジプトの偶像の名前からつけました。神様はこのようなマナセとユダに対し、わざわいをもたらします。だれでもそれを聞く者は両耳が鳴るほどの恐ろしいわざわいです。
マナセは神様より強国に頼り、彼らが仕える偶像に仕えました。彼は苦難の中でも信仰によって生きたダビデやヒゼキヤに見習わず、アハブに見習いました。彼はカナン人も行わないような忌み嫌うべき罪を犯しました。政治的には長い期間、王でしたが、信仰的にはユダを取り返しのつかない罪に陥れました。
祈り:主よ、私が悔い改めなければ、世の民よりもさらに悪い者になってしまうことを学びます。いつも謙遜に悔い改めることができるように、助けてください。
一言:異邦の民よりも悪い者になってしまうことがある
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
(お問い合わせページのリンク先)」