□5月24日(土)
自分の衣を裂いた王
列王記第二22:1-20(11)
聖書本文
22:1 ヨシヤは八歳で王となり、エルサレムで三十一年間、王であった。彼の母の名はエディダといい、ボツカテ出身のアダヤの娘であった。
22:2 彼は【主】の目にかなうことを行い、父祖ダビデのすべての道に歩み、右にも左にもそれなかった。
22:3 ヨシヤ王の第十八年に、王は、メシュラムの子アツァルヤの子である書記シャファンを【主】の宮に遣わして言った。
22:4 「大祭司ヒルキヤのもとに上って行き、【主】の宮に納められていた金、すなわち、入り口を守る者たちが民から集めたものを彼に計算させよ。
22:5 彼らが【主】の宮で工事をしている監督者たちにそれを手渡すようにせよ。そして、監督者たちは、神殿の破損の修理をするために、【主】の宮で工事をしている者たちにそれを渡すようにせよ。
22:6 大工、建築する者、石工に渡し、神殿の修理のための木材や切り石を買わせよ。
22:7 ただし、彼らの手に渡した金の精算がなされる必要はない。彼らは忠実に働いているからである。」
22:8 そのとき、大祭司ヒルキヤは書記シャファンに、「【主】の宮で律法の書を見つけました」と言った。そしてヒルキヤがその書物をシャファンに渡したので、彼はそれを読んだ。
22:9 書記シャファンは王のもとに行って、王に報告した。「しもべたちは、神殿にあった金を取り出して、これを【主】の宮で工事している監督者たちの手に渡しました。」
22:10 さらに書記シャファンは王に告げた。「祭司ヒルキヤが私に一つの書物を渡してくれました。」シャファンは王の前でそれを読み上げた。
22:11 王は律法の書のことばを聞いたとき、自分の衣を引き裂いた。
22:12 王は祭司ヒルキヤ、シャファンの子アヒカム、ミカヤの子アクボル、書記シャファン、王の家来アサヤに次のように命じた。
22:13 「行って、この見つかった書物のことばについて、私のため、民のため、ユダ全体のために、【主】を求めよ。私たちの先祖たちがこの書物のことばに聞き従わず、すべて私たちについて記されているとおりに行わなかったために、私たちに向かって燃え上がった【主】の憤りが激しいからだ。」
22:14 そこで、祭司ヒルキヤ、アヒカム、アクボル、シャファン、アサヤは、女預言者フルダのもとに行った。彼女は、ハルハスの子ティクワの子である装束係シャルムの妻で、エルサレムの第二区に住んでいた。彼らが彼女に伝えると、
22:15 彼女は彼らに答えた。「イスラエルの神である【主】はこう言われます。『あなたがたをわたしのもとに遣わした人に言え。
22:16 【主】はこう言われる。見よ。わたしは、ユダの王が読み上げた書物のすべてのことばどおりに、この場所とその住民の上にわざわいをもたらす。
22:17 彼らはわたしを捨て、ほかの神々に犠牲を供え、自分たちのすべての手のわざで、わたしの怒りを引き起こした。こうして、わたしの憤りはこの場所に燃え上がり、消えることはない。』
22:18 【主】を求めるためにあなたがたを遣わしたユダの王には、こう言いなさい。『あなたが聞いたことばについて、イスラエルの神である【主】は、こう言われる。
22:19 あなたは、わたしがこの場所とその住民について、これは恐怖のもととなり、ののしりの的となると告げたのを聞いた。そのとき、あなたは心を痛めて【主】の前にへりくだり、自分の衣を引き裂いてわたしの前で泣いたので、わたしもまた、あなたの願いを聞き入れる──【主】のことば──。
22:20 それゆえ、見よ、わたしはあなたを先祖たちのもとに集める。あなたは平安のうちに自分の墓に集められる。あなたは自分の目で、わたしがこの場所にもたらす、すべてのわざわいを見ることはない。』」彼らはそれを王に報告した。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
アモンの死後、彼の子ヨシヤが八歳でユダの王となりました。彼は幼い時に王となりましたが、悪い祖父や父と違って、父祖ダビデのすべての道に歩みました。二十六歳になった時、ヨシヤは大祭司に、それまで民たちが献金したお金で主の宮の破損したところを修理するように命じました。一つの国が正しく立ち、強くなって行くためには、まずその民の信仰と精神を正しく立てなければなりません。ヨシヤはイスラエルの民の信仰と精神の中心である主の宮を修理することで、彼らの主に対する信仰に、再び火が付くことを願いました。
主の宮を修理している時、長い間忘れられてきた律法の書が見つかりました。書記シャファンが王の前で聖書を読みました。ヨシヤ王は律法の御言葉を聞くと、すぐに衣を裂きました。これは、泣いて悔い改めたことを意味します。彼は聖書の御言葉を通して、自分と自分の民の罪がどれだけ大きいのかを知るようになりました。神様の御言葉は私たちのたましいを映し出す霊的な鏡のようです。私たちは毎日、御言葉の鏡の前で、自分の生活を映して見なければなりません。神様の御言葉を聞いて、悲しみ悔い改める人が本当に幸いな人です(マタ5:4)。
彼はこれから自分がすべきことを捜し始めました。まずこの預言のことばが成し遂げられることを確認するために、預言者に聞きました。彼は、神様の憤りがこの場所に燃え上がり、消えることがないこと、しかし、自分は平安のうちに自分の墓に入る、と聞きました。これは王が神様の御言葉を聞いて、主の前にへりくだり、衣を裂いて、悔い改めたからでした(19)。神様は、へりくだって心砕かれ、主のことばにおののく者を喜ばれ、目を留めてくださいます(イザ66:2)。
祈り:主よ、私が神様の御言葉の前で自分を映し出して、いつも悔い改めることに力を入れる者になるように助けてください。
一言:悔い改める心、主に喜ばれる心
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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