□6月17日(火)
既に打ち勝った戦い
ヨハネの黙示録12:1-17(11)
聖書本文
12:1 また、大きなしるしが天に現れた。一人の女が太陽をまとい、月を足の下にし、頭に十二の星の冠をかぶっていた。
12:2 女は身ごもっていて、子を産む痛みと苦しみのために、叫び声をあげていた。
12:3 また、別のしるしが天に現れた。見よ、炎のように赤い大きな竜。それは、七つの頭と十本の角を持ち、その頭に七つの王冠をかぶっていた。
12:4 その尾は天の星の三分の一を引き寄せて、それらを地に投げ落とした。また竜は、子を産もうとしている女の前に立ち、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた。
12:5 女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖をもってすべての国々の民を牧することになっていた。その子は神のみもとに、その御座に引き上げられた。
12:6 女は荒野に逃れた。そこには、千二百六十日の間、人々が彼女を養うようにと、神によって備えられた場所があった。
12:7 さて、天に戦いが起こって、ミカエルとその御使いたちは竜と戦った。竜とその使いたちも戦ったが、
12:8 勝つことができず、天にはもはや彼らのいる場所がなくなった。
12:9 こうして、その大きな竜、すなわち、古い蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれる者、全世界を惑わす者が地に投げ落とされた。また、彼の使いたちも彼とともに投げ落とされた。
12:10 私は、大きな声が天でこう言うのを聞いた。
「今や、私たちの神の救いと力と王国と、
神のキリストの権威が現れた。
私たちの兄弟たちの告発者、
昼も夜も私たちの神の御前で訴える者が、
投げ落とされたからである。
12:11 兄弟たちは、子羊の血と、
自分たちの証しのことばのゆえに
竜に打ち勝った。
彼らは死に至るまでも
自分のいのちを惜しまなかった。
12:12 それゆえ、天とそこに住む者たちよ、喜べ。
しかし、地と海はわざわいだ。
悪魔が自分の時が短いことを知って激しく憤り、
おまえたちのところへ下ったからだ。」
12:13 竜は、自分が地へ投げ落とされたのを知ると、男の子を産んだ女を追いかけた。
12:14 しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。荒野にある自分の場所に飛んで行って、そこで一時と二時と半時の間、蛇の前から逃れて養われるためであった。
12:15 すると蛇はその口から、女のうしろへ水を川のように吐き出し、彼女を大水で押し流そうとした。
12:16 しかし、地は女を助け、その口を開けて、竜が口から吐き出した川を飲み干した。
12:17 すると竜は女に対して激しく怒り、女の子孫の残りの者、すなわち、神の戒めを守り、イエスの証しを堅く保っている者たちと戦おうとして出て行った。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
12章でも聖徒たちの本質的な姿について教えてくれています。1節には、太陽をまとい、十二の星の冠をかぶった女性が描かれています。これは、イエス様が来られるまでキリストを身ごもって、産んで育てる旧約の神の民と新約の神の民(クリスチャン)を指しています。現在は、サタンの攻撃を避けて、荒野で、神様の保護のもと、養われています。黙示録では、聖徒は太陽をまとい、十二の星の冠をかぶった栄光の存在です。輝かしい、美しい存在です。
竜(サタン)は、キリストを通してなされる神様の救いの御業を壊そうとしました。イエス様が十字架を担えないようにして、救いを完成されないようにしました。しかし、サタンの試みは失敗したのです。天でミカエルが竜と戦いました。その戦いで、サタンは負け、地に投げ落とされました。天上の戦いは、すでに勝敗が決まっているのです。これには重要な意味が込められています。義の勝利であり、善の勝利であり、信仰の勝利であり、神の国の勝利が既にあるのです。それは、その世界に属している私たちの勝利でもあります。サタンは地上に投げ落とされました。根本的に不義は義に勝てず、悪は善に勝てず、不信は信仰に勝てず、偽りは真理に勝てず、闇の世界は光の世界に勝てません。サタンがキリストに勝つことはできません。私たちも子羊の血と御言葉で打ち勝ちました(11)。ですから、どのような状況にあっても、聖徒は信仰と希望をもって落胆しません。あきらめません。座り込みません。死ぬとしても、主にあって死ぬ者は幸いと言われます(14:13)。勝った私たちは、死んでも幸いです。現在の聖徒(聖徒の共同体)は、荒野にいます。しかし、荒野で育てられます(14)。聖徒は荒野で育ちます。不思議です。サタンは滅ぼそうと迫害しますが、聖徒はその中で成長するのです。「荒野に追い出されたが、生き残れないようなところからむしろ養われる」、これが信仰、霊的な秘密です。
祈り:主よ、竜との戦いに既に勝ちましたから、苦難があっても心配しません。苦難は忍耐を、忍耐は練られた品性を、練られた品性は希望を生み出すと信じます。
一言:竜に打ち勝った
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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