日毎の糧

　ペテロは生まれつき足の不自由な人を癒やしました。その出来事を聞いて大勢の人がソロモンの回廊に集まってきました。ペテロが示したのは、ただ、イエス・キリストの名によって起こったイエス様による働きでした。そして、集まってきた彼らに、彼らがイエス様を拒み、人殺しの男を釈面するように要求し、いのちの君であるイエス様を殺した事実を話しました。しかし、死からよみがえられたイエスの名を信じる信仰のゆえに、足の不自由な彼は強くされ、癒やされたのだとペテロは証をしています。ペテロは彼の体を「完全なからだ」と言います。それは身体のことだけではありません。イエス様を信じたその信仰が彼の罪、彼のいのちを救ったから完全になったのです。だからこそペテロはこの場に集まっているユダヤ人に対しても、完全になってほしい、罪赦されて癒やされてほしいと願ったのでしょう。

　ペテロは話をイエス様に戻します。そして、イエス様こそすべての預言者たちの口を通してあらかじめ告げられた方だと証しします。ですから、悔い改めて神に立ち返りなさい、そうすれば、罪はぬぐい去られるとペテロは言います。「立ち返る」とは出発点に戻ることを意味します。イエス様は聖なる預言者たちの口を通して語られたメシアです。イスラエルの民に神様が約束された方でした。イスラエルは預言者たちの子孫であり、契約の子です。イスラエルがイエス様に立ち帰り、祝福にあって生きることを、神様は何よりも願っておられることをペテロは伝えています。それは今の時代、私たちにも届く恵みの福音です。私たちの罪を拭い去っていただくため、聖なる預言者を通してイエスの名が私たちにも与えられています。この名前を信じる信仰が、あなたを強くし、あなたを完全にするようにお祈りいたします。

祈り：私に与えられている素晴らしい名前を感謝します。私が罪を悔い改めて、イエス様の救いの名を信じるものとなりますように祈ります。

一言：罪を拭い去ってくださるイエス様