□9月13日(土)
ダビデをそそのかしたサタン
歴代誌第一21:1-17(11)
聖書本文
21:1 さて、サタンがイスラエルに向かって立ち上がり、イスラエルの人口を数えるように、ダビデをそそのかした。
21:2 ダビデはヨアブと民の長たちに言った。「さあ、ベエル・シェバからダンに至るまでのイスラエルを数え、私に報告しなさい。その人数を私が知るためだ。」
21:3 ヨアブは言った。「【主】が、御民を百倍にも増やしてくださいますように。わが主、王よ。彼らはみな、わが主のもの、そのしもべではないでしょうか。なぜわが主は、このようなことをお求めになるのですか。なぜイスラエルに罪過をもたらされるのですか。」
21:4 しかし、ヨアブへの王のことばは激しかった。ヨアブは出て行き、イスラエル中を行き巡り、エルサレムに帰って来た。
21:5 ヨアブは民の登録人数をダビデに報告した。全イスラエルには剣を使う者が百十万人、ユダには剣を使う者が四十七万人いた。
21:6 しかし、ヨアブはレビとベニヤミンをその中に登録しなかった。王の命令を忌み嫌ったからである。
21:7 この命令は神の目に悪しきことであった。神はイスラエルを打たれた。
21:8 ダビデは神に言った。「私は、このようなことをして、大きな罪を犯しました。どうか、このしもべの咎を取り去ってください。私は本当に愚かなことをしました。」
21:9 【主】はダビデの先見者ガドに告げられた。
21:10 「行ってダビデに告げよ。『【主】はこう言われる。わたしがあなたに示す三つのことがある。そのうちの一つを選べ。わたしはあなたに対してそれを行う。』」
21:11 ガドはダビデのもとに行き、彼に言った。「【主】はこう言われる。『どれかを受け入れよ。
21:12 三年間の飢饉か。三か月間、あなたが敵の前で攻めたてられ、敵の剣があなたに追い迫ることか。三日間、【主】の剣、疫病がこの地に及び、【主】の使いがイスラエルの国中を荒らすことか。』今、私を遣わされた方に何と答えたらよいかを決めなさい。」
21:13 ダビデはガドに言った。「それは私には非常に辛いことです。私を【主】の手に陥らせてください。主のあわれみは深いからです。私が人の手には陥らないようにしてください。」
21:14 【主】はイスラエルに疫病を下されたので、イスラエルのうち七万人が倒れた。
21:15 神はエルサレムを滅ぼそうと、御使いを遣わされた。【主】は御使いが滅ぼしているのを見て、わざわいを下すことを思い直し、滅ぼす御使いに言われた。「もう十分だ。手を引け。」【主】の使いは、エブス人オルナンの打ち場の傍らに立っていた。
21:16 ダビデが目を上げると、【主】の使いが地と天の間に立ち、抜き身の剣を手に持って、エルサレムの上に伸ばしているのを見た。ダビデと長老たちは粗布で身をおおい、ひれ伏した。
21:17 ダビデは神に言った。「民を数えよと命じたのは私ではありませんか。罪があるのはこの私です。私が悪を行ったのです。この羊の群れがいったい何をしたというのでしょう。わが神、【主】よ。どうか、あなたの御手が、私と私の父の家に下りますように。あなたの民を疫病に渡さないでください。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
神様がダビデに勝利を与えて下さり、イスラエルはますます強くなりました。ところがその時、サタンが立ち上がり、ダビデにイスラエルの人口調査をするようそそのかしました。人口調査そのものは悪い事ではありませんが、ダビデの動機は、自らの力の誇示のためであり、神様から出たものではありませんでした。無慈悲で利己的なヨアブ将軍ですら、この人口調査がイスラエルに罪過をもたらすと分かりました。しかし、誘惑に陥ったダビデは、人口調査を強行しました。
ダビデの命令は、神様の目に悪しきことであったので、神様はイスラエルを打たれました。ダビデが自分の罪を認め、悔い改めて赦しを求めた時、神様は先見者ガドを通して三つの懲らしめを示されました。それは「三年間の飢饉か。三か月間、ダビデが敵の前で攻め立てられ、敵の剣に追い迫られることか。三日間、主の剣、疫病がこの地に及び、主の使いがイスラエルの国中を荒らすことか。」というものでした。ダビデは疫病を選び、そのために七万人のイスラエルの民が倒れました。
敵であるサタンは、絶えず神様の民が罪を犯すようにそそのかします。自分の力の誇示に走らせ、神様との信頼関係を揺さぶります。そのような心が生じる時、敵であるサタンにそそのかされて背きの罪を犯そうとしている事実を認め、悔い改めなければなりません。神様は、罪悪を懲らしめられますが、悔い改める者には赦しの恵みを施して下さる方です。
祈り:主よ、私たちを神様から遠ざけようとする悪魔の働きがあることを悟ります。悪より救い出してくださり、悔い改めて御言葉に戻るように助けてください。
一言:神様よりほかのものに頼り、自分をあらわそうとする心
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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