□10月18日(土)
エペソでの弟子養成
使徒の働き19:1-20(9)
聖書本文
19:1 アポロがコリントにいたときのことであった。パウロは内陸の地方を通ってエペソに下り、何人かの弟子たちに出会った。
19:2 彼らに「信じたとき、聖霊を受けましたか」と尋ねると、彼らは「いいえ、聖霊がおられるのかどうか、聞いたこともありません」と答えた。
19:3 「それでは、どのようなバプテスマを受けたのですか」と尋ねると、彼らは「ヨハネのバプテスマです」と答えた。
19:4 そこでパウロは言った。「ヨハネは、自分の後に来られる方、すなわちイエスを信じるように人々に告げ、悔い改めのバプテスマを授けたのです。」
19:5 これを聞いた彼らは、主イエスの名によってバプテスマを受けた。
19:6 パウロが彼らの上に手を置くと、聖霊が彼らに臨み、彼らは異言を語ったり、預言したりした。
19:7 その人たちは、全員で十二人ほどであった。
19:8 パウロは会堂に入って、三か月の間大胆に語り、神の国について論じて、人々を説得しようと努めた。
19:9 しかし、ある者たちが心を頑なにして聞き入れず、会衆の前でこの道のことを悪く言ったので、パウロは彼らから離れ、弟子たちも退かせて、毎日ティラノの講堂で論じた。
19:10 これが二年続いたので、アジアに住む人々はみな、ユダヤ人もギリシア人も主のことばを聞いた。
19:11 神はパウロの手によって、驚くべき力あるわざを行われた。
19:12 彼が身に着けていた手ぬぐいや前掛けを、持って行って病人たちに当てると、病気が去り、悪霊も出て行くほどであった。
19:13 ところが、ユダヤ人の巡回祈祷師のうちの何人かが、悪霊につかれている人たちに向かって、試しに主イエスの名を唱え、「パウロの宣べ伝えているイエスによって、おまえたちに命じる」と言ってみた。
19:14 このようなことをしていたのは、ユダヤ人の祭司長スケワという人の七人の息子たちであった。
19:15 すると、悪霊が彼らに答えた。「イエスのことは知っているし、パウロのこともよく知っている。しかし、おまえたちは何者だ。」
19:16 そして、悪霊につかれている人が彼らに飛びかかり、皆を押さえつけ、打ち負かしたので、彼らは裸にされ、傷を負ってその家から逃げ出した。
19:17 このことが、エペソに住むユダヤ人とギリシア人のすべてに知れ渡ったので、みな恐れを抱き、主イエスの名をあがめるようになった。
19:18 そして、信仰に入った人たちが大勢やって来て、自分たちのしていた行為を告白し、明らかにした。
19:19 また魔術を行っていた者たちが多数、その書物を持って来て、皆の前で焼き捨てた。その値段を合計すると、銀貨五万枚になった。
19:20 こうして、主のことばは力強く広まり、勢いを得ていった。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
アポロがコリントにいた時、パウロがエペソに来ました。そこで出会った十二人ほどからなる弟子たちは、ヨハネのバプテスマだけを知っていました。彼らは、ヨハネが証ししたイエス様のことは知りませんでした。パウロは彼らにイエス様を証しして、主イエスの名によって、バプテスマを授けました。すると、彼らに聖霊が臨まれ、異言を語ったり、預言をしたりしました。ヨハネのバプテスマを通して、悔い改めて、罪と戦うことも大切なことですが、そこにだけとどまるなら、禁欲的で、道徳的な信仰生活となり、自由と喜びがありません。出来なければ罪意識が生じ、出来ると、自己義認に陥ります。ですから、イエス様を信じて、その恵みに毎日頼り、完全な罪の赦しと自由と聖霊の恵みと喜びの中に留まっていなければなりません。そのようにする時、聖霊の愛と力に満ちた生活が出来るようになります。
パウロはユダヤ人の会堂に入って、3か月ほど、そこで神の国について論じました。しかし、心をかたくなにして聞き入れない人たちや、悪く言う人達がいました。それで、ティラノというギリシア人の所有する講堂で、二年間、毎日論じるようになりました。そこは、地方から多くの人が集まるところであったため、アジアに住む者はみな、主の御言葉を聞くようになり、驚くべき力あるわざが行われました。パウロは、心がかたくなで聞こうとせず、公の場で誹謗してくる人々とは、争いませんでした。無理して彼らを弟子にしようともせず、彼らから離れました。謙遜に主の御言葉を聞いて従おうとする弟子たちを別に立てて、ひたすら主の御言葉を教えました。パウロは、その時のことを回想して、夜も昼も、涙とともに一人ひとりを訓戒し続けたと言っています(20:31)。パウロは、一人ひとりに深く関心をもち、聖書勉強を通して弟子養成に力を入れたことが分かります。
祈り:主よ、御言葉を熱心に教えると、弟子たちが成長し、驚くべき聖霊の御業が起こることを信じます。私たちを通して、主のみことばが力強く広まり、勢いを得ていきますように祈ります。
一言:聖霊の御業は御言葉の御業
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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