□10月21日(火)
私は今、御霊に縛られて
使徒の働き20:13-24(22)
聖書本文
20:13 私たちは先に船に乗り込んで、アソスに向けて船出した。そこからパウロを船に乗せることになっていた。パウロ自身は陸路をとるつもりでいて、そのように決めていたのである。
20:14 こうしてパウロはアソスで私たちと落ち合い、私たちは彼を船に乗せてミティレネに行った。
20:15 翌日そこから船出して、キオスの沖に達し、その次の日にサモスに立ち寄り、さらにその翌日にはミレトスに着いた。
20:16 パウロは、アジアで時間を取られないようにと、エペソには寄らずに航海を続けることに決めていた。彼は、できれば五旬節の日にはエルサレムに着いていたいと、急いでいたのである。
20:17 パウロはミレトスからエペソに使いを送って、教会の長老たちを呼び寄せた。
20:18 彼らが集まって来たとき、パウロはこう語った。「あなたがたは、私がアジアに足を踏み入れた最初の日から、いつもどのようにあなたがたと過ごしてきたか、よくご存じです。
20:19 私は、ユダヤ人の陰謀によってこの身に降りかかる数々の試練の中で、謙遜の限りを尽くし、涙とともに主に仕えてきました。
20:20 益になることは、公衆の前でも家々でも、余すところなくあなたがたに伝え、また教えてきました。
20:21 ユダヤ人にもギリシア人にも、神に対する悔い改めと、私たちの主イエスに対する信仰を証ししてきたのです。
20:22 ご覧なさい。私は今、御霊に縛られてエルサレムに行きます。そこで私にどんなことが起こるのか、分かりません。
20:23 ただ、聖霊がどの町でも私に証しして言われるのは、鎖と苦しみが私を待っているということです。
20:24 けれども、私が自分の走るべき道のりを走り尽くし、主イエスから受けた、神の恵みの福音を証しする任務を全うできるなら、自分のいのちは少しも惜しいとは思いません。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
使徒パウロは、できれば五旬節の日にはエルサレムに着いていたいと思い、エペソには寄港せずに行くことにしました。しかし、パウロは、直接寄ることはできなくても、なんとかエペソ教会に仕えようとしました。それで、ミレトからエペソに使いを送り、教会の長老たちを呼び寄せました。彼らと、今後二度と会えないことを覚悟して、お別れのメッセージを伝えました。
パウロは、彼らと自分がエペソでの約3年間をどのように過ごしてきたかを振り返り、また自分の心境についても語りました。パウロは、どんな試練の中でも主に仕えました(19)。彼の牧者人生は、主に仕える人生でした。主のしもべであるゆえに、エペソで仕え、羊たちに仕えました。羊たちに教え、仕えることは、彼にとっては、主に仕えることでした。また、パウロは「御霊に縛られて」行くと言っています(22)。つまり、キリストの霊である聖霊様に縛られていたということです。それなので、聖霊様がどの町でもパウロにはっきりとあかしをして、なわめと苦しみが彼を待っていることを示されましたが、パウロは恐れませんでした。彼は、自分の走るべき道のりを走り尽くし、主イエスから受けた、神の恵みの福音をあかしする任務を全うできるなら、自分のいのちは少しも惜しくないと思いました。彼がそのように思えたのは、御霊に縛られていたからです。彼が人一倍勇気のある人、あるいは特別な人であったから、偉大な使徒パウロになったのではありません。彼が御霊に縛られて牧者人生を歩んだからなのです。聖霊様は、私たちに力を与えて下さいます。正しい道を歩む勇気を与えて下さいます。私たちも、御霊によって歩むなら、決して肉の欲望のままにではなく、イエス様から与えられた尊い使命の人生を歩めるようになります。(ガラ5:16)
祈り:主よ、私の心は、今、何に縛られているでしょうか。どうか、私を御霊に縛られる者にしてください。御霊が導いて下さる道を、勇気をもって歩めるように、せつに祈ります。
一言:御霊に縛られて
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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