□10月22日(水)
気を配りなさい
使徒の働き20:25-38(28)
聖書本文
20:25 今、私には分かっています。御国を宣べ伝えてあなたがたの間を巡回した私の顔を、あなたがたはだれも二度と見ることがないでしょう。
20:26 ですから、今日この日、あなたがたに宣言します。私は、だれの血に対しても責任がありません。
20:27 私は神のご計画のすべてを、余すところなくあなたがたに知らせたからです。
20:28 あなたがたは自分自身と群れの全体に気を配りなさい。神がご自分の血をもって買い取られた神の教会を牧させるために、聖霊はあなたがたを群れの監督にお立てになったのです。
20:29 私は知っています。私が去った後、狂暴な狼があなたがたの中に入り込んで来て、容赦なく群れを荒らし回ります。
20:30 また、あなたがた自身の中からも、いろいろと曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こってくるでしょう。
20:31 ですから、私が三年の間、夜も昼も、涙とともにあなたがた一人ひとりを訓戒し続けてきたことを思い起こして、目を覚ましていなさい。
20:32 今私は、あなたがたを神とその恵みのみことばにゆだねます。みことばは、あなたがたを成長させ、聖なるものとされたすべての人々とともに、あなたがたに御国を受け継がせることができるのです。
20:33 私は、人の金銀や衣服を貪ったことはありません。
20:34 あなたがた自身が知っているとおり、私の両手は、自分の必要のためにも、ともにいる人たちのためにも働いてきました。
20:35 このように労苦して、弱い者を助けなければならないこと、また、主イエスご自身が『受けるよりも与えるほうが幸いである』と言われたみことばを、覚えているべきだということを、私はあらゆることを通してあなたがたに示してきたのです。」
20:36 こう言ってから、パウロは皆とともに、ひざまずいて祈った。
20:37 皆は声をあげて泣き、パウロの首を抱いて何度も口づけした。
20:38 「もう二度と私の顔を見ることがないでしょう」と言った彼のことばに、特に心を痛めたのである。それから、彼らはパウロを船まで見送った。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
パウロのお別れのメッセージの続きです。ここでは、エペソ教会の長老たちに対するお願いの言葉を伝えています。長老たちとは、エペソ教会の人々に仕えるべき責任のある牧者たちのことです。彼らに、パウロは何よりもまず、「気を配りなさい」と言います。何が起こっているかを常に確認し見守っていなさい、という意味です。まずは、牧者が自分自身の心がどうなっているのかを常に確認すべきです。霊的指導者がつまずくなら、羊の群れも危険にさらされます。聖霊様が立てられた群れの監督者は、神様がご自身の血をもって買い取られた神の教会を牧するために、主の御心、御旨がどこにあるのかにいつも気を配り、覚えていなければなりません。
パウロは、自分が出発したあと、狂暴な狼が彼らの中に入り込んで来て、群れを荒らし回ることを、知っていました。さらに、エペソの長老たちの中からも、御言葉を曲げて伝え、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こるでしょう。エペソの長老たちは、パウロが三年の間、夜も昼も、涙とともに彼ら一人ひとりを訓戒し続けてくれたことを、思い起こさなければなりません。パウロが伝えた福音を覚えるとき、狂暴な狼から羊たちを守ることができるのです。そして、パウロが仕えた姿勢で羊たちに仕えるべきです。いまパウロは、彼らを神とその恵みの御言葉にゆだねました。御言葉は、彼らを成長させ、すべての聖なるものとされた人々の中にあって御国を受け継がせることができる、と信じました。御言葉は信仰の礎です。ただ御言葉だけが私たちを堅く建てます。今日も様々な惑わしの思想がはびこっています。教会に巧妙に入り込んできて、羊たちを惑わしています。こんな時代の牧者である私たちが、一番先に気を配るべきです。目を覚まして、注意を払って気を配ることで、私たち自身を守り、羊の群れを守ることができます。
祈り:父なる神様、注意を払って気を配らないといけないことを学びます。御言葉と祈りをもって目を覚まし、主の大事な群れに仕えていくように、お助け下さい。
一言:自分のため、群れの全体のため
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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