□10月23日(木)
縛られるだけでなく、死ぬことも
使徒の働き21:1-16(13)
聖書本文
21:1 私たちは、彼らと別れて船出した。コスに直航し、翌日ロドスに着き、そこからパタラに渡った。
21:2 そこにはフェニキア行きの船があったので、それに乗って出発した。
21:3 やがてキプロスが見えてきたが、それを左にして通過し、シリアに向かって航海を続け、ツロに入港した。ここで船は積荷を降ろすことになっていた。
21:4 私たちは弟子たちを探して、そこに七日間滞在した。彼らは御霊に示されて、エルサレムには行かないようにとパウロに繰り返し言った。
21:5 滞在期間が終わると、私たちはそこを出て、また旅を続けた。彼らはみな、妻や子どもたちと一緒に町の外まで私たちを送りに来た。そして海岸でひざまずいて祈ってから、
21:6 互いに別れを告げた。私たちは船に乗り込み、彼らは自分の家に帰って行った。
21:7 私たちはツロからの航海を終えて、プトレマイスに着いた。そこの兄弟たちにあいさつをして、彼らのところに一日滞在した。
21:8 翌日そこを出発して、カイサリアに着くと、あの七人の一人である伝道者ピリポの家に行き、そこに滞在した。
21:9 この人には、預言をする未婚の娘が四人いた。
21:10 かなりの期間そこに滞在していると、アガボという名の預言者がユダヤから下って来た。
21:11 彼は私たちのところに来て、パウロの帯を取り、自分の両手と両足を縛って言った。「聖霊がこう言われます。『この帯の持ち主を、ユダヤ人たちはエルサレムでこのように縛り、異邦人の手に渡すことになる。』」
21:12 これを聞いて、私たちも土地の人たちもパウロに、エルサレムには上って行かないようにと懇願した。
21:13 すると、パウロは答えた。「あなたがたは、泣いたり私の心をくじいたりして、いったい何をしているのですか。私は主イエスの名のためなら、エルサレムで縛られるだけでなく、死ぬことも覚悟しています。」
21:14 彼が聞き入れようとしないので、私たちは「主のみこころがなりますように」と言って、口をつぐんだ。
21:15 数日後、私たちは旅支度をしてエルサレムに上って行った。
21:16 カイサリアの弟子たちも何人か私たちに同行して、古くからの弟子である、キプロス人ムナソンのところに案内してくれた。私たちはそこに泊まることになっていたのである。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
パウロは、エペソ教会の長老たちと涙の別れをしてから、ツロに上陸しました。そこで弟子たちを見つけ出し、そこに七日間滞在しました。彼らは、御霊に示されて、エルサレムに行かないよう、繰り返しパウロに忠告しました。しかし、パウロは旅を続け、カイサリアに着きました。そこでは、伝道者ピリポの家に滞在しました。そのとき、アガボという預言者がユダヤから下って来ました。彼は世界中に大ききんが起こることを預言した人でした(使徒11:27,28)。彼は、パウロがエルサレムに行くとどうなってしまうのかを預言しました。これを聞いて、周囲の人はみな、パウロに、エルサレムには上って行かないようにと懇願しました。彼らは、パウロが危険に陥らないようにと涙をもって願いました。同労者たちの預言と涙の願いに対し、使徒パウロは何と答えましたか。
パウロの覚悟は堅いものでした。「あなたがたは、泣いたり私の心をくじいたりして、いったい何をしているのですか。私は主イエスの名のためなら、エルサレムで縛られるだけでなく、死ぬことも覚悟しています。」と答えました。彼の人生の目的は、ただ主イエス・キリストの御名のために生きることでした。主イエスの御名のためなら、縛られることも、死ぬことさえも覚悟していました。主イエスのためなら、苦難も恐れず、いのちも惜しみませんでした。死が待っている地であっても、歩き続けます。主イエスの御名のために生きるとき、私たちも苦難に遭います。羊たちに福音を宣べ伝えるとき、反対もされたり、裏切られたりもします。訴えられる時もあるでしょう。主イエスの御名のために縛られることばかりでなく、死ぬことさえも覚悟したパウロに学ぶべきです。そんな覚悟で苦難に打ち勝ち、使命を果たすことが出来るように祈ります。
祈り:尊い主よ、私は人々の同情心に流されやすい者です。主の御名のためなら、苦難の道も恐れずに歩む者とさせてください。
一言:なぜ泣くのですか
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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