□11月19日(水)
そんな風には言わないでください
歴代誌第二18:1-11(7)
聖書本文
18:1 ヨシャファテには富と誉れが豊かに与えられたが、彼はアハブと姻戚関係に入った。
18:2 数年後、彼がサマリアのアハブのところに下って行くと、アハブは彼および彼とともにいた民のために、おびただしい数の羊や牛を屠り、ラモテ・ギルアデに攻め上るよう誘った。
18:3 イスラエルの王アハブはユダの王ヨシャファテに言った。「私とともにラモテ・ギルアデに行ってくれませんか。」彼は答えた。「私とあなたは一つ、私の民とあなたの民は一つ、私の馬とあなたの馬は一つです。ともに戦いに臨みましょう。」
18:4 ヨシャファテはイスラエルの王に言った。「まず、【主】のことばを伺ってください。」
18:5 イスラエルの王は、四百人の預言者を集めて、彼らに尋ねた。「われわれはラモテ・ギルアデに戦いに行くべきか。それとも、私はやめるべきか。」彼らは答えた。「あなたは攻め上ってください。神は王様の手にこれを渡されます。」
18:6 ヨシャファテは、「ここには、われわれがみこころを求めることのできる【主】の預言者が、ほかにいないのですか」と言った。
18:7 イスラエルの王はヨシャファテに答えた。「ほかにもう一人、【主】に伺うことのできる者がいます。しかし、私は彼を憎んでいます。彼は私について良いことは預言せず、いつも悪いことばかりを預言するからです。それはイムラの子ミカヤです。」ヨシャファテは言った。「王よ、そういうふうには言わないでください。」
18:8 イスラエルの王は一人の宦官を呼び、「急いでイムラの子ミカヤを連れて来い」と命じた。
18:9 イスラエルの王とユダの王ヨシャファテは、それぞれ王服をまとって王の座に着いて、サマリアの門の入り口にある打ち場で座っていた。預言者はみな、彼らの前で預言していた。
18:10 ケナアナの子ゼデキヤは、王のために鉄の角を作って言った。「【主】はこう言われます。『これらの角で、あなたはアラムを突いて、絶ち滅ぼさなければならない。』」
18:11 預言者たちはみな、同じように預言した。「あなたはラモテ・ギルアデに攻め上って勝利を得てください。【主】は王の手にこれを渡されます。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
神様を心から求めたヨシャファテ王には、富と誉れが豊かに与えられました。ところが、それで油断してしまったのでしょうか。子孫たちに決定的な悪影響を及ぼす歴史的なあやまちを犯してしまいました。そのあやまちとは、北イスラエルのアハブ王と姻戚同盟を結んだことでした。ヨシャファテは、イスラエルが北と南に分裂してしまっている状態を平和裏に解消しようとしたのかもしれません。しかし、北イスラエルのアハブは偶像崇拝者であり、神様の怒りを引き起こすようなことを行っていた王でした(Ⅰ列王16:33)。この同盟の結果、ヨシャファテ王の継承者はアハブの家の影響を強く受けて偶像崇拝者になり、結局、ユダは敗北の道を歩むようになります。
アハブ王は、ラモテ・ギルアデを打とうと、ヨシャファテ王の助けを求めました。ヨシャファテ王は、姻戚関係にある以上、協力するのが当然だと考えたのか、参戦することに同意してしまいました。それでも、ヨシャファテは信仰があったので、戦争をする前に神様にうかがうことを提案しました。しかし、四百人の預言者たちはアハブ王にへつらい、王の聞きたがる言葉だけを話しました。その時、預言者ミカヤがいましたが、ミカヤは王に悪いことばかりを話すので、アハブ王は彼のことばを聞くのを嫌がりました。王は、都合の良い言葉しか聞こうとしなかったので、結局戦場で死んでしまいました。へつらいの言葉だけを好む人は、立ち返る機会を逃してしまいます。私たちは真理の御言葉を聞かなければなりません。
祈り:主よ、都合の良い言葉だけを聞こうとする自分がいます。自身の願いと異なっても、神様のみこころを真実に大胆に述べることができる人の意見を、謙遜に聞いて受け入れる者に、私をして下さい。
一言:薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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